こんにちは、
ともやんです。
ルネ・レイボヴィッツは、1913年2月17日ワルシャワ生まれ。
5歳でヴァイオリンを学び、8歳で作曲を開始した神童。
ベルリンでシェーンベルクに学び、ウィーンでベルクに学び、フランスに戻ってラヴェルに師事しました。
1937年に指揮者としてデビューしましたが、まもなく第二次世界大戦が勃発したため、作曲と音楽理論書の執筆に集中しました。
著書としては、1946年の『シェーンベルクとのその学派』、1949年の『十二音音楽入門』が有名です。
47年には国際室内楽音楽祭を創設し、新ウィーン学派のいくつかの作品を初演しました。
50年代に入ると作曲と音楽理論の発表から距離を置くようになり、指揮活動に重点を移すようになり、多くの録音も残すようになりました。
特に有名でこのブログでも紹介したのが、ロイヤル・フィルとのベートーヴェンの交響曲全集。これはリーダイズ・ダイジェストの通信販売用の録音でカタログには、ムード音楽、ラテン、スウィング・ジャズ、ハワイアインや映画音楽まで載っています。
クラシックではRCAとの強い繋がりを感じさせる、トスカニーニの小品集やルービンシュタインの名演集などが販売されていました。
ところが、ベートーヴェンの交響曲全集に関しては、出来合いの録音ではなく、新規での録音で、エンジニアには、デッカのウィルキンソンが担当して、当時の世界最高水準の音質を実現していました。
この全集を紹介していたのは、福島章恭著『交響曲CD絶対の名盤』でのことで、福島氏は、”ベートーヴェンのスコアから、伝統、慣習という垢を洗い流したようにスッキリとした、爽やかな風のような全集”とコメントされています。
レイボヴィッツ ベルリオーズ 幻想交響曲
エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz (1803-1869)
幻想交響曲 Op. 14
Symphonie fantastique, Op. 14
1.(15:25) I. Reveries: Largo – Passions: Allegro agitato e appassionato assai
2.(06:45) II. Un Bal (Valse): Allegro non troppo
3.(16:57) III. Scene aux Champs: Adagio
4.(04:39) IV. Marche au Supplice: Allegretto non troppo
5.(10:01) V. Songe d’une Nuit du Sabbat: Larghetto – Allegro – Ronde du Sabbat: Poco meno mosso
total(53:47)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団 – Vienna State Opera Orchestra
ルネ・レイボヴィッツ – Rene Leibowitz (指揮)
録音:1958年7月
ベルリオーズ: 幻想交響曲<タワーレコード限定> ルネ・レイボヴィッツ ウィーン国立歌劇場管弦楽団
日本初CD化となるこの《幻想交響曲》は1970年にキング・レコードから発売されて以来、48年振りの復活となります。
オーケストラのアンサンブルは今日の水準には満たないかも知れませんが、彼の全てのパートに目を光らせる理性的な面と、内面から湧き上がる熱い血のせめぎ合いが、鮮明な録音により目に見えるように捉えられています。
遅めのテンポと鮮烈な色彩でベルリオーズの筆致を細部まで追った演奏は、作品の革新的な書法と猟奇的な内容を際立たせています。
コメント