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スクロヴァチェフスキ 読売日響 ブルックナー交響曲第8番

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こんにちは、
ともやんです。

先日、驚く写真を見かけました。それはオーケストラと指揮者の前に車椅子の小柄な白髪のおばあさんがいるな、と思ったら、なんとそのおばあさんと一瞬思った人は、小澤征爾さんだったのです。

その時は、何かを検索していた時で、見かけたのは一瞬だったので、改めて調べたところ今年の松本音楽祭での光景だったことがわかりました。
車椅子の傍らに立っていたのが、世界的指揮者シャルル・デュトワ。



その時の模様はYoutubeでも配信されています。

小澤さんも先月で87歳になられました。ここ数年いや多分70代も後半からずっと体調が優れなかったようですが、その中でも引退せず現役を続けて来られました。今後のことは分かりませんが、ぜひまたタクトを取ってほしいものです。

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高齢指揮者 いろいろ

指揮者は楽器を弾いたり、自分の肉体と使って音を出す音楽家ではないので、声楽家や器楽奏者に比べ、高齢まで活躍される人が多いようです。

現在でも、1927年生まれのヘルベルト・ブロムシュテットは95歳にして現役最高齢指揮者として活動しています。

しかし、老化や病気による衰えは避けがたいもので、高齢になると指揮台で立てずに座って指揮する人も多かったようです。

その中で90歳を越えても演奏中常に立って指揮をし生涯それを貫いた人として、僕は朝比奈隆とスタニスラフ・スクロヴァチェフスキをすぐ思い出します。

しかもお二人共、他の高齢まで活動した指揮者に見られたような枯淡の境地的な音楽ではなく、最後までいきいきとして潤いのある音楽を聴かせてくれたことは本当に凄し、素晴らしいことでした。

特にスクロヴァチェフスキは、颯爽としたテンポで、最後まで若々しさを失いませんでした。

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スクロヴァチェフスキ 勇気を与えた名指揮者

誰かの寄稿で読んだことがありますが、その記事にはスタニスラフ・スクロヴァチェフスキが、読売日本交響楽団の常任指揮者に就任したことで、日本の音楽界に勇気を与えてくれたという内容が記されていました。

スクロヴァチェフスキが、読売日響の第8代常任指揮者に就任したのは、2007年4月のこと。
すでに83歳の高齢だったのです。

しかし、その音楽に対する情熱は衰えることを知らず、2010年3月まで務め、翌4月からは同団の桂冠名誉指揮者と就任しています。

今日ご紹介する演奏は、2016年1月の読売日響との演奏で、スクロヴァチェフスキは92歳、この10ヶ月には脳梗塞で闘病生活に入り、2017年2月21日に永眠しています。
まさに生涯現役を貫いた巨匠でした。

そんなことを全く感じさせない、まだまだこれからも行くぜ!と気迫のこもった超名演です。また、読売日響のメンバーが、溢れ出るスクロヴァチェフスキへの尊敬の念がびしびし伝わってくる演奏でもあります。

そして今日10月3日は、スクロヴァチェフスキの99回目誕生日。
イニシャルがS・Sということでミスター・Sと言われ慕われていたそうです。

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スクロヴァチェフスキ ブルックナー 交響曲第8番

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第8番 ハ短調 WAB 108
Symphony No. 8 in C Minor, WAB 108

1.(16:01) I. Allegro moderato
2.(16:31) II. Scherzo: Allegro moderato – Trio: Allegro moderato
3.(29:25) III. Adagio Feierlich langsam, doch nicht schleppend
4.(21:23) IV. Finale: Feierlich, nicht schnell
total(83:39)

読売日本交響楽団 – Yomiuri Nippon Symphony Orchestra
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ – Stanislaw Skrowaczewski (指揮)
録音:2016年1月21日 東京芸術劇場

ブルックナー 交響曲第8番 ハ短調 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ 読売日本交響楽団

92歳の巨匠指揮者スタニスラフ・スクロヴァチェフスキと読売日本交響楽団によるブルックナーの交響曲第8番ハ短調。

スコアを開くこともなく、90分立ち続けながら音楽を作っていく”ミスターS”は、余分なものは削ぎ落とし自我を殺したかのようにブルックナーの音楽にのみ向き合い、ある意味シンプルで自然な音楽がそこにあった。

聴衆とオーケストラ共にミスターSの世界に引き込まれた奇跡の日をSACDでリリース。2016年1月21日、東京芸術劇場にて収録。



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