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ハイティンク ベルリン・フィル マーラー交響曲第1番「巨人」

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こんにちは、
ともやんです。

僕が所属する合唱団は、2001年に秋山和慶指揮東京交響楽団との共演でヘンデルの「メサイア」を定期公演で行いました。
そのリハーサルで、東響の大久保の練習場に行った時のこと。事務局に入るとホワイトボードにびっしりと予定が書かれていました。

当たり前と言えば当たり前なのですが、オーケストラの団員の仕事は、定期演奏会で演奏するだけではないのです。

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ベルリン・フィル 2つの顔

ベルリン・フィルには2つの名称があります。日本語に訳すとどちらもベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ですが、ドイツ語では、一つは、「Berliner Philharmonisches Orchester」で、公演のプログラム等に書かれています。もう一つは、Berliner Phiharmonikerで、CD、LP等のジャケットに記載されています。

前者は、ベルリン市が助成金を出して監督している団体で、公務員的な扱いで、後者はメンバーは全く同じですが、行政の監督から全く離れた団体で、そこでの収入は、全部自分たちに入るのだそうです。

つまり定期公演をしているだけでは、団員の収入は、固定給ですが、商業用の録音をすればするほど、自分たちの懐は潤うわけです。

カラヤンとは、なんだかんだと言いながら続いたのは、カラヤンが録音に力を入れていたため、団員も経済的に潤っていたからと考えられます。

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ベルリン・フィル 多彩な指揮者と共演

さて、カラヤンが、ベルリン・フィルの音楽監督で終身指揮者だったと言えども、365日ベルリン・フィルとべったりなわけではなく、その他のポストも兼任していたし、ベルリン・フィル自体も自主的な活動をしていたので、カラヤン以外でも多くの著名な指揮者やソリストと共演しています。

その辺は、ベルリン・フィルがどんな作品を演奏し、指揮者は誰がやるかなどは、オーケストラだけの意向ではなく、レコード会社、マネジメント会社などの意向も取りまとめられていたと思います。それは誰がやっていたのかわかりませんが、多分ベルリン・フィルの支配人がまとめていたと思います。

当然、支配人が何から何まで出来ないから、企画部なんて部署があって、カラヤン不在の期間は、今売り出し中のあの指揮者とあのソリストで定期をやろうか?今度のヨーロッパツアーは、誰と誰の指揮で行こうかなどをあーだこーだとやっていたと思います。

ハイティンクとベルリン・フィル

ベルナルド・ハイティンク(1929-2021)亡くなったのが昨年10月21日。だから今日が1周忌。
90歳直前の2019年9月6日が最後のコンサートで引退しました。

ハイティンクが、ベルリン・フィルとマーラーの交響曲全集の企画を始めたのが1987年のこと。この時点でカラヤンは79歳だったが、健康面でも問題があったようで、ベルリン・フィル事務局的には時期の指揮者を念頭に置いての企画だったのかもしれません。

結局、この企画は92年で終わって、これはもしかして後任がアバドになって、またハイティンク自身が多忙になったからかな、なんて勝手に考えてしまいました。

さて、演奏を聴いて非常に深みのあるいい演奏だと思いました。
演奏には、いい演奏と楽しい演奏がありますが、僕はまた聴きたくなる演奏だと思います。ハイティンクの演奏は、ただただ誠実に演奏を展開していくだけなのですが、聴き終わった後に、ああ、いい作品だな、いい演奏だったなと満足感が残ります。

一聴、特別な印象がないのに、90歳になるまで現役を務め、多くのオーケストラ、聴衆から愛され尊敬された理由かなと僕は思います。

今日は、第1番「巨人」を聴きました。他の作品も順次聴いて行く予定です。

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ハイティンク ベルリン・フィル マーラー交響曲第1番「巨人」

グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, “Titan”

1.(16:33) I. Langsam, schleppend
2.(07:45) II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
3.(11:18) III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
4.(21:12) IV. Sturmisch bewegt
total(56:48)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ベルナルト・ハイティンク – Bernard Haitink (指揮)
録音:1987年4月1-2日

マーラー 交響曲選集 (第1-7番, 10番アダージョ, さすらう若人の歌)<タワーレコード限定> ベルナルト・ハイティンク ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ハイティンクは手兵ロイヤル・コンセルトヘボウ管と共に、1962年から1971年にかけてマーラーの交響曲全集を完成させています。

その他にも、ハイティンクのマーラーの交響曲録音は多数発売されていますが、’87年に録音がスタートした新たなシリーズは、ベルリン・フィルによる初の「マーラー交響曲全集」として、当初世界中から注目を浴びました。

当時はマーラー・ブームの真っ只中。いくつもの「マーラー交響曲全集」録音プロジェクトが同時進行していましたが、世界に名立たるヴィルトゥオーゾ・オーケストラによるマーラーということで、特に注目が集まったのです。

ハイティンクも、その直前に完成したロイヤル・コンセルトヘボウ管とのベートーヴェンの交響曲全集が極めて高い評価を受け、ウィーン・フィルとのブルックナーの交響曲全集録音も進行中であり、1988年にはワーグナーの楽劇《ニーベルングの指輪》をセッション録音し、これも非常に高く評価されるなど、正に飛ぶ鳥を落とす勢いの指揮者でした。

また、ベルリン・フィル初の録音であった、シリーズ第1弾として発売された交響曲第1番《巨人》の、録音直前の定期公演での同曲演奏は同地の演奏会評で大絶賛され、このプロジェクトへの期待は一気に高まりました。

そして、実際に録音が発売されると、期待以上の名演奏に惜しみない賞賛が送られました。その評価は、第1弾《巨人》から’92年録音の第7弾交響曲第7番《夜の歌》(交響曲第10番のアダージョがカップリング)まで変わることはありませんでしたが、残念ながらプロジェクトはこの第7弾で終了してしまいました。

本セットは、’87年から’92年にかけてハイティンクがベルリン・フィルと行ない、分売されたマーラー作品のセッション録音を全て集成。プロジェクト終了から20余年で初のセット販売となります。

カラヤン統治時代からスタートしたこの音源は、オケの音色的にも興味深い時代のものです。主要メンバーがまだ演奏していたゴージャスなサウンドは永遠に失われましたが、この演奏ではその栄華が記録されています。その意味でもベルリン・フィルのある意味最高の時代の音源がここに記録されています。タワーレコード



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