こんにちは、
ともやんです。
今日は、クレンペラー、69年のバイエルン放送響との凄いライブ録音をご案内します。
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僕が、オットー・クレンペラー(1885-1973)の音楽に魅了され、LP、CDを集めだしたのは、80年代の中頃からで、もう30年も前からのことです。
その頃は、CDが出てから数年という頃で、LPで出ていたものが、CD化されて出始めたころでもあります。
そんなことから、お茶の水の中古レコードショップに行くと、割と安価にLPが手に入り、僕はよく土曜日にお茶の水に行ったものです。
お茶の水と渋谷のディスクユニオン、それから秋葉原に石丸電気のクラシックコーナー、それから六本木と池袋のWAVEにはよく行きました。
現在のCDの買い方は当時と大きく変わったのは、通販で買うことが多くなったことです。
HMVとアリアCDの通販で購入するのと、新宿のディスクユニオンで中古を買うのと半々位だと思います。
CDも世に出てもう30数年が経ちますが、クラシックの購入層は、年齢が上なのか、まだLPに固執したりする人たちも多いようで、
ネット配信やダウンロードで購入というのは、まだ先のような気がします。
さて、今日は巨匠オットー・クレンペラーの晩年の貴重なライブ録音をご紹介します。
参照文献:「宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」宇野功芳著、講談社
「世界の指揮者」吉田秀和著、新潮文庫
クレンペラー ベートーヴェン 69年バイエルン放送響との貴重なライブ
有難いことに、クレンペラーは、長生きして80代半ばまで現役だったので、スタジオ録音、ライブ録音含めてたくさん残されています。
僕の夢は、その録音を全て聴いてコメントを残すことで、このブログもそのためのものです。
今日ご紹介するベートーヴェンの第4番、第5番もそれそこたくさんの録音が残されているで、
今度まとめご紹介したいと思いながら、まだ着手出来ていないのが現状です。
さて1969年5月30日というとクレンペラー84歳です。
72年1月には、公開演奏から引退していますし、健康問題もあって精力的にコンサート活動を行っていたとも思われないので、
貴重な録音というべきものです。
たぶん、ベートーヴェンの録音では一番最後の方の録音と思われます。
このちょうど1年前に、ウィーン芸術週間でウィーンフィルを振って同じくベートーヴェンの第4番と第5番を演奏しています。
これもステレオ録音で残されていますが、この演奏を吉田秀和氏が、名著「世界の指揮者」でふれています。
一部、引用しますと、
正確には、これは大変な人なのだと改めて感じたのは、先年ヨーロッパに1年ほど滞在しており、クレンペラーが、ヴィーン・フィルハーモニーを指揮したベートーヴェンの『第五交響曲』を演奏するのは、ラジオの中継できいた時である。
これはすごかった。あとにもさきにも、あんなに拡がりをもった。『第五』をきいたことはないといってよい。
あとで園田高弘がベルリンに来ていっしょに食事した時、クレンペラーの『第五』がヴィーンの音楽祭でセンセーショナルな成功をおさめ、批評家の中には、「私は彼の前にひざまずいて感謝する」とかあったのを知っているか?ときかれ、即座にああ、あの中継できいた『第五』のことか、思ったものである。
そして、今日ご紹介するバイエルン放送響とのライブもほぼ同じ完成度の高い名演です。
クレンペラー ベートーヴェン 交響曲第4番
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第4番変ロ長調作品60
Ⅰ(13:58)Adagio-Allegro vivace
Ⅱ(11:35)Adagio
Ⅲ(06:58)Allegro vivace
Ⅳ(08:43)Allegro ma non troppo
オットー・クレンペラー指揮
バイエルン放送交響楽団
録音:1969年5月30日、ミュンヘンでのライブ
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評論家宇野功芳氏は、自分の著書で、この曲のベスト演奏として、ムラヴィンスキー盤とともに絶賛しています。
一部抜粋して引用いたします。
テンポは、ムラヴィンスキーとは正反対に遅くリズムも重いが、それがすこしもいやではない。
なぜならば音楽の基本が、クラシックだからで、フルトヴェングラーよりもシューリヒトやムラヴィンスキーに通じているのだ。
悠々といして急がず、先に進んでゆかない音楽だが、なによりも深い呼吸がすばらしい!
フィナーレなど、非常にスロー・テンポと念を押すリズムによって、ムラヴィンスキーとはまるでちがう音楽のように聴こえるが、そこには小ざかしさはいっさいなく、
安心して身を任せることができる。
クレンペラー 運命 ベートーヴェン交響曲第5番
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第5番ハ短調作品57
Ⅰ(07:41)Allegro con brio
Ⅱ(12:11)Andante con moto
Ⅲ(06:52)Allegro
Ⅳ(11:04)Allegro
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オットー・クレンペラー指揮
バイエルン放送交響楽団
録音:1969年5月30日、ミュンヘンでのライブ
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