こんにちは、
ともやんです。
カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)は、世界的な名声の割には、重要なポストに着くこと少なく、例え着いたとして短い期間だったことから、孤高の巨匠とも言われた人です。
5月9日が誕生日だったことで、ああ、この人のCDってあまり聴いていないなぁ、と思いいろいろ聴いてみることにしました。
まずシカゴ時代の録音をいくつか聴いてみます。
CDでも『カルロ・マリア・ジュリーニ~ザ・シカゴ・イヤーズ』というCD4枚組で出ているのでこれを聴いてみました。
まずは、ベートーヴェンの交響曲第7番
ジュリーニ&シカゴ響 ベートヴェン交響曲第7番
この4枚組みの収録されている曲は以下の内容です。
マーラー:『交響曲第1番ニ長調「巨人」』(1971年録音)
ベルリオーズ:『劇的交響曲「ロメオとジュリエット」Op.17』(1969年録音)
ベートーヴェン:『交響曲第7番イ長調Op.97』(1971年録音)
ブルックナー:『交響曲第9番ニ短調』(1976年録音)
ブラームス:『交響曲第4番ホ短調Op.98』(1969年録音)
ストラヴィンスキー:『バレエ「火の鳥」組曲(1919年版)』(1969年録音)
ストラヴィンスキー:『バレエ「ペトルーシュカ」組曲(1947年版)』(1969年録音)
ジュリーニは、1969年にシカゴ交響楽団の首席客演指揮者に就任しています。ちょうどショルティが音楽監督に就任した年です。
もっともショルティは、当初、ジュリーニとの共同で音楽監督を務めることを提案していたそうです。しかし、ジュリーニが、首席客演指揮者としてサポートする体制になったようです。
さて、ベートヴェン交響曲第7番。
ジュリーニは、結局ツィクルスとしてベートーヴェン交響曲全集を録音しないままに他界してしまいました。
最晩年にミラノ・スカラ座フィルハーモニー管とのプロジェクトでベートヴェン交響曲全集を録音しましたが、残念ながら第9番のみ録音出来ませんでした。
このシカゴ響との録音を聴くとやや遅めのテンポで精緻に演奏していくスタイルは、のちにウィーンフィルとのブラームスの交響曲に通じるものがあります。
ただ、そこまで濃厚ではないです。
一番強く感じたのは、内声部の充実です。
チェロ、コントラバスのパートがよく響いています。
ジュリーニ自身が、ヴィオラ奏者として音楽活動をスタートしたことと関係するのでしょうか。
全体的に実に充実した名演です。
ジュリーニ&シカゴ響 ベートヴェン交響曲第7番
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第7番 イ長調 Op. 92
Symphony No. 7 in A Major, Op. 92
1.(15:08) I. Poco sostenuto – Vivace
2.(09:34) II. Allegretto
3.(08:14) III. Presto, assai meno presto
4.(07:31) IV. Allegro con brio
total(40:27)
シカゴ交響楽団 – Chicago Symphony Orchestra
カルロ・マリア・ジュリーニ – Carlo Maria Giulini (指揮)
録音:1971年
カルロ・マリア・ジュリーニ~ザ・シカゴ・イヤーズ<完全限定生産盤>
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