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コンヴィチュニーのメンデルスゾーン 初演の楽団と放つ渾身の伝統の響き

こんにちは。
ともやんです。

フランツ・コンヴィチュニー(1901-1962)は、東ドイツの名指揮者で、第二次世界大戦で大きなダメージを受けた、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を立て直した指揮者です。

残念ながら60歳という指揮者としてはこれからという時に急死しました。

自分が、60歳になってみるとそれは本当に早過ぎると感じます。

そんなコンヴィチュニーの演奏は、質実剛健で堅固な構成力を持った力強い演奏です。
だからベートーヴェン、シューマン、ブルックナー、ブラームスといったドイツ=オーストリア系の作曲家の演奏では、感銘深い録音を残しています。

同じドイツ=オーストリア系と言ってもメンデルスゾーンはソフトなイメージです。
コンヴィチュニーは、メンデルスゾーンでは、どんな演奏を展開したでしょうか?

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コンヴィチュニーー掘り出し物の名演

フェリックス・メンデルスゾーン – Felix Mendelssohn (1809-1847)
交響曲第3番 イ短調 「スコットランド」 Op. 56
Symphony No. 3 in A Minor, Op. 56, MWV N19, “Scottish”

1.(16:10) I. Andante con moto –
2.(04:53) II. Vivace non troppo
3.(10:44) III. Adagio
4.(11:02) IV. Allegro vivacissimo –
total(42:49)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – Leipzig Gewandhaus Orchestra
フランツ・コンヴィチュニー – Franz Konwitschny (指揮)

=================

ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op. 64
Violin Concerto in E Minor, Op. 64, MWV O14

5.(12:05) I. Allegro molto appassionato
6.(07:33) II. Andante
7.(06:07) III. Allegro molto vivace
total(25:45)

イーゴリ・オイストラフ – Igor Oistrakh (ヴァイオリン)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – Leipzig Gewandhaus Orchestra
フランツ・コンヴィチュニー – Franz Konwitschny (指揮)
録音: 1960

 

フランツ・コンヴィチュニーの芸術 Vol.2

コンヴィチュニー 先入観を裏切った“スコットランド”

期待していなかったに聴きだして「こ、これは凄い演奏ではないか!」
と思わず叫んでしまいそうな演奏に出会った時ほど嬉しいことはありません。

このコンヴィチュニー&ゲヴァントハウス管コンビの“スコットランド”は、まさにそんな演奏です。

僕は、コンヴィチュニー押しのファンですが、彼の真髄は、武骨で男性的だが、そこに職人的な粋な輝きを放つ、ということだと思っています。

例えて言うなれば、伝統芸術を継承する親方的な存在で、伝統を守り継承することに命を掛けて、俺の職人技を分かるやつだけ付いて来い的な
気風の良さを感じさせます。

だからコンヴィチュニーの指揮は、ベートーヴェンやブラームスなど男性的な曲想にあっていると思うし名演も多いです。

しかしメンデルスゾーンには、女性的なしなやかさや優美さを持つ曲が多いですし、この“スコットランド”は、優美さと哀愁を持った曲想です。

だから素っ気ない演奏かもな、なんて聴きだしたら、見事僕の浅はかな先入観を見事に裏切ってくれました。

あまりの素晴らしさに三夜連続聴いてしまいました。

木管や弦楽器特に低弦のチェロやコントラバスの表情豊かで有機的な響きがたまりません。

フランツ・コンヴィチュニー(1901-1962)は只者ではなかったのです。
やはり第二次大戦後の名門ゲヴァントハウス管を守り続けた男だけあったのです。

 

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メンデルスゾーン最高の傑作を初演のオーケストラが渾身の名演

 

交響曲第3番“スコットランド”は、メンデルスゾーンの最高傑作の一つであり、もっとも人気のある曲です。

CDもたくさんありますが、どの評論家もクレンペラー&フィルハーモニア管との演奏をまず挙げていて、しかもクレンペラー自身もこの曲が好きだったようでです。

エンディングが静かに終わるように編曲もしているくらいです。

クレンペラーというとコンヴィチュニーの上を行く武骨で偏屈者ですが、そんな二人が名演を残しているのは面白いですね。

さて、メンデルスゾーンは、若き日の1829年ににスコットランドを旅しています。その時が印象が深かったようで、その時の感動がこの交響曲に繋がっています。

曲の完成は、スコットランド旅行から10年以上経った1841年で翌42年にメンデルスゾーン自身がゲヴァントハウス管を指揮してライプツィヒで初演を行いました。

初演から約120年経ったライプツィヒで自分が初演した同じオーケストラで当時は本人も想像していなかっただろう録音という技術で、世界中の音楽ファンに自分の交響曲が、しかも稀代の名演で聴かれているとは、メンデルスゾーンも天国で喜んで言ことでしょう。

なお、一緒に収録されているヴァイオリン協奏曲は、ゲヴァントハウス管の響きも抑え気味で普通の演奏で終わっています。

 

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まとめ

この“スコットランド”が収録されているCDは、11枚組の「コンヴィチュニーの芸術」Vol.Ⅱに入っています。

このCDセットには、その他、コンヴィチュニーの偉大な名演が、数多く収録されています。

ライプツィヒ放送響とのベートーヴェンの“英雄”、ブルックナーの交響曲第2番、第5番、第7番、珍しいショスタコービッチの交響曲第10番、第11番とコンビチュニーの芸術を知るには持ってい来いのCDセットです。

僕は、ディスク・ユニオンで購入しましたが、HMVなどのネットでも購入出来ると思いますし、今は価格も手ごろと思います。

そういう意味では、歴史的な名演のCDがお手頃な価格で購入できる現代では、クラシック音楽愛好家に取っては良い時代ですね。




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