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ケンペ&ベルリンフィル ブラームス 交響曲全集より第1番を堪能

ブラームス
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こんにちは、
ともやんです。

ルドルフ・ケンペ(1910-1976)指揮ベルリンフィルによるブラームス交響曲第1番は、ドイツ人の作品を、ドイツ指揮者が、ドイツ人オケにより、世界に向けて発信した名演です。

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これぞグローバル的と僕は思います。

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そっか、僕がなんで、CDで聴くケンペ、コンヴィチュニー、ハンス・シュミット=イッセルシュテットという職人気質の指揮に惹かれるのか、わかりました。

それは彼らの演奏が、音楽に対する素朴な感動を与えてくれるからです。

一方、最近出たネルソンスのベートーヴェン交響曲全集のようにいいのは分かるんだけど、どうも心から感動できない、喜べないと感じるのは、現代の演奏は、一歩引いて冷静な視線で音楽を知的に捉えることが重視されだしたからだと思うようになりました。

つまり率直じゃないんです。なんか理屈っぽく回りくどい気がするのです。
サンドイッチマンじゃないけど、ちょっとなに言ってるかわからないのです

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ケンペの魅力 まわりくどくなく率直な表現

ケンペを含め20世紀に活躍したいわゆる名指揮者と呼ばれる方たちの演奏が、特に特別なことをしていないのに、なんでそんなに楽しめるんだろう、ということが不思議でした。

淡々と誠実に楽譜を音にして行く作業。下手するとなんとも面白くない。

でも、ケンペのCDを聴くと、どこもかしこも音に溢れていて主旋律を弾いている楽器、内声部を弾いてい楽器、どれも生き生きとして華があるのです。

だから何度でも聴きたくなります。そして聴く度に発見があるのです。

そういう職人気質の指揮者は、年齢を重ねるごとに演奏に味わいが出てきます。ケンペは、指揮者としてはこれからという65歳の時に亡くなりました。

ベルリンフィルと55年から60年に掛けて録音したブラームスの交響曲全集。のち晩年に録音したミュンヘンフィルとの全集が有名で、こちらの方が第2と4番がモノラルのためあまり市場にでていなかったようです。

今回第1番(59年ステレオ録音)を聴きました。

すでにカラヤンが終身指揮者に就任後ですが、ベルリンフィルは、往年の北ドイツ特有の重く暗い響きが健在で、それがブラームスの根暗とマッチして堪らない魅力になっています。

ケンペは、正攻法で各楽器を存分に鳴らして感銘深い演奏を展開しています。
聴き終わったらああ、ブラームスを堪能したなぁと満足感でいっぱいになる演奏の録音です。

50年代に大手銀行のロンドン駐在として数年間ロンドン中心にヨーロッパのオーケストラのコンサートに通っていた方が、80年代にカラヤンがベルリンフィルを率いて来日するというので、懐かしさで聴きに行ったそうです。

そこでそこで聴いたベルリンフィルの響きが、まるで以前と違っていて愕然としたそうです。

いい悪いはわかりませんが、その方が大いに落胆したそうです。

ちなみに僕は、50年代から60年代はのカラヤンが大好きでよくCDも聴きます。しかし、70年代の半ば以降の録音はほとんど聴きません。いや聴き通せないのです。

この話は、またそのうちにしたいと思います。

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ケンペ&ベルリンフィル ブラームス第1交響曲

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68

1.(13:22) I. Un poco sostenuto – Allegro
2.(08:45) II. Andante sostenuto
3.(04:45) III. Un poco allegretto e grazioso
4.(16:08) IV. Adagio – Piu andante – Allegro non troppo ma con brio
total(43:00)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ルドルフ・ケンペ – Rudolf Kempe (指揮)
録音: 1959

 

 

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ケンペ生誕110年記念企画。ベルリン・フィルとの名盤、ケンペ第1回目の交響曲全曲録音を番号順に収録。新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから最新復刻。新規解説付。世界初SACD化!待望のリリース

ベルリン・フィルと1955年に第2番、翌年に第4番を、そしてステレオ録音で1959年と翌60年に第1番、第3番他を収録し全集として完成したケンペ壮年期の名盤を最新復刻。かつての重厚なベルリン・フィルのサウンドと、ケンペらしい推進力と機知に富んだ旧EMIレーベルの名演が最良の音質で蘇ります。

 



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