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児玉麻里 ベートーヴェン ピアノソナタ第21番ヴァルトシュタイン

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こんにちは、
ともやんです。

最近、百田尚樹著『クラシックを読む』シリーズから影響を受けた、本で取り上げている作品を聴き始めたり、聴き直したりしています。

今日は聴き直しの方。
ベートーヴェンのピアノソナタ第21番「ヴァルトシュタイン」について。

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ベートーヴェン ピアノソナタ第21番ヴァルトシュタイン

ベートーヴェンは、ピアノの名手でした。いや少なくてそう記録されているそうです。当時は、ピアノ対決というのがあって、ベートーヴェンは連戦連勝だったそうです。
『モーツァルトは子守歌を唄わない』森雅裕著では、そんなところを茶化して、そんな怖い顔で睨まれると相手も怯むね、なんてイジッていました。
もっとも若い頃のベートーヴェンは、見ように見ては男前ですが。

さて、ベートーヴェンは、ピアノの名手であり、生涯ピアノを愛し、ピアノソナタを生涯に渡って32曲も残しています。それには、その時代のピアノの楽器としての進歩がありました。

ウィーンの貴族ヴァルトシュタイン伯は、ベートーヴェンを支えたパトロンで、ピアノソナタ第21番は、ヴァルトシュタイン伯に献呈されました。

ヴァルトシュタインは、ベートーヴェンが16才の時にボンを訪問し、ベートーヴェンの演奏を聴き、その才能を見抜き、小さなクラヴィコードかチェンバロしか弾いたことがなかった彼にJ.A.シュタイン製のフォルテピアノを贈ったことがあります。

その後、1791年11月にウィーンに旅立つ20歳のベートーヴェンに「たゆまぬ努力をもって、モーツァルトの精神をハイドンの手から受とりあたまえ」と記したことは有名だそうです。

ベートーヴェンは、ピアノソナタ第21番「ヴァルトシュタイン」は、2004年に書かれたベートーヴェン中期の自信作で、そのシンフォニックな拡がりと密度の濃い内容は「熱情」と並ぶ中期の二大金字塔です。

先の記しましたが、ベートーヴェンの最大の恩人の一人ヴァルトシュタイン伯に捧げられました。

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ピアノソナタ第21番ヴァルトシュタイン 名演の名盤

ベートーヴェンのピアノソナタというと僕の敬愛する故宇野功芳氏によれば、ヴィリヘルム・バックハウスを聴け!で済むところです。が、聴くとやっぱり凄いです。

第一楽章は、なんか気が乗らない雰囲気がありますが、終楽章になると本領発揮です。なんかフルオーケストラを聴いているような錯覚を持つような交響的な演奏で、これをピアノ一大で演奏するバックハウスは、やはり凄い人でした。

だからもちろんバックハウスのステレオ録音による全集(第29番 変ロ長調 「ハンマークラヴィーア」のみモノラル)は、永遠の名演の名盤だと思います。

しかし、僕は最近児玉麻里さんの演奏に惹かれています。児玉麻里さん。大阪出身のピアニストで、幼少期から才能を発揮し、ヨーロッパで研鑽を積み多くの有名オーケストラと共演。そして夫はケント・ナガノ。

ナガノ氏とは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を録音しています。はっきり言って児玉さんのピアノがより光る全集です。

その前にはベートーヴェンのピアノ全集を録音しています。それに収録されている「ヴァルトシュタイン」は名演です。

バックハウスをより鋭くした感じです。ただ、終楽章は、やはりキャリアの差でしょうか、バックハウスに一日の長があると感じました。

どちらも聴きたいですね。

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児玉麻里 ベートーヴェン ピアノソナタ第21番ヴァルトシュタイン

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」 Op. 53
Piano Sonata No. 21 in C Major, Op. 53, “Waldstein”

1.(10:49) I. Allegro con brio
2.(03:18) II. Introduzione: Adagio molto
3.(09:30) III. Rondo: Allegretto moderato
total(23:37)

児玉麻里 – Mari Kodama (ピアノ)
録音: 20-25 January 2003, Doopsgezinde Kerk, Haarlem, The Netherlands

ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ全集&ピアノ協奏曲全集<日本限定企画盤>

正統的で緻密な解釈のなかにも豊かな表情を示す児玉麻里のベートーヴェン。2003年から録音をスタートさせたピアノ・ソナタ(2013年完成)と並行して2006年からケント・ナガノ指揮で録音していた協奏曲(2019年完成)を日本限定セットで発売。

2003年1月から2013年2月まで、10年をかけて綿密な歩みを重ねてきたソナタの全曲録音。児玉麻里は、32曲のピアノ・ソナタを通して、多彩な音色を使い分け、時には激しい情熱を感じ、時には抑制された構築美をみせたりと、見事なバランス感覚で、絶えず新鮮さを覚える演奏となっています。

一方、ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団との協奏曲全集も、その研ぎ澄まされた音色でフレーズのすみずみまで磨きあげられた世界が広がります。ベルリン・ドイツ交響楽団の奏でる親密な室内楽的なサウンドと、ケント・ナガノの丁寧な仕事ぶりも光るベートーヴェンです。また本セットには、≪ピアノ協奏曲第0番≫と≪ピアノと管弦楽のためのロンド≫も収録されており、若きベートーヴェンの挑戦と充実した音楽性が示されています。

バックハウス ベートーヴェン ピアノソナタ全集

ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」 Op. 53
Piano Sonata No. 21 in C Major, Op. 53, “Waldstein”

1.(08:48) I. Allegro con brio
2.(03:12) II. Introduzione: Adagio molto
3.(09:41) III. Rondo: Allegretto moderato
total(21:41)

ヴィルヘルム・バックハウス – Wilhelm Backhaus (ピアノ)
録音: September 1958, Studio, Victoria Hall, Geneva, Switzerland

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集Vol.2

ドイツのピアニスト、ヴィルヘルム・バックハウスが晩年に録音した2回目のベートーヴェン・ピアノ・ソナタ集が、没後50年となる今年初めてDSDリマスタリングされ、SA-CDとしてリリースされます(第29番のみ1回目のモノラル録音)。

バックハウスのベートーヴェンは、録音から50年を経てもなお、スタンダードな演奏として世界中で聴かれています。1909年にはドイツ・グラモフォンに世界初となるピアノ協奏曲録音を行うなど、ピアノ演奏史・録音史に欠かせないアーティストの一人と言えるバックハウス。

SA-CDの大容量を生かし、CD8枚分の録音を6枚に収録し、3枚組2タイトルで発売します。新リマスターで甦ったこの演奏をぜひご堪能ください。本作は第2弾。



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コメント

  1. ドラコ より:

    児玉さんのベートーベン ピアノ協奏曲0番を持っています。瑞々しい響きで夫の指揮もけれんなく、後年のオーケストレーションではあるものの、実際こうしたものだったのだったのではと思わせます。

    バックハウスの圧倒的構成力、分けてもベートーベンのピアノ曲では神格化とも言ってよいでしょう。一方ケンプを聴くとどこか癒される雰囲気を感じ人気を二分も分かります。

    さて、児玉さんは・・・。

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