朝比奈隆の名盤 ヨーロッパツアー’75
ロベルト・シューマン(1810-1856)
劇付随音楽「マンフレッド」作品115より 序曲
交響曲第4番 ニ短調 作品120
リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
1975年10月4日
メイソン・ド・コングレ、スイス・モントレー(演奏会録音)
僕は80年代の終わりごろから90年代の独身時代、朝比奈隆のコンサートに良く行ったものです。
当時朝比奈さんは、80才を過ぎた頃で圧倒的なカリスマ性を
持たれていた頃でした。
コンサートが終わっても、何度もステージを呼ぼ戻されて、観客に
ニコニコしながら応える朝比奈さんを見て、いろいろあったけど、幸せな人生だな、と思ったものです。
朝比奈隆の全盛期は70年代!?
ただ、僕は個人的に、70年代の朝比奈隆が一番好きです。
80年代後半から圧倒的なカリスマ性を持つようになりましたが、
まだ60代の朝比奈隆からは挑戦者のような気迫を感じます。
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特に75年に敢行したヨーロッパツアーは、世界的な不況の煽りで
延期か下手すると中止になるところ、熱心なファンたちの市民活動による
寄付金で旅費を賄い、ファンの人たちの夢を実現するという使命に燃えてツアーを行いました。
結果は大成功。
そこには使命感に燃えて、怯むことのない朝比奈隆の姿があったのです。
僕は朝比奈隆のコンサートに行き出したのは80年代後半からで、
残念ながら70年代の実演は聴いていないけど、CDから聴こえる迫力ある響きに僕は胸が熱くなります。
75年のヨーロッパツアーの録音は、ベートヴェンの英雄、チャイコフスキーの5番、ブルックナーの7番と全て超の付く名演です。
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