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カラヤン J.S.バッハ オネゲル ルツェルン音楽祭 1955

オネゲル
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こんにちは、
ともやんです。

ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)の誕生日が4月5日だったことで、引き続きカラヤンの録音を連日聴いている・

今朝聴いたのは、ルツェルン音楽祭の1955年8月10日の録音。
二人の著名なピアニスト、ゲザ・アンダ(1921-1976)とクララ・ハスキル(1895-1960)との共演で、J.S.バッハの2台のチェンバロのための協奏曲とオネゲルの交響曲第3番「典礼風」

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カラヤン アンダ ハスキル オネゲル

録音当時、カラヤン47歳、アンダ33歳、ハスキル60歳。
J.S.バッハの2台のチェンバロのための協奏曲は、録音ではどちらがアンダかハスキルか聴いてみるのでは、多分第1パートがアンダではないかと思うのです。

瑞々しくキレと伸びがあるピアノは、気持ちのいいものです。
それに対するハスキルのピアノは、深みとどこか哀愁を感じさせるものです。
なお、これは僕は聴いた感じで勝手に記していますが、もしかして逆の可能性もあります。

アルテュール・オネゲル(1892-1955)は、スイス人の両親も元で生まれたが主にフランスで活躍したこともあり、スイスとフランスの国籍を有していました。

このルツェルン音楽祭で、カラヤンの演奏を聴いたかどうかは不明だが、この演奏が行われた約3か月半後の11月27日に63歳で死去しています。

ただ調べてみると1947年頃から体調が思わしくなかったようだが、この時期はドイツやスイスを療養のため転々としていたようで、この演奏を聴いた可能性はあるようです。

カラヤンは、この後もベルリン・フィルとオネゲルの交響曲第2番と第3番を録音していて、演奏を聴いても堂に入ったもので、自信を持って演奏している感じが伝わってきます。

オネゲルの作品自体、フランス風の洒脱なものより、もっと骨太な印象があるのでカラヤンも共感する部分があったのでは思います。
個人的には馴染みの薄い作品ですが、そんなことを忘れさせる名演です。

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カラヤン J.S.バッハ オネゲル ルツェルン音楽祭 1955

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
2台のチェンバロのための協奏曲 ハ長調 BWV 1061
Concerto for 2 Keyboards in C Major, BWV 1061

1.(07:40) I. [Allegro]
2.(04:28) II. Adagio ovvero Largo
3.(05:28) III. Fuga
total(17:36)

ゲザ・アンダ – Geza Anda (ピアノ)
クララ・ハスキル – Clara Haskil (ピアノ)
スイス祝祭管弦楽団 – Swiss Festival Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
録音: 1955年8月10日 クンストハウス、ルツェルン(モノラル)

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アルテュール・オネゲル – Arthur Honegger (1892-1955)
交響曲第3番「典礼風」
Symphony No. 3, H. 186, “Liturgique”

4.(06:56) I. Dies Irae: Allegro marcato
5.(13:06) II. De profundis clamavi: Adagio
6.(12:02) III. Dona nobis pacem: Andante
total(32:04)

スイス祝祭管弦楽団 – Swiss Festival Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
録音: 録音: 1955年8月10日 クンストハウス、ルツェルン(モノラル)

ルツェルン音楽祭初期録音集成(1952~1957) ヘルベルト・フォン・カラヤン

ルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ第19弾はカラヤンの初期ライヴ録音集成(1952年~1957年)!
ベートーヴェンの第6番「田園」&第8番、ブラームスのヴァイオリン協奏曲(ミルシテイン)、モーツァルトのピアノ協奏曲第24番(カサドシュ)など充実の内容!

定評あるauditeレーベルの1stマスター・リリースのルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ第19弾は、ヘルベルト・フォン・カラヤンのルツェルン音楽祭における初期のライヴ録音集成!現存するオリジナルマスターからの復刻で、J.S.バッハの2台の鍵盤のための協奏曲第2番(同シリーズ第17弾 KKC-6462 / AU-95650で発売)を除く全作品が未発表の正規初出音源という驚きの内容です!カラヤンが自身のキャリアを再構築していた時期の貴重な記録で、ルツェルン祝祭管弦楽団(1952年、1955年、1957年)とフィルハーモニア管弦楽団(1956年)との共演です。

ヘルベルト・フォン・カラヤンはルツェルン音楽祭を代表するアーティストのひとりで、1948年から1988年までの40年間、スイス祝祭管弦楽団(ルツェルン祝祭管弦楽団)、フィルハーモニア管弦楽団、ウィーン交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と計9回登場し、同音楽祭にその名を刻みました。

1946年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との第二次世界大戦後初の演奏会を前に戦時中ナチスの党員であったことを理由に公開演奏停止処分と受けていたカラヤン。ルツェルン国際音楽祭(現在のルツェルン音楽祭)は、オーストリア国外で初めてカラヤンを起用した招聘元であり、カラヤンの国際的な指揮者として復帰を後押しした重要な舞台でした。同音楽祭に対し、カラヤンはのちに「私は常に恩義を感じている」と告白しています。

現存する音源にはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、オネゲルと多岐にわたります。エキサイティングでリズミカルにして引き締まった解釈は、カラヤンが各作品の譜面に忠実ながら、実に表現力の豊かな指揮者であることを示しています。また協奏曲を振るのも得意とし、アンダ&ハスキルのバッハ、ミルシテインのブラームス、カサドシュのモーツァルトと、繊細でありながら極めて存在感のある伴奏者としても秀でております。

演奏の素晴らしさに加えて今年(2023年)にレーベル50周年を迎えるaudite(2000年にFermateレーベルと合併)の見事な復刻にも注目。同レーベル社主のルトガー・ベッケンホーフ氏が丁寧にリマスタリングしております。またブックレットには今回初めて掲載された音楽祭の写真も多数掲載。資料的価値はもちろんのこと、歴史的に見ても非常に重要な演奏会が正規初出音源でリリースされることは大歓迎と申せましょう。

国内仕様版(KKC-6731/3)には音楽歴史学者でルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン教授のヴォルフガング・ラザート著「”明快なる構成”~ヘルベルト・フォン・カラヤンのルツェルンでの初期のライヴ録音」の寺西肇による翻訳の充実の日本語解説書付です。
キングインターナショナル



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