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ヒラリー・ハーン ニュー・アルバム エクリプス

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こんにちは、
ともやんです。

先月10月7日にリリースされたばかりのヒラリー・ハーンのニューアルバム。
1979年11月27日、アメリカ合衆国バージニア州レキシントンの生まれ。
今日は43歳の誕生日。

アルバムのタイトルが『エクリプス(eclipse)』。
日食という意味です。

クラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」の中で、次のように紹介されています。

“「エクリプス=日食」は暗闇の後の光明を示唆したタイトルのようだが、まさしくそうした思いに導かれる、傾聴すべきアルバム。記:柴田克彦”

ハーンに誕生日に聴いてみました。

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ヒラリー・ハーン ニューアルバム

まず、アルバムのジャケットを見て、おやっ?と感じました。
何か表情が穏やかなのです。

いままでは、笑っていてもどこか緊張感のある意志的な表情だったのですが、今回のジャケットは、口を結んでいますが、何かそこからは穏やかな雰囲気を感じるのです。

これはハーンの人間的な成長からでしょうか?

ヒラリー・ハーン最新インタビュー:長期休暇を経て生まれた新作『エクリプス』について語る

音楽情報サイト、discovermusic.jpでインタビューに答えています。

これによると長期休暇を取っていたこと。
この期間を利用して、演奏する理由について立ち止まって考える機会を得たこと語っています。

“今までも演奏することは大好きだったけど、「なんのために、なぜ音楽をやっているのか」はイマイチ分かっていなかったんです。しかし、今回実際に演奏ができなかった期間を通して、やはり演奏する場所というのは私にとって非常に心地がいい場所だったことにも気付けました。”

“いわゆる芸術(アート)と人々がどのように繋がっているか、アートとはそもそも何を目的に存在し、表現しているものなのか。深く探求する楽しさを覚えました。”

また、インタビューの中で子供たちという言葉もあり、母親として充実した日々を送っている感じも伝わってきます。

そんなことから、ジャケットの写真の表情に表われているのかもしれません。

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ヒラリー・ハーン ヒナステラ

今回のアルバムには、ドヴォルザーク、ヒナステラ、サラサーテの作品を取り上げています。
ヒナステラという作曲家は初めて知りました。

アルベルト・ヒナステラは、1916年ブエノスアイレス生まれ。
1938年、ブエノスアイレス音楽院を卒業。
1945年から1947年にかけてアメリカ合衆国を訪れ、アーロン・コープランドにタングルウッド音楽センターで学びました。その後ブエノスアイレスに帰り、そこで作曲家協会を共同で設立しました。数々の指導の後、1968年からアメリカへ戻り、1970年からヨーロッパに移住。1983年にジュネーヴで67年の生涯を終えました。

ハーンは、ヒナステラの作品を取り上げたことについて、ある日突然思いついたと語っています。

そして世の中に、素敵なことがあれば気持ち悪い出来事もあるように、ヒナステラの曲の中にもそんな両面が存在していて、それがとてもリアルに感じられていること。
また、技術的にも素晴らしく魅力的な作品でもあると認識し、ヒナステラは天才だとも感じているとも語っています。

ぜひ、聴いてほしい作品で演奏です。

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ヒラリー・ハーン ドヴォルザーク、ヒナステラ、サラサーテ

アントニン・ドヴォルザーク – Antonin Dvorak (1841-1904)
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 53, B. 96
Violin Concerto in A Minor, Op. 53, B. 96

1.(12:11) I. Allegro ma non troppo
2.(10:24) II. Adagio ma non troppo
3.(10:43) III. Finale: Allegro giocoso, ma non troppo
total(33:18)

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アルベルト・ヒナステラ – Alberto Ginastera (1916-1983)
ヴァイオリン協奏曲 Op. 30
Violin Concerto, Op. 30

4.(05:23) I. Cadenza
5.(01:24) I. Study No. 1, “Chords”: Allegro
6.(00:55) I. Study No. 2, “Thirds”: Allegretto
7.(00:48) I. Study No. 3, “Other intervals”: Lo stesso tempo
8.(00:51) I. Study No. 4, “Arpeggios”: Lo stesso tempo
9.(02:15) I. Study No. 5, “Harmonics”: Andante
10.(01:12) I. Study No. 6, “Quarter tones”: Larghissimo
11.(00:59) I. Coda: Maestoso
12.(09:45) II. Adagio for 22 Soloists
13.(04:28) III. Scherzo pianissimo: Sempre volante, misterioso e appena sensibile
14.(01:53) III. Perpetuum mobile: Agitato e allucinante
total(29:53)

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パブロ・デ・サラサーテ – Pablo de Sarasate (1844-1908)
カルメン幻想曲 Op. 25
Carmen Fantasy, Op. 25 (after G. Bizet)

15.(03:14) I. Introduction: Allegro moderato
16.(03:15) II. Moderato
17.(02:39) III. Lento assai
18.(02:09) IV. Allegro moderato
19.(02:49) V. Moderato – Animato
total(14:06)

ヒラリー・ハーン – Hilary Hahn (ヴァイオリン)
フランクフルト放送交響楽団 – Frankfurt Radio Symphony Orchestra
アンドレス・オロスコ=エストラーダ – Andres Orozco-Estrada (指揮)
録音: April 2021, HR Sendesaal, Frankfurt, Germany(Dvorak)
録音: June 2021, Alte Oper, Frankfurt, Germany(Ginastera,Sarasate)

『エクリプス』 ヒラリー・ハーン アンドレス・オロスコ=エストラーダ フランクフルト放送交響楽団

エクリプス”(日食)の後に必ず起こる、光の復活…
ヒラリー・ハーン、長期休暇後初めてのDG録音!

ヴァイオリン協奏曲の王道的な作品を発表しながら、現代作品に至るまで広く取り上げる現代屈指のヴァイオリニストのヒラリー・ハーン。このアルバムは、ヴァイオリニストにとって音楽的節目となるもので、ハーンは、1年以上の休暇を経て、長年に亘って愛奏してきた作品を初めて録音しています。

この全く異なる3つの作品は、ヴァイオリンという楽器だけでなく、それぞれの作曲家が長い間故郷を離れていたにもかかわらず、何らかの音楽的・地理的なつながりを持ち続けていたという考えによって結びついています。

19世紀後半に活躍したチェコのドヴォルザークとスペインのサラサーテ、そして20世紀半ばのアルゼンチンのヒナステラは、初期の音楽的影響と現代の発展を融合させて、独自の音楽言語を作り上げました。ドヴォルザークやサラサーテは、ロシアのチャイコフスキーやムソルグスキー、ノルウェーのグリーグ、フィンランドのシベリウスなどと同じ、後期ロマン派の音楽ナショナリズムの大きな潮流の一部でした。



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