指揮者・山田和樹(1979生まれ)。
神奈川県秦野市。現在39歳ですから、
とうとう僕の息子世代からスター指揮者が出てきました。
考えてみたら、僕が中学時代から
クラシック音楽鑑賞を趣味としてきましたが、
指揮者というとカラヤン、朝比奈が祖父世代、
アバド、小澤などが父親世代で、
最近は、同世代のラトル、佐渡が巨匠となりつつありますが、
僕の息子世代の30代ではどんな人がいるか、
あまり関心がありませんでした。
指揮者はどちらかというとソリストに比べ、
著名になるまでには、ある程度の年齢が必要ですが、
今回紹介する山田和樹は、来年40歳ということで、
しかもキャリアを見るとりっぱなもので、今後本当に楽しみな存在です。
山田和樹と仲間たち 喜びと希望溢れる名演
日本時代が、老人大国となり、
いつまでも年寄りが重要なポストについているようでは、
国全体の活気もなくなるように思います。
また、若い世代が元気がないなどというバカな年寄りもいるようで、
逆にお前がいるからだよ、と言いたいくらいです。
爺さん世代は、さっさと現在のポストを若い世代に譲り、
自分は、また新しいものを見つけて歩き出すのがいいのではと思います。
話が、それましたが、山田和樹と横浜シンフォニエッタの演奏を
聴いていると若さが羨ましくなります。
また、多分、その年代しか出来ない演奏があると思います。
多くの巨匠たちも、30代、40代から晩年の演奏をしていたわけではないのです。
山田和樹の演奏を聴いて、心に潤いを与えましょう!
山田和樹の名盤 モーツァルトの”ジュピター”とビゼーの交響曲
ジョルジュ・ビゼー – Georges Bizet (1838-1875)
交響曲 ハ長調
Symphony in C Major
1.(07:09) I. Allegro vivo
2.(08:49) II. Adagio
3.(05:47) III. Allegro vivace
4.(05:57) IV. Allegro vivace
total(27:42)
横浜シンフォニエッタ – Yokohama Sinfonietta
山田和樹 – Kazuki Yamada (指揮)
録音: 27-29 October 2009, Philia Hall, Aobadai, Yokohama, Japan
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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”
5.(08:07) I. Allegro vivace
6.(08:00) II. Andante cantabile
7.(04:27) III. Menuetto: Allegretto
8.(06:04) IV. Molto allegro
total(26:38)
横浜シンフォニエッタ – Yokohama Sinfonietta
山田和樹 – Kazuki Yamada (指揮)
録音: 27-29 October 2009, Philia Hall, Aobadai, Yokohama, Japan
ビゼー:交響曲 ハ長調/モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」(横浜シンフォニエッタ/山田和樹)
ブサンソン国際指揮者コンクールで優勝した山田和樹と、東京芸大の仲間と創ったオーケストラを前身とする横浜シンフォニエッタとの録音です。オーケストラ創立当初は山田自身が楽譜を切り貼りしパート譜を用意し、レンタカーで楽器を運搬するなどしました。指揮者・オケの思いが結集したCDです。全体に若々しい躍動感がたまらない音楽です。ビゼーの第2楽章の熱い歌やモーツァルトの終楽章の高揚は様々な録音の中でもトップクラスです。パリ管で成功した山田、8月にはサイトウキネンオーケストラを指揮予定です。intoxicate (C)雨海秀和 タワーレコード (vol.84(2010年2月20日発行号)掲載)
山田和樹さんはこのふたつの曲の姿を正しく捉えるとともに、表現においてもストレート勝負といった感じで、持って回ったところがなく最高です。ジュピターはもちろんのこと、ビゼーも第2楽章後半にちょっとしたフーガがあったりして、対位法の扱いが腕の見せ所となるのですが、すべての箇所で満足のいく出来栄えです。日本の若手の指揮者の中では最有望との評判は本当だと思いました。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーのレビューより
最後に
山田和樹指揮横浜シンフォニエッタの演奏を聴いて、
嬉しくなりました。
なんか元気をもらいました。
もっともこの録音時代、山田和樹自身まだ20代の時なので、
そう感じるのはもっともかもしれません。
それから10年彼はどれだけ成長したのでしょうか。
今後彼の成長を見守る喜びを感じます。
取り合えず、最近の演奏も聴いてみよう。
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