こんにちは。
ともやんです。
今年は、ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)が亡くなって30年です。
特に記念盤が凄い多く出ている感じはなく、25周年記念の107枚組が再販されたりとかで、あえてカラヤンを顧みるという風潮はなくなったのでしょうか?
それともクラシック音楽自体を聴く人が減ったのでしょうか。
僕自身は、個人の趣味もありますが、クラシック音楽を楽しむ人がいなくなるということは絶対にないと思っています。多分人類が存在する間は、聴かれ続けるでしょう。
しかし、その聴く楽しみ方は変わって行くでしょう。
LPが多少復刻されるようになりましたが、CDの売り上げは、減少の一途です。
その代わり、ストリーミング配信が増えています。
僕も所蔵しているCD、LP以外に、ナクソス・ミュージック・ライブラリーとAmazonのプライムミュージックの定額サービスで楽しんでいます。
カラヤン&ウィーンフィル(47年録音) ベートーヴェン交響曲第9番が凄い!
さて、今日はカラヤンが最初の録音した第九をご案内します。
1947年11月から12月に掛けて録音されたもので、オーケストラはウィーンフィル。
この演奏が凄いのです。
残念ながらCDでは、現在単体の販売はないようです。
25周年記念ボックスの再販盤(107枚組)に収録されています。
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なお、このボックスは1万円を超えますが、買って損はありません。
単体なら、Amazonで中古が出ています。また中古ショップで探すのもいいでしょう。
1947年8月、ナチスに協力した疑いで演奏活動を認められていなかったカラヤンは、ようやく正式に活動の再開が認められました。
フルトヴェングラーに遅れること3ヵ月。遅れて理由としてフルトヴェングラーから横槍が入ったといううわさも出たほどです。
カラヤンは、10月から録音も再開しました。オケは、もちろんウィーンフィル。
そして第九を11月から12月掛けて録音し、12月20日と21日には、ウィーンフィルと第九のコンサートも行いました。
クリスマス前のウィーンフィルを振るのは大変栄誉なことで、ウィーンの観衆も熱狂を持って迎えたそうです。
この演奏が凄いのは、後年のベルリンフィルとの外面的な演奏とは違い、まるでフルトヴェングラーとトスカニーニを足したような痛快にして彫りの深い演奏で、僕なんかはなぜこのスタイルで進まなかったのかと残念に思うくらいです。
こんな演奏をされたらさすがのフルトヴェングラーもカラヤンを恐れ、嫉妬する感情がよくわかります。
しかし、こんな凄い演奏が、顧みられないが残念です。
しかもいろんな名盤紹介などでも、この演奏が凄いというのが聴いたことがありません。
カラヤンを語るうえでは。そして第九を語るうえではぜひ聴いて頂きたい超名演です。
カラヤン指揮ウィーンフィル ベートーヴェン交響曲第9番”合唱”
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
エリーザベト・シュヴァルツコップ – Elisabeth Schwarzkopf (ソプラノ)
エリーザベト・ヘンゲン – Elisabeth Hongen (メゾ・ソプラノ)
ユリウス・パツァーク – Julius Patzak (テノール)
ハンス・ホッター – Hans Hotter (バス)
ウィーン楽友協会合唱団 – Wiener Singverein
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
1.(15:59) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(10:15) II. Molto vivace – Presto – Molto vivace- Presto
3.(15:46) III. Adagio molto e cantabile –
4.(24:56) IV. Presto – Allegro assai – Andante maestoso – Allegro energico, sempre ben marcato – Allegro ma non tanto – Prestissimo
total(66:56)
『ウィーン・フィルとの録音集1946-1949(オフィシャル・リマスター・エディション)』
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なお、このボックスは1万円を超えますが、買って損はありません。
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最後に
カラヤンは、不思議な人です。
世紀の大指揮者、フルトヴェングラーをビビらせたほどの才能と実力を持った人なのに、権力を握ってからの時代の演奏には、魅力を感じなくなりました。
しかもゴージャスなその音楽作りが、なにか違うんだな、という気持ちにさせます。
これは受け手側の問題で、そんなカラヤンの演奏に喝采を送る人も多くいました。
やはり、いろいろ聴いて行くしかないのですね。
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