こんにちは、
ともやんです。
弦楽器の音色、響きではチェロが一番好きです。
人の声の音域と近いということで落ち着くのでしょうか?
夏も終わりに近づき秋の気配が感じらえる頃、ふとチェロの音色と響きの中に身を委ねたいという気持ちになるときがあります。
そんな時、僕は、もう何十年ともっている一枚のLPを取り出して聴くことにしています。
チェロの貴公子と言われた、ピエール・フルニエのチェロ小品集です・
このLPは、いつどこで手に入れたか憶えていません。
買った記憶もありません。
多分、親戚の家に遊びに行ったとき、借りてそのままになっていたのかもしれません。
それともそこでもらったのかもしれません。
でも、僕のライブラリーの中に40数年あります。
そして、毎年、秋の気配を感じる頃になると取り出して聴いています。
チェロ界の貴公子フルニエの珠玉の小品集
白鳥/フルニエ、珠玉のチェロ小品集
ピエール・フルニエ(チェロ)
ラマール・クラウソン(ピアノ)
A面
1、アダージョとアレグロ(フランクール)
2、メヌエット(ハイドン)
3、ラルゲットとロンド(ウェーバー)
4、夜想曲 作品9の2(ショパン)
5、太陽への賛歌(リムスキー=コルサコフ)
6、くまばちは飛ぶ(リムスキー=コルサコフ)
7、アダージョとアレグロ 作品70(シューマン)
B面
1、アヴェ・マリア(バッハ/グノー)
2、感傷的なワルツ(チャイコフスキー)
3、野の寂しさ(ブラームス)
4、よう精の踊り 作品39(ポッパー)
5、ロンド 作品94(ドヴォルザーク)
6、白鳥(サン=サーンス)
7、モーゼの主題による変奏曲(パガニーニ)
ピエール・フルニエは僕の一番好きなチェリストです。
その高貴な音に感銘を受けています。
この人ほど、ハードボイルドが似合う人はいないでしょう。
幼少期に小児麻痺を患い、また災害で片足を失ってステッキを片手に大きなチェロを抱えてステージに出入りします。
しかし、その姿にはみじめさは微塵もなく、高貴なまでに毅然としてエレガントだったそうです。
同じことが彼の芸術にも言えて、内に強固な意志と激しい情熱を秘めながら冷静とされ思える知的抑制と洗練さを兼ね備えていました。
フルニエの高貴な響きに身を任せ、ゆっくり珈琲を飲む時間は、至極の時です。
ピエール・フルニエ CD チェロ小品集
僕が持っているLPレコードを同じ内容のCDは出ていないようなので、収録曲がいくつか重複しているCDをご案内します。
ピエール・フルニエ(1906-1986)は、フランスの生んだ20世紀を代表するチェロの名匠の一人。気品のある容貌と、優雅で洗練された演奏で、「チェロの貴公子」と呼ばれました。同時代の大作曲家達から曲を献呈された他、コンチェルト、ソロ、室内楽、教授活動と、どの分野においても超一流ぶりを発揮。その幅広いレパートリーの中でも、瑞々しく品格の高い詩情が他の追随を許さない小品の演奏は殊に絶品とされています。
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