こんにちは、
ともやんです。
世界がコロナ禍に見舞われる中、アンナ・プロハスカ、ヴォルフガング・カチュナーとラウテン・カンパニー考えました。
「この困難の時、音楽に人を癒すことが出来るだろうか?」と人々に癒しと力を与える音楽を共に創り出そうと、
アルバム『救済』の制作に乗り出したそうです。
アンナ・プロハスカについて
1983年生まれ、旧西独・バイエルン州ノイ=ウルム出身のソプラノ歌手。音楽一家のもとで育ち、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンで学ぶ。
20歳の時にベルリン国立歌劇場でデビュー。以来、ダニエル・バレンボイム、フィリップ・ジョルダン、サイモン・ラトルらの指揮者と共演し、国際的なキャリアを重ねる。
2008年よりザルツブルク音楽祭に定期的に参加するほか、クリーブランド管、ボストン響、N響、ロンドン響、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルなどと世界各地の主要コンサートで活躍。
ドイツ・グラモフォンから多くのリサイタルやオペラを発表。受賞歴も多数。
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贖罪とは
原題の『Redemption 贖罪』はイエスが自らの死という代償によって人々の罪の対価を払ったという意味のキリスト教用語だそうです。
それがコロナ渦により活動自粛を余儀なくされた時期を”代償”として、この宗教音楽アルバム制作期間が確保できたことの暗示になっています。
しかし、いつも思うのですが、なんでバッハを聴くと宗教の必要性を感じ、敬虔な気持ちのなるんだろう。
不思議です。
収録曲はバッハのカンタータからのアリアを中心に、人々の不安、キリストの自己犠牲などをテーマとし、最後は”苦しみの日々を 主は喜びに変えたもう”と救いが歌われています。
プロハスカ J.S. バッハ:声楽と室内楽作品集
J.S.BACH : Vocal and Chamber Music (Redemption)
アンナ・プロハスカ – Anna Prohaska (ソプラノ)
スザンネ・ラングナー – Susanne Langner (アルト)
クリスティアン・ポーラース – Christian Pohlers (テノール)
カーステン・ミュラー – Karsten Muller (バス)
ラウテン・カンパニー – Lautten Compagney
ウォルフガング・カチュナー – Wolfgang Katschner (指揮)
録音: June 2020, Christuskirche Berlin Oberschoneweide, Germany
プロハスカのソプラノ独唱のほか、合唱曲はアルト、テノール、バスが参加して1パート1人の計4人で歌われ、作品によっては器楽のみの編成に編曲のうえ収録。
後に『マタイ受難曲』で重要なコラールの旋律となるトラック3や、トラック5などの有名曲も収録し、さらには、いつだってユーモアのセンスを忘れないという姿勢も大切にされています。
2020年の世界が生んだ象徴的なアルバムといえる注目作です。
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