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カール・リヒター マタイ受難曲1958年盤 人類の遺産

リヒター
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こんにちは、
ともやんです。

毎週日曜日は、湘南の茅ヶ崎まで合唱の練習に行っています。
この合唱団では、今年の7月14日(日)に、茅ヶ崎文化会館にてJ・S・バッハの『マタイ受難曲』を演奏します。

僕は、40代の頃から生きている内にマタイを歌いたいという希望を持っていて、ようやく念願がかないそうです。

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バッハ マタイ受難曲 終曲で嗚咽

ここでひとつ心配事が出てきました。

本番の時、果たして終曲の「Wir setzen uns mit Tranen nieder」を歌いきることが出来るだろうか、ということです。

感動のあまり嗚咽で歌えなくなるんではないか、と心配しています。

昨日もこの部分の練習をしましたが、こみ上げる嗚咽を抑えのが大変でした。

評論家故宇野功芳氏が、音大時代に友人たちとマタイ受難曲を歌った時の描写をこのように書かれています。

“カットしても二時間半かかる大作だが、
うたっていると胸が震え、終曲では涙があふれて止まらなくなった。
僕だけではない。全曲が終わってあたりをみまわすと、ほとんど全員が目を真っ赤にしている。その中の一人が、「あーあ、もうマタイも終わってしまった。つまらないなあ」とつぶやいた言葉が印象的だった。”

僕は決して涙もろい人間ではありません。

でも、2001年に別の合唱団でヘンデルの『メサイア』を歌った時は、図らずも終曲「アーメン」を歌い終わった瞬間、止めどもなく涙が溢れた記憶があります。

メサイアも感動的ですが、マタイはそれ以上です。

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カール・リヒターの1958年録音のマタイ受難曲

マタイ受難曲、最高の名盤と言われているカール・リヒターの58年盤を聴きだしました。

【曲目】
J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV 244

【演奏】
エルンスト・ヘフリガー(T 福音史家)
キート・エンゲン(Bs イエス)
イルムガルト・ゼーフリート(S)
アントニー・ファーベルク(S)
ヘルタ・テッパー(A)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
マックス・プレープストル(Bs)
エッケハルト・ティーツェ、ヘトヴィヒ・ビルグラム(Org)
ミュンヘン少年合唱団
ミュンヘン・バッハ合唱団
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
カール・リヒター(指揮)

【録音】
1958年6-8月 ミュンヘン,ヘルクレスザール(セッション・ステレオ)[DGG音源]
マスタリング:2012年ホルガー・ジードラー(ths-studio)

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J.S. バッハ:マタイ受難曲(ヘフリガー/エンゲン/ゼーフリート/ファーベルク/テッパー/フィッシャー=ディースカウ/プレープストル/リヒター)

2012年新マスタリングで不滅の傑作がいっそう感銘深いものに!
リヒター「1958年のマタイ受難曲」
「バッハの権威」カール・リヒターが遺した不朽の名盤「1958年録音のマタイ受難曲」が、2012年の最新マスタリングでProfilより登場。いくつかあるリヒターが指揮した「マタイ受難曲」のなかでも、とりわけ1958年盤は、バッハの音楽に全身全霊を捧げたリヒターの求道者にも似た表現意欲と、その意図を十全に汲み取るソリスト、アンサンブルとが生み出す厳しくも共感にあふれた造形がスタイル・時代を超越し、マタイ演奏のひとつの頂点を築いた内容として普遍的な魅力を湛えたものです。Profilの社主ギュンター・ヘンスラー氏によれば、「ホルガー・ジードラーによるマスタリングの仕上がりも申し分ない」とのことですので、その出来ばえに期待したいところです。
ブックレットには独語によるトラックと独語歌詞のみ掲載。
キングインターナショナル

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最後に

全曲は3時間以上掛かりますが、通してなかなか聴けませんが、昨晩、ポイントになる曲だけ聴きました。

それは、第一部の最初の合唱曲、「Kommt, ihr Tochter, helft mir klagen」

次が、第一部の終曲、「O Mensch, bewein dein Sunde gross」

そして終曲、「Wir setzen uns mit Tranen nieder」

でも、やっぱりあきません。
泣いてしまいます。

カール・リヒターの録音は、1958年と60年以上前の録音ですが、現在も最高の名盤と誉れ高いものです。

僕は、それに天邪鬼を起こして、他の演奏をいろいろ聴きまくりました。

最近では、ヘルムート・ミュラー=ブリュールとケルン室内管弦楽団の演奏が素晴らしかったです。

でも、やはりカール・リヒターです。

これは人類の遺産とも言うべきでしょう。

さて、本番まで、あと4ヵ月半です。

泣いてばかりいられません。

しっかり練習を重ねてきたいと思います。



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