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カール・ベーム 名盤 ベートーヴェン 交響曲第9番

こんにちは、
よしおです。

クラシックを聴き始めた70年代、ベーム&ウィーンフィルのコンビは凄い人気でした。
でも50年代のベームと比べるとその厳しさは影を潜めやすらぎすら感じる演奏です。

でもいまその脱力系の演奏に味わいを感じます。

カール・ベームは、亡くなる数ヵ月前まで活動を続けた人です。

そして壮年期から最後までかなり演奏スタイルが変わったように感じます。

60歳前後の50年代は、誠に厳しく堅固で気迫あふれる演奏でした。

そこには潤いも煌めきもないギラッと光る凄みがありました。

しかし70年代になってからの特にウィーンフィルとの演奏は、凄みよりもやすらぎを感じる演奏になっているのです。

当初は、ベームも老けたなと思ったものですが、僕自身60代になって、いまではそんな微熱的な演奏が好きになってきました。

そんな究極な演奏が、80年のウィーンフィルとのベートーヴェンの第九です。

演奏時間が79分越え。

まさに最後の炎を燃やした演奏です。ぜひ聴いてください。

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ベーム ウィーンフィル ベートーヴェン第九

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”

1.(18:44) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(13:22) II. Molto vivace
3.(18:19) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(07:30) IV. Presto
5.(21:07) IV. Recitativo: O Freunde, Nicht Diese Tone!
total(79:02)

作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
ジェシー・ノーマン – Jessye Norman (ソプラノ)
ブリギッテ・ファスベンダー – Brigitte Fassbaender (コントラルト)
プラシド・ドミンゴ – Placido Domingo (テノール)
ウォルター・ベリー – Walter Berry (バリトン)
ウィーン国立歌劇場合唱団 – Vienna State Opera Chorus
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
カール・ベーム – Karl Bohm (指揮)

ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》<タワーレコード限定> カール・ベーム 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

重厚さと崇高なまでの美しさが共存した、1980年録音の孤高の第九。
ベーム最晩年のVPOとのデジタル再録音盤を復刻。

カール・ベーム(1894-1981)が亡くなる約9か月前にウィーン・フィルと録音した、自身4度目の「第九」。正規録音としてはこの後映像収録された「エレクトラ」があるものの、この盤が最後の録音となりました。
初出時はベームが亡くなった後に、豪華見開きのLP2枚組として発売されました。
19世紀に生まれながらデジタル初期まで活動を続けた巨匠の生涯を思い返しながら、哀悼をささげた人たちが世界中に多く居たに違いありません。
あれから35年が経過し、ベートーヴェンの演奏史も変貌を遂げました。
発売当時から、「第九」の最長演奏時間の筆頭であったこの演奏も、様々な解釈が闊歩する現代にあっては抵抗がなくなってきたかも知れませんが、数ある録音の中でも飛び抜けた魅力を今でも放っていることに異論はないでしょう。
そして豪華な歌手陣もこの盤の特徴のひとつです。
録音当時、ドイツ語圏以外の歌手たちによる活躍は目覚ましく、J.ノーマンやP.ドミンゴを起用したことでも話題を集めました。
ソリストのリクエストはベーム自身によるようで、この録音にかけるベームの意気込みを伝えています。
理想的な歌手陣と、ウィーン・フィルがベームの意図を理解し、音楽のひとつの完成形を共に作ろうとするこの演奏は、ベームの集大成といった意味だけではなく、西洋音楽のひとつの究極の姿を記録したと言っても過言ではないかもしれません。
このような演奏は極めてユニークです。
しかしこの孤高の境地に達した盤はなかなかなく、長く記憶されるべき名盤のひとつには違いありません。
尚、今回の再発にあたっては、舩木篤也氏による新規の序文解説をブックレットに掲載しました。この盤に対する思いとベームへの慈愛に満ちた文章は必読です。



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