なんと美しいマーラーの巨人だろうか!
弦のしなやかで瑞々しい美しさと格別で、
それに絡む木管楽器のチャーミングさは堪りません。
こんなに美しいマーラーはなかなか聴くことが出来ないと思います。
その美しさもブランドスーツに身を包み化粧ばっちりとは違い、
何もしないで自然のまま、素顔のままなのににじみ出るような美しさなのです。
こんなマーラーの演奏を届けてくれたのが、
サカリ・オラモ指揮ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。
サカリ・オラモは、1965年フィンランド生まれで今年53歳。
サイモン・ラトルの後任としてバーミンガム市響の指揮者を10年間務めた実力者です。
サカリ・オラモの来日記念盤 マーラー”巨人” 新鮮で自然な響きが素敵
世界的に活躍している指揮者サカリ・オラモは、
1998年から2008年までバーミンガム市交響楽団の音楽監督を務め、
フィンランド放送交響楽団では約10年にわたり首席指揮者を務めました。
のちに12年より名誉指揮者に就任しています。
現在は、BBC交響楽団およびロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団、
ウェスト・コースト・コッコラ・オペラ、
そしてオストロボスニア室内管弦楽団の首席指揮者を務めています。
15年、ロイヤル・フィルハーモニック協会指揮者賞を受賞。
世界の主要オーケストラから高い支持と評価を受け、
話題性の高い公演を多数行っている。
今年9月に日本-スウェーデン外交関係樹立150周年記念の一環として、
ロイヤル・ストックホルムフィルと来日しました。
ピアノの辻井信行との協演でベートーヴェンの皇帝。
それからベートーヴェンの第5、第9、チャイコフスキーの第5、
そしてマーラーの巨人を演奏して話題をさらっています。
僕は、今回初めてオラモのCDを聴きました。
2010年の来日記念盤として発売された巨人は、
そのもぎたての果実のような瑞々しい響きに一発で魅了されてしまいました。
ぜひ、サカリ・オラモ指揮ロイヤル・ストックホルム・フィルの
マーラーの巨人を聴いてください。
サカリ・オラモの来日記念盤 マーラー交響曲第1番”巨人”
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, “Titan”
1.(16:07)I. Langsam, schleppend
2.(07:02)II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
3.(10:47)III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
4.(18:50)IV. Sturmisch bewegt
total(52:46)
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 – Royal Stockholm Philharmonic Orchestra
サカリ・オラモ – Sakari Oramo (指揮)
録音: Stockholm Concert Hall, Sweden
マーラー:交響曲第1番「巨人」(ロイヤル・ストックホルム・フィル/オラモ)
投稿日:2018/08/31
《ノーベル賞授賞式のオーケストラ来日!》 日本-スウェーデン外交関係樹立150周年を記念して、サカリ・オラモ率いるロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団が来日します。サカリ・オラモは、サイモン・ラトルの後任として1998年にバーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任、その後フィンランド放送交響楽団の首席指揮者を務め、2008年からはロイヤル・ストックホルム・フィルの首席指揮者に就いています。ご紹介のアルバムは、2010年の来日公演にあわせてリリースされたマーラーの「巨人」。フィンランド放送響のコンサートマスターを務めていたということもあってか、弦セクションのアンサンブルは格別です。それに寄り添うような管楽器との調和が実に見事。今回の公演のプログラムにもなっています。【公演日程】9/2(日)、3(月)、4(火)@サントリーホール
まとめ
実は、指揮者サカリ・オラモの名前を今回初めて聴きました。
現在、世界で活躍している指揮者はたくさんいると思いますが、
録音で音楽を楽しんでいる身としては、あまり関心を示していませんでした。
いつまでの古い録音ばかりではいけませんね。
もっとバランスよく聴いていきたいと思います。
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