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小澤征爾とバーンスタインの幻想交響曲

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こんにちは、
ともやんです。

小澤征爾さんが亡くなって1ヵ月が経ちました。
実は、小澤さんの生前にその演奏録音は、あまり聴きませんでした。
それは小澤さんの演奏が、あまりにも整然と端正な演奏のため、個性的な演奏が好きな僕にとっては、なにか物足りないと感じていたのかもしれません

ところが村上春樹さんの小説との出会いが、不思議と小澤さんの音楽を聴くきっかけとなったのです。

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村上春樹 レキシントンの幽霊

コミュニティの読書会で村上春樹氏の短編集『レキシントンの幽霊』がスタートしました。村上さんの作品への好き嫌いが色々あって面白く楽しい会となりました。

その後、自分のブログのためバーンスタイン&NYフィルによるベートーヴェンのミサ・ソレムニスを聴いていて、ある思いが湧き上がってきました。

小澤征爾さんは、1961年にNYフィルの副指揮者になり当時の音楽監督だったバーンスタインに師事しています。しかし、音楽的には小澤さんはバーンスタインとは逆のスタイルです。

そして小澤さんと村上さんは親交がありました。村上さんの著書『古くて素敵なクラシック・レコードたち』では、小澤さんのLPを数枚愛聴盤として紹介しています。

そしてここで僕ははたと気づいたのです。小澤さんの音楽と村上さんの文章は似ている!
上記の村上さんの音楽エッセイの続編に『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』がありますが、そのp33からのベルリオーズの幻想交響曲の項でバーンスタインと小澤さんの演奏の違いについて次のように記しています。

“バーンスタインはもともと「話を作っていく」タイプの指揮者で、それがプラスに出る場合もあれば、マイナスに出る場合もある。”、”しかしもちろん「このこってり感がたまらない」という方がいらっしゃても、僕としてはとくに異議はない”

“小澤征爾はそれとは逆に、ベルリオーズの音楽の妄想性みたいなものをきれいに均した演奏を繰り広げる。”、”こってり感はほぼ皆無だが、演奏の質は文句なく素晴らしい。薬味も必要十分、しっかりきいている”

なるほどねぇ、村上さんの乾いた文体は、まさに小澤さんの音楽と共通していると感じたのです。しかも”薬味も必要十分、しっかりきいている”ようなのです。
この村上さんの語る薬味の味わいを知るには、僕は、まだまだ小澤さんの音楽をあまりにも聴いていないと感じたのです。

そして小澤さんを偲んで、彼の冥福を祈るには、残された録音をひとつひとつ聴いていくのが供養かなと感じるようになったのです。

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バーンスタイン ベルリオーズ 幻想交響曲

エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz (1803-1869)
幻想交響曲 Op. 14
Symphonie fantastique, Op. 14

1.(13:41) I. Reveries: Largo – Passions: Allegro agitato e appassionato assai
2.(06:55) II. Un Bal (Valse): Allegro non troppo
3.(16:30) III. Scene aux Champs: Adagio
4.(04:55) IV. Marche au Supplice: Allegretto non troppo
5.(10:05) V. Songe d’une Nuit du Sabbat: Larghetto – Allegro
total(52:06)

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フランス国立管弦楽団 – Orchestre National de France
レナード・バーンスタイン – Leonard Bernstein (指揮)

パリのアメリカ人~ バーンスタインONFレコーディング&コンサート

バーンスタインが1976年に、フランス国立管弦楽団と旧EMIレーベルに遺した「ベルリオーズ」と「ミヨー」、ロストロポーヴィチとの「シューマン:チェロ協奏曲」「シェロモ」、ワイセンベルクとの「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番」の全5枚分のアルバムを収録。これらはオリジナル・マスターテープより、Art&Son Studio(最近クリュイタンス全集などのリマスターを手がける定評のあるスタジオ)にての24bit / 96kHzによる2018年最新リマスター音源を使用。

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小澤征爾 ベルリオーズ 幻想交響曲

エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz (1803-1869)
幻想交響曲 Op. 14
Symphonie fantastique, Op. 14

1.(14:38) I. Reveries: Largo – Passions: Allegro agitato e appassionato assai
2.(06:56) II. Un Bal (Valse): Allegro non troppo
3.(15:41) III. Scene aux Champs: Adagio
4.(04:36) IV. Marche au Supplice: Allegretto non troppo
5.(10:36) V. Songe d’une Nuit du Sabbat: Larghetto – Allegro
total(52:27)

サイトウ・キネン・オーケストラ – Saito Kinen Orchestra
小澤征爾 – Seiji Ozawa (指揮)
録音:2014年8月、9月キッセイ文化ホール

ベルリオーズ:幻想交響曲 小澤征爾 、 サイトウ・キネン・オーケストラ

小澤征爾が5年ぶりにオーケストラ・コンサートを指揮した2014年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ 松本フェスティバル)のプログラムに選ばれたのは、小澤征爾が得意とする《幻想交響曲》。演奏者と指揮者の固い結束が音楽となり、尋常ならぬ盛り上がりを見せます。
約50分に渡る大作を指揮した演奏は、マエストロ自身が「オーケストラが素晴らしかった!」と称賛するほど圧倒的な演奏でした。



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