今年2019年は、天才ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの父、レオポルド・モーツアルトの生誕300年に当たります。
今日は、そんな父モーツアルトのCDを紹介します。
レオポルド・モーツァルトは、1719年(11月14日に洗礼)ドイツのアウグスブルク(バイエルン州南西部に位置)に生まれ、1787年にザルツブルクで亡くなりました。
※ザルツブルク
天才ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの父としてその名を歴史にとどめています。
アウグスブルクの高校時代にすでにヴァイオリン、オルガン、作曲理論をマスターし、1737年に哲学と法律を学ぶためザルツブルクの大学に行きましたが、2年で退学し、音楽に専念するようになりました。
20代で大司教宮廷の専属音楽家になり、1763年に副楽長に昇進しますが、結局楽長にはなれずじまいでした。
レオポルド・モーツァルトの作品は、草稿のままで残っている数十曲の交響曲やディヴェルティメントの作品が多く、バロックから初期の古典主義の形式をもったものが中心でした。
特徴としては標題音楽的なことであり、特殊楽器として鈴や、バッグパイプ、ハックブレットのほか子供のおもちゃ楽器を使用していることです。
レオポルド・モーツァルトの名を遺した「おもちゃの交響曲」
レオポルト・モーツァルト – Leopold Mozart (1719-1787)
◆交響曲 ト長調 Eisen G8
Symphony in G Major, Eisen G8
1.(05:37) I. Allegro
2.(02:07) II. Andante
3.(02:39) III. Menuetto
4.(01:57) IV. Allegro
total(12:20)
◆おもちゃの交響曲
Cassation in G Major, “Berchtesgadener Musik”, “Toy Symphony”
5.(04:23) I. Allegro
6.(03:48) II. Menuetto
7.(02:24) III. Finale: Presto
total(10:35)
◆交響曲 ニ長調 Eisen D15
Symphony in D Major, Eisen D15
8.(04:30) I. Allegro molto
9.(04:53) II. Andante
10.(04:39) III. Menuet
total(14:02)
◆交響曲 イ長調 Eisen A1
Symphony in A Major, Eisen A1
11.(03:19) I. Allegro
12.(03:06) II. Andante
13.(01:03) III. Allegro
total(07:28)
◆交響曲 ト長調 「新ランバッハ交響曲」
Symphony in G Major, “Neue Lambacher”
14.(08:27) I. Allegro
15.(04:53) II. Andante un poco allegretto
16.(03:23) III. Menuetto
17.(07:13) IV. Allegro
total(23:56)
☆演奏
トロント室内管弦楽団 – Toronto Chamber Orchestra
ケヴィン・マロン – Kevin Mallon (指揮)
録音: 5-7 February 2007, St. Anne’s Church, Toronto, Canada
L. モーツァルト:おもちゃの交響曲/交響曲 ニ長調 「新ランバッハ交響曲」/交響曲集 ニ長調 Eisen G8, D15, A1 (トロント響/マロン)
CD帯紹介文 投稿日:2010/03/01
50年ほど前は、ハイドンの作品として親しまれていた「おもちゃの交響曲」ですが本当はモーツァルトの父であるレオポルドが作曲した「カッサシオン ト長調」の中の第3・4・7楽章がこの曲の正体です。(1951年にバイエルン州立図書館で全曲が発見されました)この演奏は小編成のオーケストラにオカリナやバード・ホイッスル、ハーディ=ガーディを加えた手作り感たっぷりのもの。何だか聴いているだけで口元が緩んでくるような気がします。
《2019年父モーツァルト生誕300年!》 アマデウス・ヴォルフガング・モーツァルトの父、レオポルトが生誕300年を迎えました。天才アマデウスの父としてだけでなく、教育者、音楽理論家としても活躍し、音楽史上初の理論書「ヴァイオリン奏法」を出版するなど、歴史的にも最も重要な人物です。作曲家としては「おもちゃの交響曲」やトランペット協奏曲などがよく知られていますが、それ以外の作品となると、耳にする機会はほとんどありません。NAXOSから彼の作品のみを収録したアルバムがリリースされていますのでご紹介します。今年の聴き初めは父モーツァルトを!
ナクソス・ミュージック・ライブラリーのレビューより
ケヴィン・マロンとトロント室内管弦楽団
このCDで、色彩豊かにして透明度の高い演奏を展開しているケヴィン・マロン指揮トロント室内管弦楽団は、名手揃いのカナダの団体です。
ケヴィン・マロンは、アイルランド出身の指揮者、作曲家、ヴァイオリニストで、作曲、指揮をジョン・エリオット・ガーディナーに学び、バロックバイオリンを専門としています。
いろいろプロフィールを見ても生年がわかりませんが、そのキャリアから推測して1970年前後の生まれではないかと思います。
ということは現在50歳前後で、もっとも充実した活動が出来る年齢ですから楽しみな指揮者です。
実際に重要なポストも歴任して、カナダのトロント、オタワを中心に活動しています。
トロント室内管弦楽団は、トロントで最も優れたオーケストラから、トロント交響楽団、カナダオペラ管弦楽団、カナダバレエ管弦楽団、ターフェルムジーク、そしてアラディアアンサンブルの主役を擁しています。
多くのプレーヤーはバロック楽器も演奏しており、18世紀から現代までの演奏スタイルに精通しています。
そのため、オーケストラのアプローチはすべての時代の音楽に対応し、透明度の高い響きを聴かせてくれます。
そして首席指揮者にケヴィン・マロンを置き、国際的なソリストとの共演で高い評価を得ています。
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