こんにちは、
ともやんです。
キャスリーン・フェリアーは、イギリス出身の美貌のコントラルトです。
でもその生涯は僅か41歳で、活躍した年月も10年足らずでした。
たまたま彼女が歌うマタイ受難曲のアリアを聴いてその深い歌声に惹きつけられ、彼女の代表作と言われているマーラーの大地の歌を聴きました。
僕のとってマーラーは、まだまだ距離を感じる作曲家で、交響曲は第1番、第2番、第9番は大好きなのに、他はまだ受け付けられません。
その中で、大地の歌は聴かず嫌いでした。
フェリアーを聴くためにさっそく聴きました。
うーん、やはり名盤と言われるだけあります。
ワルター&ウィーンフィルの演奏も凄いけど、フェリアーの豊かで深い声には哲学を感じます。
フェリアーはこの録音の翌年がんのために41歳の生涯を閉じました。
この録音の前年に乳がんが見つかり摘出手術を受けました。
その後は、まるで生き急ぐようにコンサートとレコード録音活動を続けます。
しかし、翌年2月のロイヤル・オペラ・ハウスの公演で倒れ、不帰の人となりました。
多分自分の人生の終わりを感じていたのでしょう。
まるで未来への扉を押し開くように素晴らしい録音の数々を後世に残して逝きました。
キャスリーン・フェリアーの名盤 マーラー大地の歌
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
大地の歌
Das Lied von der Erde (Song of the Earth)
作詞 : ハンス・ベートゲ – Hans Bethge
1.(08:48) I. Das Trinklied vom Jammer der Erde (The Drinking Song of Earth’s Misery)
2.(09:22) II. Der Einsame im Herbst (The Lonely One in Autumn)
3.(03:04) III. Von der Jugend (Of Youth)
4.(06:49) IV. Von der Schonheit (Of Beauty)
5.(04:26) V. Der Trunkene im Fruhling (The Drunkard in Spring)
6.(28:26) VI. Der Abschied (The Farewell)
total(60:55)
ユリウス・パツァーク – Julius Patzak (テノール)
キャスリーン・フェリアー – Kathleen Ferrier (コントラルト)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
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Ruckert-Lieder (version for voice and orchestra) (excerpts)
作詞 : フリードリヒ・リュッケルト – Friedrich Ruckert
7.(05:36) No. 5. Ich bin der Welt abhanden gekommen
8.(02:50) No. 4. Ich atmet’ einen linden Duft
9.(06:31) No. 6. Um Mitternacht
total(14:57)
キャスリーン・フェリアー – Kathleen Ferrier (コントラルト)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
録音: May 1952, Musikverein, Vienna, Austria
SACDハイブリッド盤もあります。
SACDハイブリッド】 マーラー: 交響曲《大地の歌》、リュッケルト歌曲集から<タワーレコード限定> ブルーノ・ワルター 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ワルターとフェリアー&パツァークによる歴史に残る一期一会の記録。世界遺産級の名盤を、LP初出時のカップリングで遂に世界初SA-CD化!オリジナル・アナログ・マスターテープから本国で新規マスタリング
フェリアー、ワルター&ウィーンフィル 大地の歌 世界遺産級の名盤
上記のSACD化に関しては、1952年5月録音のワルター&ウィーン・フィルによるDEECAレーベルの「大地の歌」を、英CLASSICサウンド社で新規に本国のアナログ・マスターテープからダイレクトDSD化を行い、最新のマスタリングを施しました。
もはや唯一無二の歴史的な名盤として説明不要なほどの有名な音源ですが、これほどの有名盤でありながらモノラル録音ということもあってか、これまで一度もSA-CD化はされていませんでした。
今回のSA-CD化により、マスターテープに残されていた情報を従来以上に高品位で聴くことができます。初出時のLPと同様にオリジナル通り、「大地の歌」の後に、「リュッケルトリーダー」から3曲をカップリングしました。
フェリアーの含みと深みのある声質、独特の声が曲に即して爛熟と退廃の雰囲気を伝えるパツァーク、そして当時のウィーン・フィルの木質的でありながらも重厚な音色が混然一体となって迫ってくる様は圧巻です。緊張感のあるワルターの迫力に満ちた表現と、時に悲痛なまでの響きもまた心を打ちます。リリース以来、多くのリスナーの心を捉えてきた真の名盤が、ここに蘇りました。
フェリアーとワルターは1947年のエディンバラ音楽祭で初めて共演して以来、何度か「大地の歌」を含め演奏を重ね、5年後の1952年に恐らく両者の希望で当時DECCAと専属契約にあったフェリアーとの録音のために、米コロンビアの専属であったワルターがイレギュラーでDECCAに収録を行いましたが、フェリアーはこの後癌を患い、1953年10月4日に41歳という若さで亡くなったため、両者の共演はこの録音が最後となってしまいました。
「告別」におけるその重みのある声とテキストの内容、それに抗い、時には呼応するかのようなワルターとウィーン・フィルの響きは筆舌にし難く、聴く者に憧れと諦観を悲痛なまでに呼び起こさせます。
タワーレコードより
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