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シューリヒトの名盤 掘り出し物のベートーヴェン交響曲選集

シューリヒト
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こんにちは、
ともやんです。

僕は、時々新宿のディスクユニオンに行って、クラシックの中古CDを物色するのが好きです。

時には目当てのCDを探すときもありますが、多くの場合、なにか面白そうなのないかなと探します。

探す基準は、好きな指揮者だったり、ソリストだったり、好きな作曲家だったりといろいろですが、たまに掘り出しもを見つけた時など嬉しい限りです。

今日紹介するCDはそのひとつです。

往年の名指揮者カール・シューリヒト(1880-1867)が、1949年から1963年まで録音したベートーヴェンの交響曲を集めたセットで、残念ながら第8番がないので全集ではありませんが、その代わり、ウィリヘルム・バックハウスのピアノで協奏曲第5番“皇帝”が収録されています。

レーベルもクロアチアのレーベルでローカル色満々の怪しいもので、値段も5枚組で1000円位。

音とか大丈夫かなと思って帰宅して聴いてみて驚いたのなんのって、シューリヒトの素晴らしい演奏が、良い音質で聴くことが出来たのです。

さっそく各曲を簡単に説明して行きます。

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シューリヒトの名盤 ベートーヴェン交響曲の傑作“英雄”まで

シューリヒトの演奏全体に言えることは、その小気味よさとチャーミングなところです。

表現もテンポのかなり自由に動かしながらも品格を失わないのはシューリヒトの美徳です。

以下、特に印象的な曲にはコメントをつけました。

交響曲第1番ハ長調作品21

交響曲第1番ハ長調作品21
Ⅰ(08:25)Adagio molto-Allegro con brio
Ⅱ(05:38)Andante cantabile con moto
Ⅲ(03:27)Menuetto.Allegro molto e vivace
Ⅳ(06:08)Finale.Adagio-Allegro molto e vivace
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音1961年3月7日

交響曲第2番ニ長調作品36

交響曲第2番ニ長調作品36
Ⅰ(09:21)Adagio-Allegro
Ⅱ(11:27)Larghetto
Ⅲ(03:43)Allegro
Ⅳ(07:02)Allegro molto
ベルリン放送交響楽団
録音1953年11月19日

交響曲第3番変ホ長調作品55“英雄”

交響曲第3番変ホ長調作品55“英雄”
Ⅰ(15:08)Allegro
Ⅱ(14:48)Adagio
Ⅲ(05:29)Allegro
Ⅳ(12:02)Allegro-Andante-Presto
フランス国立管弦楽団
録音1963年3月14日

このCDの中では最高の演奏です。しかもステレオ録音で音質もよく、83才のシューリヒトが恰幅よく覇気ある逞しい演奏を聴かせてくれます。

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シューリヒトのベートーヴェン交響曲 傑作の森から

交響曲第4番変ロ長調作品60

交響曲第4番変ロ長調作品60
Ⅰ(11:29)Adagio-Allegro
Ⅱ(09:34)Adagio
Ⅲ(05:32)Allegro vivace
Ⅳ(07:06)Allegro
シュトゥットガルト放送交響楽団
1959年4月8日

交響曲第5番ハ短調作品67

交響曲第5番ハ短調作品67
Ⅰ(07:05)Allegro
Ⅱ(09:26)Andante
Ⅲ(05:01)Allegro
Ⅳ(08:09)Allegro-Presto
パリ音楽院管弦楽団
録音1949年6月

第5番でも特異な演奏。第1楽章の後半、オーボエのカデンツァ前の抑えて表現など独特な魅力に溢れています。

交響曲第6番ヘ長調作品68“田園”

交響曲第6番ヘ長調作品68“田園”
Ⅰ(09:29)Allegro ma non troppo
Ⅱ(12:57)Andante molto mosso
Ⅲ(03:08)Allegro
Ⅳ(03:39)Allegro
Ⅴ(08:39)Allegretto
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音1957年2月14日

第一楽章のレガート奏法が個人的には好きではないです。
でも第2楽章以降はチャーミングな魅力に溢れています。

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シューリヒトの超個性的なベートーヴェン交響曲第9番

交響曲第7番イ長調作品92

交響曲第7番イ長調作品92
Ⅰ(11:37)Poco sostenute-vivace
Ⅱ(08:04)Allegretto
Ⅲ(07:29)Presto
Ⅳ(06:52)Allegro
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
1956年12月10日

収録中唯一のウィーンフィルとの共演。
ウィーンフィルの美音とシューリヒトのチャーミングな表現は、荒らしくなりがちなこの曲を高貴なものにしてくれました。

交響曲第9番ニ短調作品125“合唱”

交響曲第9番ニ短調作品125“合唱”
Ⅰ(15:33)Allegro
Ⅱ(11:33)molto vivace
Ⅲ(16:24)Adagio-Allegretto-Adagio
Ⅳ(23:07)Presto-Allegro
Stader(S),Marti(A),Kmentt(T),Rehfuss(Bs)
フランス国立管弦楽団
録音9月1954年

ライブ録音で楽章の合間もそのまま収録されていて、第1楽章と第2楽章の間が長くて、観衆からでる音もそのまま収録されていて臨場感あふれる録音となっています。

第4楽章の緩急自在な表現は、フルトヴェングラー以上で、それともフルトヴェングラーが健在の時代は、むしろライヴでは当たり前だったのかな、と思わせてくれます。

最後のコーダーもフルトヴェングラーばりの追い込みで、終演後の観客の掛け声と万雷の拍手も数秒収録されています。

ピアノ協奏曲第5番作品73“皇帝”

Ⅰ(20:13)Allegro
Ⅱ(06:56)Adagio un poco mosso
Ⅲ(10:47)Allegro
東西南北交響楽団
録音1961年4月27日

当時77歳のバックハウスと81才のシューリヒトの饗宴ですが、全く老いを感じさせない覇気溢れる演奏。シューリヒトも盛り上げも凄いし、バックハウスの明快で凛々しいピアノの音に心が躍る演奏です。

まとめ

こんな隠れた名盤が安価で販売されているから中古CD店巡りは止められません。
シューリヒトのベートーヴェンはこんな素敵なんだったんだ、と改めて認識しました。

パリ音楽院管弦楽団との全集をなかなか聴かずにいましたが、心して聴こうと思います。
そのレビューついては、またこのブログでご報告します。



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コメント

  1. 修理人 より:

    はじめまして。シューリヒトの演奏がたくさん取り上げられていて嬉しいです。フランス国立とのエロイカは、私も大好きです。^_^

    • ともやん tomoyankikaku より:

      修理人様

      お世話になります。コメントありがとうございました。拙いブログにかかわらずお読みいただき誠にありがとうございます。引き続きシューリヒトの録音はどんどん取り上げて行く予定です。よろしくお願いします。クラシッ名盤 管理人より

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