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シュミット=イッセルシュテット ドヴォルザーク交響曲第7番

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こんにちは、
ともやんです。

ハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900-1973)は僕の大好きな指揮者です。だから彼の録音は、LPやCDで多く所有しています。
ところで彼のどんなところに惹かれるとだろうと思うことがあります。
聴く人をハッとさせるような派手な表現があるわけでもない。ただただ誠実に作曲者の書いた楽譜を信じ、奏でていく。
そこには嘘もハッタリも感じないから、その作り出される音楽に感動するのだろうと思います。

そんなシュミット=イッセルシュテットが、契約していたデッカの録音集が、発売されました。

シュミット=イッセルシュテットの集大成とも言えるこの企画は、あるようでなかったもので、今回初のものだそうです。14枚組と15枚組に分けての発売ですが、ぜひ傾聴したいセットです。
僕は幸いにも既に持っている録音ばかりなので、しばらくがハンス・シュミット=イッセルシュテットの誠実で丁寧な演奏に耳を傾けて行きたいと思います。

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ハンス・シュミット=イッセルシュテット・エディション

ハンス・シュミット=イッセルシュテット・エディションvol.1(CD14枚組)とvol.2(CD15枚組)は、本日2023年9月29日にリリースされました。

ともに録音には定評のあるデッカ録音の全集です。しかもシュミット=イッセルシュテットのデッカ録音がまとめて発売されるのは初めてということで貴重なものです。
これも没後50年という節目だからでしょうか。

彼はどちかというと日本では、当初協奏曲指揮者として知られたようです。
それは50年代の終わりにバックハウスと組んでウィーンフィルを指揮した演奏からの印象が強かったからでしょうか。

また1964年と70年の2回来日して読売日本交響楽団を指揮しています。
ちなみに評論家の岩井宏之氏が、学研から出ている『クラシックCD エッセンシャル・ガイド150』では、シュミット=イッセルシュテットのウィーンフィルとのベートーヴェン交響曲全集に寄せるコメントとして次のように記しています。

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シュミット=イッセルシュテット ベートーヴェン交響曲全集

“1964年と1970年に来日、読売日本交響楽団を指揮したシュミット=イッセルシュテットは、ドイツのよき伝統を身につけていた指揮者のひとりであった。ただし同時代のカイルベルトとは異なり、その演奏はあくまでも温厚であって決して目立とうとすることがなく、だからマエストロといった印象は受けなかった。

中略

けれど第2番と第4番では、温厚にして中庸を重んじる彼の持ち味を生かし、すっきりしたえんそうの中に、渋いながらも底光りのする音楽をつくり出している。言うなれば通が好むベートーヴェン。それがここにある。”

シュミット=イッセルシュテットに対して良くも悪くもない印象を与えるコメントですが、彼の演奏スタイルを上手く表現しているとも感じます。

僕が、長く彼の演奏に惹かれるのは、聴けば聴くほど味わいを感じ、飽きないからだと感じています。

特に近年の古楽器スタイルの演奏の中には、最初は奇抜な表現に刺激を感じても、何度も聴きたいと思わないものがあります。

まさにシュミット=イッセルシュテットの演奏は、その逆で最初聴いても「ん?」と感じ、それでも何度も聴いてしまう、という感じなのです。

シュミット=イッセルシュテット ドヴォルザーク交響曲第7番について

今回ご紹介するドヴォルザーク交響曲第7番は、vol.1に収録されています。

録音が、1953年にロンドンで行われたもので、プロデューサーのジョン・カルショウにより最先端のデッカのモノラル・サウンドで録音されたものだそうです。

そのため情報量も多く、また当時まだ50代前半だったシュミット=イッセルシュテットから熱い気迫も伝わってくるのが嬉しいです。

53年と言えば、まだフルトヴェングラーが健在の時代。フルトヴェングラーは、1948年になってロンドンでロンドンフィルを指揮してブラームスの交響曲第2番をデッカで録音しています。せっかくのデッカの録音にもかかわらず、フルトヴェングラーの録音の中ではあまり重要視されていないものです。

その時の模様をジョン・カルショウは、録音スタッフを信頼していない指揮者の責任は大きいという内容を記しているそうです。

僕は、ドヴォルザーク交響曲第7番をシュミット=イッセルシュテットの演奏で聴いて初めて曲の良さが分かりました。

シュミット=イッセルシュテット ドヴォルザーク交響曲第7番

アントニン・ドヴォルザーク – Antonin Dvo?ak (1841-1904)
交響曲第7番 ニ短調 Op. 70, B. 141
Symphony No. 7 in D Minor, Op. 70, B. 141

1.(10:26) I. Allegro maestoso
2.(10:26) II. Poco adagio
3.(07:18) III. Scherzo: Vivace – Poco meno mosso
4.(09:21) IV. Finale: Allegro
total(37:31)

ハンブルク放送交響楽団 – Hamburg Radio Symphony Orchestra
ハンス・シュミット=イッセルシュテット – Hans Schmidt-Isserstedt (指揮)
録音:1953年3月、ロンドン

ハンス・シュミット=イッセルシュテット・エディション Vol.1<限定盤>

2つのベートーヴェン・ツィクルスのステレオ録音、交響曲全曲(1965-70年)とピアノ協奏曲全曲(ヴィルヘルム・バックハウスと共演、1958-59年)を中心とした、ドイツのハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900-1973)のデッカ録音全集です。この指揮者のデッカ録音がまとめて発売されるのは初めてです。CD14枚組ボックス・セット。限定盤。シュミット=イッセルシュテットの指揮を特徴づけた安定した拍子とリズミカルな動きに結びついたウィーン・フィル特有の透明感のある音色が際立つセットです。指揮者の息子であるエリック・スミスがプロデューサーを務めた録音も含まれています。

シュミット=イッセルシュテットがデッカに初めて録音したのは1950年代の初め、現在NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団として知られるハンブルク北ドイツ放送交響楽団の創設者・指揮者としてでした。この楽団は戦後、文化プロジェクトとして始まり、イギリスにより育成、支援され、そしてシュミット=イッセルシュテットの献身的な指導のもと、すぐにヨーロッパで最も称賛されるオーケストラの一つになりました。彼らのドヴォルザークの交響曲第7番とチャイコフスキーの交響曲第5番はプロデューサーのジョン・カルショウにより最先端のデッカのモノラル・サウンドで録音されました。

この楽団の評判は1960年代に世界に広まり、その指揮者がロンドンの楽団に歓迎されるようになりました。シュミット=イッセルシュテットはヴラディーミル・アシュケナージと共演した1967年のモーツァルトの協奏曲のアルバムでロンドン交響楽団に穏やかで絶対的な影響力を発揮しています。オリジナル・ジャケット仕様。オリジナル・カップリング。Peter Quantrillによるハンス・シュミット=イッセルシュテットと彼のデッカへの遺産についての新規エッセーを掲載。



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