こんにちは、
ともやんです。
昨年2020年は、若くして飛行事故で亡くなったイタリアの名指揮者グイド・カンテッリの生誕100年でした。
そして今年は2021年が、没後65年に当たります。
ミラノ音楽院に学び、生地ノヴァラで指揮者としてスタート。戦後、スカラ座にデビューし、トスカニーニに認められてNBC交響楽団やニューヨーク・フィルを指揮、イギリスでもフィルハーモニア管の指揮で人気を博しました。
しかし、惜しくも1956年11月24日にフランスで飛行機事故で短い生涯を閉じました。
グイド・カンテッリは、トスカニーニの後継者と見られていたし、もし事故に遭わなければ、60年代以降の指揮者の勢力地図は大きく変わっていたことと思います。
グイド・カンテッリ モーツァルト、ベートーヴェン
そんなカンテッリの名演集がCD9枚に収録されたボックスから、モーツァルトとベートーヴェンを聴きました。
モーツァルトの交響曲第29番とベートーヴェンの交響曲第5番が嬉しいことに初期のステレオ録音で、その音の瑞々しさに感嘆します。
ベートーヴェンの”運命”は、飛行機事故で、第一楽章が収録されないままでしたが、第二楽章以降は、本当に素晴らしいです。
豊かで瑞々しい潤いに溢れた演奏で、カンテッリの高い音楽性が伝わってきます。
ぜひ、聴いてください。
カンテッリ 名盤 モーツァルトとベートーヴェン
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
音楽の冗談 K. 522
Ein musikalischer Spass (A Musical Joke), K. 522
1.(02:51) I. Allegro
2.(06:07) II. Menuetto: Maestoso
3.(06:14) III. Adagio cantabile
4.(04:11) IV. Presto
total(19:23)
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21:19交響曲第29番 イ長調 K. 201
Symphony No. 29 in A Major, K. 201
5.(07:04) I. Allegro moderato
6.(05:36) II. Andante
6.(03:19) III. Menuetto
7.(05:20) IV. Allegro con spirito
total(21:19)
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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67 (抜粋)
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67 (excerpts)
9.(10:19) II. Andante con moto
10.(05:30) III. Allegro –
11.(08:57) IV. Allegro
total(24:46)
フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
グイド・カンテッリ – Guido Cantelli (指揮)
イタリアの名指揮者、カンテルリのEMI・レコーディングスのすべてを収録した9枚組(8枚+1枚の60分間のオーディオ・ドキュメンタリー)。トスカニーニの後継者と目されたにもかかわらず、スカラ座の首席指揮者に就任してわずか数日後に、飛行機事故で36年の短い生涯を終えた悲劇のヒーロー。完璧主義者のポートレイト!
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