こんにちは、
ともやんです。
ヨハン・セバスティアン・バッハのゴールドベルク変奏曲は、好きな曲ですが、さて誰の演奏でもいいというわけではありません。
僕は、誰の演奏でもそれなり楽しめる好きな曲と、曲としては嫌いじゃないなく、かと言って特別好きではないが、この音楽家の演奏なら大好きという2種類があります。
例えば、ドボルザークの交響曲第8番や意外とマーラーの交響曲第9番なんかは、誰の演奏でもそこそこ感銘を受けます。
しかし、バッハのゴールドベルク変奏曲は、グレン・グールドじゃなきゃいけないのです。
しかも2回目の1980年の録音です。
同じグールドでも1回目の録音はついていけません。
ボルチョクのゴールドベルク変奏曲 グールドを超えて
アナスタシア・ボルチョクのゴールドベルク変奏曲を聴いて、深い感銘を受けました。この曲に関してはいままでグールド一択だったのですが、それに迫る、いや超えるほどの名演なのです。
最初のアリアからゆったりしたテンポでグールドの解釈に習っているのかと思うくらいです。でも聴き進めるうちにグールドはまるで違う曲を聴いているような錯覚に陥ります。
この演奏は凄いです。
うまく表現できる言葉が見当たらないくらいです。
ボルチョク バッハ ゴールドベルク変奏曲
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
Goldberg Variations, BWV 988
total(67:56)
アナスタシア・ヴォルチョク – Anastasia Voltchok (ピアノ)
録音: 30 January 2013, Hans Huber-Saal, Stadt-Casino Basel, Switzerland
J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 (ヴォルチョク)
モスクワで生まれ、チャイコフスキー音楽院を経て、数々のコンクールで一等を受賞しているピアニスト、ヴォルチョコ。
彼女はゲルギエフ、プレトニョフ、ヴェンツァーゴなど多くの指揮者たちからの信頼も厚く、ソロだけでなく協奏曲などでも素晴らしい演奏を披露しています。
このバッハ(1685-1750)の「ゴルトベルク」は隅々まで考え抜かれたものであり、厳しい練習を重ね、最後にコンサートホールでここで聴くことができる「見事な花」を咲かせたというものです。
バッハの楽譜には既に詳細な装飾が付けられていると主張する彼女ですが、実際の演奏の際は、それを考慮した上で更なる装飾を、あたかも即興的に付け加えているところも素晴らしいものです。徹底した集中力に支えられた荘厳なバッハは、孤高の光を放つものです。CD帯紹介文より
コメント