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ツェートマイアー ブラームス交響曲第4番は泣ける

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こんにちは、
ともやんです。

今年はブラームスの生誕190年。
誕生日は先日の5月7日でした。しかし、ブラームス好きとしては、これを機会にブラームスの名曲に改めて目を向け少しでも新しいこと、深いことを知ることができればと思いながら過ごしています。

特に現在、ヴァイオリン教室の課題曲がブラームスのワルツということで、しばらくはブラームスの名曲を訪ねる旅をしたいなと思っています。

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ブラームス交響曲第4番 最後の交響曲

さて今日は交響曲第4番。ブラームスの交響曲の中で一番好きな曲です。
人生の酸いも甘いも知った大人の音楽、それもある程度年齢を重ねた人にはぐっと来る作品だと思います。

朝比奈隆氏は、ブラームスの音楽はセンチメンタルなのです。だから年を取ってわかるようになります、ということを言ったそうです。

なんかわかるなぁ、交響曲ではこの第4番がまさにそんな音楽だと思います。
第3番の完成後すぐ着手。1884年から85年に掛けて作った作品です。ブラームス51歳から52歳に掛けての曲。

ただ不思議なのが、この後ブラームスは12年の人生を歩んでいますが、この第4番が交響曲としては最後となりました。ブラームスの実力からするとあと2~3曲は作れたんじゃないかと思いますが、協奏曲などの大曲もほとんどが、この第4番の前に作られていて、これ以降で作られた大曲というと1887年54歳の時に完成した、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲くらいです。

これは僕の勝手な考えですが、この頃のブラームスは功成り名を遂げた著名な作曲家になっていました。無理して大曲を作るより、自分の本当に作りたい室内楽や器楽曲を中心に作るようになったからではないかと思います。

ブラームスの内省的でセンチメンタルなロマンティストとしての本領は、室内楽や器楽曲により反映されていると思うのです。

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ブラームス交響曲第4番 掘り出し物の名演

上記のようにブラームス最後の交響曲第4番は、古典的なスタイルを踏襲しながら、よりブラームスの内省的な本領を発揮した作品だと思います。

だから堅固な構成で、キリッとした演奏も出来て、それも素晴らしいですが、僕は情感たっぷりなメロメロな演奏が好きです。

鬼才ヴァイオリニストとして名を知られたトーマス・ツェートマイアーの演奏は、たっぷりと泣かせてくれる演奏です。まさに僕にとっては掘り出し物の名演です。

実はツェートマイアーの演奏は初めてです。名前も知りませんでした。そんな人は大抵新進の古楽器奏者だったりするのですが、この人は違いました。

1961年ザルツブルク生まれのヴァイオリニストが本職という僕と同世代の人。
父親はモーツァルテウム音楽院の教授で、その父からピアノ、作曲を学び、6歳で音楽院に入学し、父親とシュタインシャーデンに師事。
後にはナタン・ミルシテインからも学んだというからバリバリの本格派です。

またオーケストラのヴィンタートゥーア・ムジークコレギウムは、なんと1629年その母体が設立された、スイスで最も古い音楽団体のひとつというから、ヨーロッパにおける音楽の懐の深さを知る思いです。

2016年からはトーマス・ツェートマイヤーが首席指揮者を務めていて、シューベルトやメンデルスゾーン、ヴォーン・ウィリアムズ等の作品を収録したCDを通して世界的に名を知られるようになったそうです。

2019年秋にはこのコンビで来日公演も行っています。

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ツェートマイアー ブラームス交響曲第4番

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98

1.(11:47) I. Allegro non troppo
2.(09:42) II. Andante moderato
3.(05:50) III. Allegro giocoso – Poco meno presto
4.(08:56) IV. Allegro energico e passionato – Piu allegro
total(36:15)

ヴィンタートゥーア・ムジークコレギウム – Winterthur Musikkollegium
トーマス・ツェートマイアー – Thomas Zehetmair (指揮)

ブラームス 交響曲全集 トーマス・ツェートマイアー

鬼才ツェートマイアーが手兵ヴィンタートゥール・ムジークコレギウムと
ブラームスの交響曲全曲を録音!

鬼才ヴァイオリニストとして知られるトーマス・ツェートマイアー。2000年代より指揮活動も積極的に行い、2002年から2014年までノーザン・シンフォニアの音楽監督を務めるなど指揮者としても確固たる地位を得ております。録音ではヴィンタートゥール・ムジークコレギウムとのメンデルスゾーンやブルックナー、ノーザン・シンフォニアとのシューマン、シューベルトなどがあり高く評価されております。

2016/17シーズンより首席指揮者を務めるヴィンタートゥール・ムジークコレギウムとの期待の新録音はブラームスの交響曲全集です。ツェートマイアーは2015年にスタヴァンゲル交響楽団とブラームスの交響曲第2番を録音しておりますが、今回全曲録音ということでさらなる期待が高まります。

ヴァイオリニストとして多才な演奏スタイルで魅了してきたツェートマイアー。指揮者としてもその高い音楽性を示した巧みなタクトが冴えわたります。細かなニュアンスでの自在なテンポ変化も見事に表現。手兵からも絶大なる信頼を得ていることを証明するブラームスを聴かせてくれます。各楽器の特性と音色を理解し、まるで大編成の室内楽曲のように仕立てあげます。ことに弦楽パートの美しさは傑出しており、やはりヴァイオリニストであるツェートマイアーの色が現れた演奏といえるでしょう。

ヴィンタートゥール・ムジークコレギウムは1629年に設立された伝統あるアンサンブル。総勢約50名で結成されています。近年の首席指揮者には、フランツ・ウェルザー=メスト(1987-1990)、フュルスト・ヤーノシュ(1990-1994)、ハインリヒ・シフ(1995-2001)、ジャック・ファン・ステーン(2002-2008)らが首席指揮者を務めている格式あるアンサンブルです。



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