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ジョージ・セル メンデルスゾーン 交響曲第4番 イタリア

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こんにちは、
ともやんです。

ジョージ・セル&クリーヴランド管弦楽団の演奏は、よく完全無比なため機械的とか冷たいと言われることが多いです。

僕は、そんな言葉を目にするとなぜか自分の感じ方と違うので違和感を感じます。

確かにジョージ・セル&クリーヴランド管の演奏は、アンサンブルは緻密で精密機械をから感じるある意味ドライな感じを受けることは否定しません。

しかし、冷たいか?と言われるとそうかなぁ、と感じます。

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アンチ・セルも納得の演奏

先日も取り上げた平林直哉氏の著書『盤鬼、クラシック100盤勝負!』(2005年)でジョージ・セル&クリーヴランド管のメンデルスゾーンの「イタリア」を取り上げて意外なことを書かれています。

「セルのLPとCDの大半は、あの金属的なまでに硬い音がどうにもなじめなかった。いくらオーケストラがうまいとか、きれいにそろっていると言われても、あの感触の冷たさだけにはどうしてもなじめなかった。」

僕はまずこのコメントを読んで、意外に思いました。僕の印象とは違う違うからです。確かにアンサンブルの正確さには感心しますが、その響きは冷たいか?と言われると僕が聴いた限りではもっと柔らかく有機的な音色だなと感じていました。

平林氏の文章は続いてセルのインタビューを紹介しています。

セルは、理想のオーケストラについて「アメリカの団体の持つ機能と、ヨーロッパの団体のもつ柔らかな音色をかけ合わせたもの」と答えたそうです。

そして、アンチ・セルを自称する平林氏は、セル&クリーヴランド管のメンデルスゾーン「イタリア」を聴いて、その混濁の全く感じられない純白の音色い感動したのである、と告白しています。

いいですね。音楽は感性の世界です。専門家でも一般人でも感動するかしないかは、詰まるところその人の持つ感性だと思います。

評論家がセルは、ちょっと、と言っても自分がいいと思えばいいのです。
平林氏は、僕がもっとも信頼する音楽評論家の一人ですが、そんな正直なところが魅力です。

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ジョージ・セル メンデルスゾーン 交響曲第4番 イタリア

フェリックス・メンデルスゾーン – Felix Mendelssohn (1809-1847)
交響曲第4番 イ長調 「イタリア」 Op. 90
Symphony No. 4 in A Major, Op. 90, “Italian”

1.(09:54) I. Allegro vivace
2.(05:20) II. Andante con moto
3.(07:05) III. Con moto moderato
4.(05:21) IV. Saltarello: Presto
total(27:40)

クリーヴランド管弦楽団 – Cleveland Orchestra
ジョージ・セル – George Szell (指揮)
録音: 1962年10月26日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール

シューマン 交響曲全集 メンデルスゾーン 交響曲第4番&真夏の夜の夢 ジョージ・セル クリーヴランド管弦楽団

1958年から1960年にかけて収録されたセルによるシューマンの交響曲全集は、同時期に録音されたコンヴィチュニー/ゲヴァントハウス管盤やクーベリック/ベルリン・フィル盤と並び称されたアナログ時代の名盤です。

セルは、19世紀後半から20世紀初頭のシューマン観に則り、オーケストレーションに緻密かつ大胆な改訂を施すことで、各パートがクリアにしかも見事なバランス感を持って浮き彫りにされ、全体の響きに埋没しがちな重要な声部にも光が当てられています。

カップリングのメンデルスゾーンの「イタリア」「真夏の夜の夢」「フィンガルの洞窟」と合わせ、セルはドイツ・ロマン派のレパートリーにおいてもクリーヴランド管を格調高く統御し、透明感のある響きと立体的な構築性を獲得しており、20世紀後半にオーケストラ芸術の頂点を極めたこのコンビの境地を現在に伝える最高の例の一つといえるでしょう。



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コメント

  1. 鷹取宏識 より:

    ジョージ・セル指揮:クリーヴランド管弦楽団によるメンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」は私も大好きな演奏です。同コンビで同作曲家の交響曲第3番「スコットランド」もレコード録音を残してほしかったと思います。きっと期待を裏切らない演奏が聴けたに違いありません。

    • ともやん ともやん より:

      鷹取宏識さま。いつも拙ブログを読んで頂きありがとうございます。
      返信が遅くなり、申し訳ありません。そうですね、私もジョージ・セルの「スコットランド」聴きたかったです。この人の演奏を画一的に、機械的で冷たいと書く評論諸氏のコメントを読むと、ちゃんとしっかり聴けよ、と思ってしまいます。これからもジョージ・セルの録音をしっかり聴き込んでいきたいと思います。引き続きお付き合いのほどよろしくお願いします。ともやん

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