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フルトヴェングラー ベートーヴェン”エロイカ” 最後の名演

フルトヴェングラー
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こんにちは、
ともやんです。

20世紀最高の指揮者を誰かひとりを挙げてください、という質問があったとしたら10人中半数以上の人は、フルトヴェングラーの名前を挙げるのではないでしょうか?

僕もトスカニーニとどちらにしようか迷ってから、やはりフルトヴェングラーの名前を挙げるでしょう。

亡くなって既に63年が経つのに、いまだに日本では、フルトヴェングラーのCDが発売され、編集を変えた音源も紹介されています。

そういう僕は、1971年の中学2年生の時にフルトヴェングラー指揮ウィーンフィルのLPでベートーヴェンの英雄のLPを購入してから45年以上、フルトヴェングラーと付き合っています。

と言っても彼の演奏をしっかり聴くようになったのは、ここ数年ですが。

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フルトヴェングラー ベートーヴェン 英雄 最後のルツェルン音楽祭

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

1.(16:24)I. Allegro con brio
2.(16:31)II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(06:38)III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:46)IV. Finale: Allegro molto
TOTAL(52:19)

ルツェルン祝祭管弦楽団 – Swiss Festival Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 26 August 1953, Kunsthaus, Lucerne(1953年8月26日実況録音)

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ルツェルン祝祭管弦楽団

定評あるauditeレーベルの1stマスター・リリースのルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ。
今回はヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮による1953年8月26日の演奏会の全曲を収録。
大注目はオリジナルマスターが消失したと思われていた『マンフレッド』序曲が世界初出音源として収録されていることです。
今回もオリジナルテープからコピーを経ずにデジタル・マスタリングされておりauditeレーベルの社主ルトガー・ベッケンホーフ氏の丁寧な復刻により驚きの音質でよみがえりました。
さらに注目はSACDハイブリッド盤(AU91441)のみ『マンフレッド序曲』および『英雄』の冒頭の音が出るまでの会場音を別トラックで収録しております。(各作品の演奏終了後の拍手はCD盤、SACD版ともに曲のトラック内にすべて収録しております。)演奏会の臨場感を味わえる今考えうる最高の復刻状態でリリースされます!
キングインターナショナルより

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フルトヴェングラーの名盤 残された10の「英雄」の録音

フルトヴェングラーの英雄の録音は、1998年時点で10演奏が残っているとされています。

その内③は第2楽章の提示部だけなので全曲録音は9つ残されていることになります。

ただし、この記録も20年近く前に評論家の故宇野功芳氏調べによるもので、その後、未発表音源からのCD発売は当然あると思うので、あくまで目安ということでご了承ください。

その内、僕は6つの演奏を所有していますが、⑥と⑦、⑧と⑨が同時期でオーケストラも同じですし、47年盤はSPの復刻で、音も貧弱でフルトヴェングラーとして個性も弱いということで、

彼の英雄はほぼ網羅していると言っていいですね。

●フルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲第3番「英雄」の録音
①1944年12月16日・18日 ウィーンフィル LPで所有
②1947年11月10日~17日 ウィーンフィル
③1949年02月15日    ウィーンフィル 第2楽章提示部
④1950年06月20日    ベルリンフィル CDで所有
⑤1952年01月19日    ローマ・イタリア放送響 CDで所有
⑥1952年11月26日・27日 ウィーンフィル CDで所有
⑦1952年11月30日    ウィーンフィル
⑧1952年12月07日    ベルリンフィル
⑨1952年12月08日    ベルリンフィル CDで所有
⑩1953年08月26日    ルツェルン祝祭管 CDで所有 当盤
※フルトヴェングラーの全名演名盤 宇野功芳著より

 

さて、宇野氏の評価としては、録音も含めて⑥がベストで、次が⑩、そして①と④だそうです。

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フルトヴェングラー 最後のベートーヴェン 英雄

フルトヴェングラー最後の”英雄”とされる、ルツェルン音楽祭の録音は、最初の2つの和音に力と気迫がこもっています。

第1楽章のその後の展開もへその下に力が入った感じで、頼もしい限りです。

第2楽章は、魂を抉るような感銘を与えてくれます。
合奏部分もソロ部分も魂がこもっています。

第3、第4楽章も弛緩することなく最後まで魂のこもった演奏を展開しています。

ただ録音は、部分的に割れたり、濁ったりする部分がありますが、生々しい音質で、感銘をそがれることはありません。

宇野氏が高く評価するだけあって魂の名演です。

まとめ

フルトヴェングラーの名盤というと、すぐ録音が悪いかならなあ、と思ってしまいます。

なんといっても実況録音が多いので致し方ないのでしょうが、あの壮絶な演奏をより明瞭な音で聴きたいと思うのは、世界中のフルトヴェングラーの願いだと思います。

今回auditeレーベルの丁寧な復刻を聴くことができたのは、積年の念願がかなったかのような幸せな時間でした。




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