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カラヤン ベートーヴェン交響曲第8番 ルツェルン音楽祭 1952

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こんにちは、
ともやんです。

カラヤンは、元ナチスの党員だったという事実から戦後の1946年にウィーンフィルとの復帰コンサートが、直前になって取り消されたりと復帰に向けての苦労がありました。

そんな時に招待してくれたのが、ルツェルン音楽祭で、のちにカラヤン自身もこの音楽祭には恩義を感じていると語っています。

カラヤンはルツェルン音楽祭には1948年から88年に掛けて約40年出演しています。つまり89年7月に不幸にも急逝するまで出演していたことになり、カラヤンが恩義に感じているという言葉通り律儀に出演していたことになります。

また音楽祭においてもカラヤンというビッグネームが、出演するということはそれだけで箔が付くと考えていたのかもしれません。

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カラヤンの記録 ルツェルン音楽祭1952-57

さて今回1952年から57年に掛けて録音された演奏を聴きました。
カラヤンが、40代後半の頃で、しかもこの間、1954年にベルリン・フィルの首席指揮者だったフルトヴェングラーが亡くなり、翌年に計画されていた戦後初のアメリカツアーにカラヤンが同行、そしてその後、カラヤンがそのまま常任指揮者、しかも終身指揮者になったという期間なのです。

まさにカラヤンにとって大変革期だったわけです。
もしフルトヴェングラーがもっと長生きしていたら、もし後任がチェリビダッケになっていたら、いや全く別の指揮者になっていたら、アメリカツアーにカラヤンの同行に拒否反応があったら、といろいろ考えるとカラヤンは幸運だったのこと、やはり機を見るに敏だった人と思わずにはいられません。

しかし、どんなにそんなビジネスセンスに長けていても、その演奏が変ちくりんだったら次第に大衆は離れるでしょう。しかし、カラヤンの演奏はこの録音を聴いてつくづく思うのですが、あくまで楽譜に忠実で小細工をしない潔さがあり、颯爽として勢いがあります。

このCD3枚組セットには、52年8月16日、55年8月10日、56年9月6日、57年8月17日の演奏が録音されています。今回は、もっとも古い52年の演奏を聴きました。引き続き各年の録音を聴いて感想を記したいと思います。

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カラヤン ベートーヴェン交響曲第8番 モーツァルトピアノ協奏曲第24番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93
Symphony No. 8 in F Major, Op. 93

1.(09:44) I. Allegro vivace e con brio
2.(04:02) II. Allegretto scherzando
3.(05:28) III. Tempo di menuetto
4.(07:52) IV. Allegro vivace
total(27:06)

—————————

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K. 491
Piano Concerto No. 24 in C Minor, K. 491

5.(13:14) I. Allegro
6.(08:37) II. Larghetto
7.(08:26) III. Allegretto
total(30:17)

ロベール・カサドシュ – Robert Casadesus (ピアノ)
スイス祝祭管弦楽団 – Swiss Festival Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
ライヴ録音:1952年8月16日

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ルツェルン音楽祭初期録音集成(1952~1957) ヘルベルト・フォン・カラヤン

ルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ第19弾はカラヤンの初期ライヴ録音集成(1952年~1957年)!
ベートーヴェンの第6番「田園」&第8番、ブラームスのヴァイオリン協奏曲(ミルシテイン)、モーツァルトのピアノ協奏曲第24番(カサドシュ)など充実の内容!

定評あるauditeレーベルの1stマスター・リリースのルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ第19弾は、ヘルベルト・フォン・カラヤンのルツェルン音楽祭における初期のライヴ録音集成!現存するオリジナルマスターからの復刻で、J.S.バッハの2台の鍵盤のための協奏曲第2番(同シリーズ第17弾 KKC-6462 / AU-95650で発売)を除く全作品が未発表の正規初出音源という驚きの内容です!カラヤンが自身のキャリアを再構築していた時期の貴重な記録で、ルツェルン祝祭管弦楽団(1952年、1955年、1957年)とフィルハーモニア管弦楽団(1956年)との共演です。

ヘルベルト・フォン・カラヤンはルツェルン音楽祭を代表するアーティストのひとりで、1948年から1988年までの40年間、スイス祝祭管弦楽団(ルツェルン祝祭管弦楽団)、フィルハーモニア管弦楽団、ウィーン交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と計9回登場し、同音楽祭にその名を刻みました。

1946年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との第二次世界大戦後初の演奏会を前に戦時中ナチスの党員であったことを理由に公開演奏停止処分と受けていたカラヤン。ルツェルン国際音楽祭(現在のルツェルン音楽祭)は、オーストリア国外で初めてカラヤンを起用した招聘元であり、カラヤンの国際的な指揮者として復帰を後押しした重要な舞台でした。同音楽祭に対し、カラヤンはのちに「私は常に恩義を感じている」と告白しています。

現存する音源にはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、オネゲルと多岐にわたります。エキサイティングでリズミカルにして引き締まった解釈は、カラヤンが各作品の譜面に忠実ながら、実に表現力の豊かな指揮者であることを示しています。また協奏曲を振るのも得意とし、アンダ&ハスキルのバッハ、ミルシテインのブラームス、カサドシュのモーツァルトと、繊細でありながら極めて存在感のある伴奏者としても秀でております。

演奏の素晴らしさに加えて今年(2023年)にレーベル50周年を迎えるaudite(2000年にFermateレーベルと合併)の見事な復刻にも注目。同レーベル社主のルトガー・ベッケンホーフ氏が丁寧にリマスタリングしております。またブックレットには今回初めて掲載された音楽祭の写真も多数掲載。資料的価値はもちろんのこと、歴史的に見ても非常に重要な演奏会が正規初出音源でリリースされることは大歓迎と申せましょう。

国内仕様版(KKC-6731/3)には音楽歴史学者でルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン教授のヴォルフガング・ラザート著「”明快なる構成”~ヘルベルト・フォン・カラヤンのルツェルンでの初期のライヴ録音」の寺西肇による翻訳の充実の日本語解説書付です。
キングインターナショナル



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コメント

  1. ドラコ より:

    ベートーベン交響曲偶数番が好きで中でも8番です。カラヤンも聞いていますがルネ・レイヴォビッツ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による1961年録音と思われるリーダーズダイジェスト版の全集からのものが一番でしょう。

    リーダズ ダイジェストは軽音楽を含めLP全集を出していた。爽やかなテンポと教育者としても名のある指揮者のもと一糸乱れずの表現通りの演奏はヴェートーベン交響曲中古きよき時代を感じさせるこの楽曲にふさわしい雰囲気も感じられます。

    カラヤンは前に紹介したりパッティ、シューマンピアノ協奏曲でリパッティはカラヤンとの録音に満足していなかったと言われていて、アンセルメとのに比べればその理由が容易に分かるはずです。

    ご存じかもしれませんがレイヴォビッツの8番をお聴きください。YouTubeにあります。

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