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ガーディナー 名盤 ベートヴェン交響曲全集より

ガーディナー
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こんにちは、
ともやんです。

ベートーヴェンの演奏スタイルは、世につれ、人につれ変遷を遂げています。

全体的にも1970年代までは、19世紀生まれの指揮者たちの影響も強く残っていたので、ベートーヴェンの演奏と言うと重く、重厚で深刻、劇的というスタイルでした。

フルトヴェングラーがその代表的な存在だったと思います。

よくその演奏スタイルが対比されるトスカニーニも早いテンポで颯爽としていますが、爽やかさとは無縁な激情的で魂をえぐるような激烈な演奏を展開しています。

温厚路線と思われるワルターでさえ、ライブになると激情的な演奏を展開して、感情を爆発させています。

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ベートーヴェンの演奏スタイルの変遷

1970年までは、19世紀生まれの指揮者による重厚長大なスタイルが多かったなされていました。
しかし、80年代になって古楽器の演奏スタイルが台頭してきてからは、ベートーヴェンの演奏スタイルがガラッと変わってきました。

モダン楽器の古楽器演奏のスタイルの影響を受けて変化してきました。

よく言えば、理性的な演奏が主流になったわけです。

でもそこに物足りさなを感じ、故宇野功芳氏なんかは、朝シャンをして香水を付けた演奏とその外面的な演奏を真っ向から批判していたものです。

僕は、これは仕方のないことだと思います。

指揮者の資質というよりも時代が変わったから、演奏スタイルも時代とともに変化したのです。

戦後派のアバド、小澤、ムーティもトスカニーニ、フルトヴェングラー、ワルターと同時代に生まれていたらきっと違った演奏をしていたことでしょう。

そんな中で、ジョン・エリオット・ガーディナーの古楽器演奏は、主張があります。

この英雄も颯爽したテンポでぐいぐい行く演奏は爽快です。

ここまで徹底されれば、お見事と言うしかありません。

まさに21世紀のベートーヴェン演奏と言えるでしょう。

またオーケストラの上手いこと、上手いこと。
そのテクニックの煌きもオリンピックで完璧な体操演技を見るが如くです。

この“英雄”の演奏は、僕の大好きな愛聴盤です。

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ガーディナー ベートヴェン交響曲第3番「英雄」&第4番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

1.(15:38) I. Allegro con brio
2.(12:41) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(05:33) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(10:41) IV. Finale: Allegro molto
total(44:33)

オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク – Orchestre Revolutionnaire et Romantique
ジョン・エリオット・ガーディナー – John Eliot Gardiner (指揮)
録音: March 1993, “The Maltings”, Concert Hall, Snape, United Kingdom

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交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
Symphony No. 4 in B-Flat Major, Op. 60

5.(11:04) I. Adagio – Allegro vivace
6.(09:24) II. Adagio
7.(05:17) III. Allegro molto e vivace
8.(06:24) IV. Allegro ma non troppo
total(32:09)

オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク – Orchestre Revolutionnaire et Romantique
ジョン・エリオット・ガーディナー – John Eliot Gardiner (指揮)
録音: March 1993, All Hallows, Gospel Oak, London, United Kingdom

ベートーヴェン 交響曲全集 ジョン・エリオット・ガーディナー オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック

時代考証の金字塔!
1994年度レコード・アカデミー大賞、クラシックCDアウォード、ゴールデン・ハーモニー・アウォードを受賞。
古楽器を使用したベートーヴェン全集も今や珍しくはないとはいえ、完成度の高さ、細部にわたって厳密に考証された論理性とスタイルの一貫性ではズバ抜けた存在と絶賛をほしいままにしている名盤です。
収録は1991~94年に行われていますが、その多くは1992年に東京と大阪で敢行された交響曲全曲演奏会の成果を踏まえてレコーディングされていることもあり、全体を通じてきわめて士気の高い演奏ぶりも当全集の大きなポイントになっています。
1番、3番、5番は「どうしても聴衆の存在が不可欠」として、1番と3番は公開録音、5番はバルセロナでライヴ収録されています。



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