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モーツァルト レクイエム 1804年パリ初演版

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こんにちは、
ともやんです。

面白いモーツァルトのレクイエムの演奏録音を聴きました。
指揮が、ヴァイオリニストのソリストとして活躍してきたジュリアン・ショーヴァンと管弦楽が、フランスの古楽器演奏シーンの最前線を行くル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。

この団体は、革命期前後のフランスにおける演奏習慣を常に意識して演奏をしているそうで、今回の版は、一般的なジュスマイヤー補筆版に手を加えた1804年パリ初演版というヴァージョンです。

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1800年前後というとモーツァルトの死去から約10年。

モーツァルトの作品復権が進み、フランスでもオペラの『フィガロの結婚』や『魔笛』などが上演され評判となり、その勢いを受け1804年12月21日にケルビーニ指揮によるこのヴァージョンで『レクイエム』が披露され熱狂を持って迎えられたそうです。

モーツァルトの死後、弟子のジュスマイヤーが手を加えた後半を中心に多段にカットして、演奏時間も半分ほどになる、呆気ないというより良いとこ取り的なヴァージョンです。
「Tuba mirum」の冒頭も堂々たる金管のユニゾンで奏でられまさに圧巻。

しかも指揮のショーヴァンと共に古楽器演奏の最先端をゆくル・コンセール・ド・ラ・ロージュは、名手揃いですから胸のすく快演です。独唱、合唱もお見事。

こんなレクエイムを奏されれば死者も現世への未練が沸々を湧き生き返ったりして、なんてことも思わせる演奏です。

モーツァルトのレクイエムを好きな人もそうでない人もぜひ聴いてほしい演奏です。

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モーツァルト レクイエム 1804年パリ初演版

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
レクイエム ニ短調 K. 626 (抜粋)
Requiem in D Minor, K. 626 (excerpts)
作詞 : ミサ典礼文 – Mass Text

1.(04:32) Introit: Requiem aeternam (Chorus)
2.(01:50) Sequence No. 1: Dies Irae (Chorus)
3.(03:01) Sequence No. 2: Tuba mirum (Soprano, Mezzo-soprano, Tenor, Baritone)
4.(01:38) Sequence No. 3: Rex tremendae majestatis (Chorus)
5.(04:18) Sequence No. 4: Recordare, Jesu pie (Soprano, Mezzo-soprano, Tenor, Baritone)
6.(02:29) Sequence No. 5: Confutatis maledictis (Chorus)
7.(03:05) Sequence No. 6: Lacrimosa dies illa (Chorus)
8.(02:17) Agnus Dei (Chorus)
total(23:10)

サンドリーヌ・ピオー – Sandrine Piau (ソプラノ)
シャンタル・サントン=ジェフリー – Chantal Santon-Jeffery (ソプラノ)
エレオノール・パンクラツィ – Eleonore Pancrazi (メゾ・ソプラノ)
マティアス・ヴィダル – Mathias Vidal (テノール)
トーマ・ドリエ – Thomas Dolie (バリトン)
ル・コンセール・ドゥ・ラ・ロージュ – Concert de la Loge, Le
ジュリアン・ショーヴァン – Julien Chauvin (指揮)
ナミュール室内合唱団 – Namur Chamber Choir
録音: February 2022, Arsenal de Metz, France

モーツァルト: レクイエム(1804年パリ初演版)

秀逸盤が続くショーヴァンのモーツァルト後期作品シリーズ、このレクイエム編も、1804年パリという歴史の時間軸を挿し込む興味が尽きない一枚。ナポレオンがノートルダム大聖堂でダヴィッド画でも名高い戴冠式を挙行したのが12月2日。12月21日にはルーブルの隣、サン・ジェルマン・ロクセロワ教会にてモーツァルトのレクイエムがケルビーニの指揮でパリ初演。

このパリ初演版には大胆な趣向が加えられ、キリエがなく、ディエス・イレへの入り方、トゥーバ・ミルム冒頭の金管斉奏など、当時のオケ事情による楽器法の変更も含め、異同を確認できる。ショーヴァンのアプローチは非常に緊密、声楽陣含め精度の高い秀演。タワーレコード・オンラインショップのレビューより



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