こんにちは、
ともやんです。
ラルフ・ヴォーン・ウィリアムズは、1872年10月12日にグロスタシャーのダウン・アンプニー生まれで、1958年8月26日にロンドンで85歳で没す。
エルガーに続くイギリスの代表的な作曲家で、9つの交響曲をはじめ、協奏曲、オペラ、教会音楽などを作品を残しています。
パリに滞在したこともあり印象派の影響も見受けられるが、イギリスの民謡研究に没頭し、イギリス民謡協会のメンバーになって、ノーフォーク地方の民謡を収集し、盛んに自身の作品にも取り入れたり、古いイギリスの音楽史も研究し、古代イギリス音楽を自作の主題としたものもありました。
今日は、生誕150年の誕生日ということもあり、ヴォーン・ウィリアムズのCDを取り上げます。
ヴォーン・ウィリアムズ CD おすすめ
ヴォーン・ウィリアムズというとまず9つの交響曲を取り上げたくなりますが、僕はまだ馴染めないでいます。
ということで、今日ご紹介するのは、ヴァイオリンとピアノの作品集。
郷愁を帯びた作品ばかりで、北陸育ちの僕には、垂れ込めた雲と小雨が霙に代わる晩秋を感じさせる原風景を思い起させます。
イギリス在住のヴァイオリニスト小町碧さんの音色がまた詩的でややくすんだ様な音で効果抜群。
小町さんによるライナー・ノーツのほか、ヴォーン・ウィリアムズの家、リース・ヒル・プレイスにて撮影された写真や自筆譜など、数々の貴重な資料も掲載されています。
最後のイギリス民謡による6つの練習曲では、親しみやすいメロディーも出て来てより懐かしさを感じさせてくれました。
おすすめのCDです。
ヴォーン・ウィリアムズ: ヴァイオリンとピアノのための作品全集
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ – Ralph Vaughan Williams (1872-1958)
ロマンスとパストラール
Romance and Pastorale
1.(05:18) Romance
2.(03:48) Pastorale
total(09:06)
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ロマンス 「揚げひばり」(ヴァイオリンとピアノ編)
3.(14:43) The Lark Ascending (version for violin and piano)
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ヴァイオリン・ソナタ イ短調
Violin Sonata in A Minor
4.(07:51) I. Fantasia: Allegro giusto
5.(06:07) II. Scherzo: Allegro furioso ma non troppo
6.(13:16) III. Tema Con Variazioni: Andante – Tempo del preludio ma tranquillo – Cadenza
total(27:14)
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イギリス民謡による6つの練習曲(ヴァイオリンとピアノ版)
6 Studies in English Folksong (version for violin and piano)
7.(02:25) 第1番 アダージョ(ラヴリー・オン・ザ・ウォーター)
No. 1. Lovely on the Water
8.(01:36) 第2番 アンダンテ・ソステヌート(スパーン・ポイント)
No. 2. Spurn Point
9.(01:40) 第3番 ラルゲット(ヴァン・ディーメンズ・ランド)
No. 3. Van Dieman’s Land
10.(01:22) 第4番 レント(シー・バロウド・サム・オブ・ハー・マザーズ・ゴールド)
No. 4. She Borrowed Some of Her Mother’s Gold
11.(01:54) 第5番 アンダンテ・トランクィッロ(レディ・アンド・ザ・ドラグーン)
No. 5. The Lady and the Dragoon
12.(01:04) 第6番 アレグロ・ヴィヴァーチェ(アズ・アイ・ウォークド・オーヴァー・ロンドン・ブリッジ)
No. 6. As I Walked over London Bridge
total(10:01)
小町碧 – Midori Komachi (ヴァイオリン)
サイモン・キャラハン – Simon Callaghan (ピアノ)
録音: 30-31 July 2021, Wyastone Recording Studio, Monmouth, UK
ヴォーン・ウィリアムズ: ヴァイオリンとピアノのための作品全集 小町碧 サイモン・キャラハン
ヴォーン・ウィリアムズの音楽が描く、イギリスの心–郷愁のメロディー。
2022年、生誕150周年を記念するイギリスの大作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)。ヴォーン・ウィリアムズは生涯にわたり、800曲以上のイギリス民謡を収集し、それまでに存在しなかった独自の「イギリス音楽」を確立させました。
このアルバムでは、そんな彼の代表作であり、現在もイギリスで最も人気なクラシック曲「揚げひばり」をはじめ、民謡からインスピレーションを得た「ロマンスとパストラル」、「イギリス民謡による6つの練習曲」、そして人生終盤の大作、ヴァイオリン・ソナタが収録されています。これらの作品から流れるのは、ヴォーン・ウィリアムズが愛したイギリスの美しい風景とメロディー。しかしその背景には、二度の世界大戦を経験した作曲家の反戦の想いが込められ、ヴァイオリン・ソナタでは爆発的な怒りや悲しみも表現されています。
イギリス音楽のスペシャリストであるヴァイオリニスト小町碧の解説・演奏と共に、ヴォーン・ウィリアムズの壮大な音楽は親密に語りかけてきます。
アルバムのブックレットには、小町によるライナー・ノーツのほか、ヴォーン・ウィリアムズの家、リース・ヒル・プレイスにて撮影された写真や自筆譜など、数々の貴重な資料も掲載されています。
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