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カール・ライスター ブラームス クラリネット作品集

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こんにちは、
ともやんです。

カール・ライスターと言えば、カラヤン時代のベルリンフィルで、クラリネットの首席奏者を30年以上に渡って務めた名手です。

カラヤン亡きあとも1993年までベルリンフィルで首席を務めました。

その後サイトウ・キネン・オーケストラやベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の教授を務めながら、フリーランスのソリストとしても世界中で活躍した人です。

この度、1997年2月にNimbusレーベルに収録したブラームスのクラリネット作品集が、新しいリマスタリングで復刻されます。

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ライスター&ブラームス 円熟の境地

ライスターが、このブラームスのクラリネット三重奏曲と2つのクラリネットソナタをろくおんしたのが、1997年2月ですから59歳の時。

またブラームスが、これらの作品を作曲したのが、58歳から61歳に掛けて、ブラームス最晩年の作品となりました。

ブラームスは生前、二重奏から六重奏曲まで様々な内容の室内楽を24曲世に出しました。その中でクラリネットの曲が4曲あります。2つのソナタと三重奏曲と五重奏曲です。
どれも傑作で、全て最晩年の作品です。

50代も後半になった1890年頃には、ブラームスの創作意欲もかなり落ちてきていました。また本人のその辺は自覚していたようで身辺の整理も始めていたようです。

そして1890年に書き上げた弦楽五重奏曲を最後に大作に手を付けることがないと感じていました。

しかし、そんな衰えたブラームスの創作意欲に火をつけた人がいました。
それは、クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトだったのです。
マイニンゲンの宮廷楽団の奏者で、たまたま当地を訪れたブラームスは、ミュールフェルトの比類ない名演奏に痛く感動したのです。

このミュールフェルトとの出会いで、消えかかっていたブラームスの創作意欲を今一度蘇らせたのでした。

そして出来上がったのクラリネットを主役とする4つの作品でした。

また、ブラームスがこの時期クラリネットの演奏と音色に感動したのは、やはりこの楽器の持つ陰影に富んだ、哀しさ、儚さではないでしょうか?

クラリネットの持つチャーミングで愛らしい中に、なにか儚く脆い夢見心地とそれに相対する哀しみの二律背反する性格が、老境のブラームスの琴線に触れたのだと思います。

そんな老ブラームスの心境を綴ったブラームスの名曲をライスターは、慈しむように演奏しています。

三重奏で共演するチェロのベッチャーは、共にベルリンフィルで首席を務めた仲で、ピアノのボーグナーも盟友という仲で、お互い信頼しながら奏でています。

ブラームス クラリネット 作品集

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
クラリネット三重奏曲 イ短調 Op. 114
Trio in A Minor, Op. 114

1.(07:54) I. Allegro
2.(07:52) II. Adagio
3.(04:54) III. Andantino grazioso
4.(04:51) IV. Allegro
total(25:31)

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クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op. 120, No. 1
Clarinet Sonata No. 1 in F Minor, Op. 120

5.(08:22) I. Allegro appassionato
6.(05:08) II. Andante un poco adagio
7.(04:47) III. Allegretto grazioso
8.(05:43) IV. Vivace
total(24:00)

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クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op. 120, No. 2
Clarinet Sonata No. 2 in E-Flat Major, Op. 120

9.(08:48) I. Allegro amabile
10.(05:33) II. Allegro, molto appassionato
11.(07:58) III. Andante con moto – Allegro
total(22:19)

カール・ライスター – Karl Leister (クラリネット)
ヴォルフガング・ベッチャー – Wolfgang Boettcher (チェロ)
フェレンク・ボーグナー – Ferenc Bognar (ピアノ)

ブラームス: クラリネット・ソナタ集、クラリネット三重奏曲<タワーレコード限定>

今回の復刻ではオリジナルの録音を余すことなく再現すべく、最新でNimbusレーベルのエンジニアであるマイク・クレメンツ氏により最新でリマスタリングを行いました。
Nimbus Recordsは元々、音質に関しても一定以上のクオリティと高い意識を持っており、これまでCDでリリースされたものに関しても、フォーマットにとって最適なクオリティが維持されているとの判断から、これまで一度も再マスタリングを行ったことはありませんでした。
今回、初期リリースから時間がかなり経過していることや、昨今の機材の進化も考慮に入れ、復刻にあたって最良の音質をお届けするという当社のリクエストを快諾していただきました。
当CDでは、デジタルフォーマットは一律との認識を覆す音質を目指しています。また、輸入盤ですが帯の裏には新規で400-600字程度の日本語コメントを新規で掲載しています。by タワーレコード



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