こんにちは。
ともやんです。
先週から、ヴァント&北ドイツ放送響(現:NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団)のベートーヴェン交響曲全集を聴き進めています。
第1番から第6番”田園”まで聴き進みました。
今日は、第6番”田園”についてコメントします。
なお、”田園”では、92年にベルリン・ドイツ交響楽団との録音もあり、こちらはリハーサル風景も収録されています。
この印象も合わせて記したいと思います。
ヴァント&北ドイツ放送響 ベートーヴェン交響曲第6番”田園”
ヴァントの演奏を聴いてまず驚いたのが、遅めのテンポでよく歌う演奏なのです。
特に第一楽章、第二楽章は最高です。
ヴァントのこんなチャーミングなところがあったんだと正直驚きました。
堅実な構成に情感豊かな演奏でこの曲のなかでは最高のスタイルです。
しかし、後半がいまいちです。
特に終楽章が、もっと晴れやかな情景を表現して欲しかったと思います。
ヴァントの折り目正しさが、なんか素っ気なく聴こえてしまします。
ただ全体は名演であることには変わりありません。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68
Symphony No. 6 in F Major, Op. 68, “Pastoral”
1.(13:16) I. Awakening of Cheerful Feelings Upon Arrival in the Country: Allegro ma non troppo
2.(12:04) II. Scene by the Brook: Andante molto mosso
3.(06:03) III. Merry Gathering of Country Folk: Allegro
4.(03:41) IV. Thunderstorm: Allegro
5.(09:31) V. Shepherd’s Song: Happy and Thankful Feelings after the Storm: Allegretto
total(44:35)
北ドイツ放送交響楽団 – North German Radio Symphony Orchestra
ギュンター・ヴァント – Gunter Wand (指揮)
ベートーヴェン:交響曲全集<完全生産限定盤> ギュンター・ヴァント 北ドイツ放送交響楽団
ギュンター・ヴァントの「ベートーヴェン:交響曲全集」は、1982年から北ドイツ放送交響楽団の首席指揮者に就任したヴァントが、ブラームスの交響曲全集に次いで取り組み、1984年の「英雄」から1988年の第2番・第4番まで、5年がかりで綿密なスタジオ・セッションを積み重ねて収録されました。
北ドイツ放送(NDR)との共同制作という形で収録されたため、納得のいくまで充分なテイクが積み重ねられた末に完成したこの全集では、スコアのあらゆる細部が吟味されつくし、緻密を極めたヴァントのベートーヴェン解釈が実際の音として表現されています。
Beethoven: Symphony 1-9 ギュンター・ヴァント – Gunter Wand
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もちろん通常のCDでも手に入ります。僕はこのセットを持っています。手頃な価格が嬉しいです。
また、amazon music unlimitedというストリーミング配信で聴くのもおすすめです。
月額780円で新しい音源の宝庫となります。
ヴァント&ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集より
『ギュンター・ヴァント/ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集成
~ ベートーヴェン、ストラヴィンスキー、チャイコフスキー、モーツァルト、ハイドン、ブルックナー、ムソルグスキー篇』
北ドイツ放送響の全集録音から数年後、ベルリン・ドイツ響とのライブ録音です。
92年と94年の2回分が収録されいて、しかも92年時のリハーサル風景も収録されています。
声だけ聴くととても80歳とは思えないスピーディーで入念なリハーサル風景です。
しかもチェロ、コントラバスの内声部だけ弾かせるなど、各パートに入念に命を吹き込んでいる様がよくわかります。
「ベートーヴェン・ワークショップ・イン・ベルリン
~ ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」&第6番「田園」のリハーサル&実演(ベルリン・シャウシュピールハウス)」
CD1 74’12”
ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68「田園」~第1楽章リハーサル(29’12”)
ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68「田園」(全曲演奏)
録音:1992年10月26日 ベルリン・シャウシュピールハウス[現コンツェルトハウス](ライヴ・デジタル)
CD2 75’27”
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67「運命」~第1、第2、第4楽章のリハーサル(41’09”)
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67「運命」(全曲演奏)
録音:1992年11月2日 ベルリン・シャウシュピールハウス(ライヴ・デジタル)
CD3 79’59”
ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68「田園」
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67「運命」
録音:1994年11月1,2日 ベルリン・シャウシュピールハウス(ライヴ・デジタル)
収録:ベルリンRIAS、ドイチュラントラジオ・クルトゥーア
以下、割愛
前略
さらに、ベートーヴェンの「運命」と「田園」は1992年、1994年と時期の異なる2 種ずつの演奏に加え、1992年分については貴重なリハーサル風景までも収めるという徹底したこだわりのつくり。このたびも正規マスター使用により録音状態もきわめて優秀で、ベルリンRIAS、ドイチュラントラジオ・クルトゥーア、ベルリン・ブランデンブルク放送(rbb)当時の自由ベルリン放送(SFB)が全面協力。
ヴァントの芸風の真髄である、厳しく引き締まった造形美に打ち抜かれた巨匠不滅のドキュメントは、すべてが襟を正して向き合うに足りうるもので、本物の手ごたえをあらためて実感されるにちがいありません。
キングインターナショナル
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