こんにちは。
ともやんです。
クナッパーツブッシュの英雄は、もう30年近く前、中古レコード屋で購入した、バイエルン放送響(のちにミュンヘンフィルとの演奏に訂正)との衝撃以来、忘れられない演奏となっています。
はじめて映画『ジュラシック・パーク』を観た時の衝撃も忘れられませんでしたが。
その時、ティラノサウルスら近づいてくる様子が、その足音で目の前の水たまりに振動が伝わって波打つシーンがあります。
実はこれは1954年(昭和29年)の映画『ゴジラ』のアイデアです。
クナッパーツブッシュの英雄の最初の和音が、まさにこのゴジラの来襲を思わせるような開始なのです。
クナッパーツブッシュの名盤 ベートーヴェン交響曲第3番“英雄”
クナッパーツブッシュのベートーヴェンの”英雄”は、僕の知る限りですは、5種類残されています。
1943年 ベルリンフィル
1951年 ブレーメンフィル
1953年 ミュンヘンフィル
1961年 ウィーンフィル
1962年 ウィーンフィル
43年のベルリンフィル以外は、ライブ録音です。
僕は、全てを聴きましたが、それぞれの演奏同士で混同したりしているので、改めて聴き比べをしたいと思います。
でも、このミュンヘンフィルとの演奏が一番衝撃が大きかったです。
もう30年ほど前でしたが、その最初の和音とそれに続く超スローテンポに度肝を抜かれました。
最初の2つの和音の間が、永遠に続くのかと錯覚しそうになります。
わずか1秒ほどなんでしょうが、それで人をぐいっと引き付けてしまうクナッパーツブッシュの演奏は凄いです。
今回、ミュンヘンフィルの創立125周年記念の自主製作盤は、音質も良くなっているようですので、ぜひと思います。
ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団 創立125周年記念
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”
1.(16:10) I. Allegro con brio
2.(15:43) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(06:26) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:33) IV. Finale: Allegro molto
total(50:52)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 – Munich Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
ミュンヘンフィルが、創立125周年を記念して、自主製作盤を出しました。
それが以下のセットです。
その第1曲のオープニングを飾るのが、クナッパーツブッシュ指揮の”英雄”です。
それほどに、この演奏は、ミュンヘンフィルの中でも伝説になるような演奏というわけです。
この演奏は聴かずに死ねない、名盤です!
《正規初出音源を含む、ミュンヘン・フィル創立125年記念ボックス》
125年の歴史を持つミュンヘン・フィルは、ドイツの音楽、数多くの作曲家との緊密な関係から恩恵を受けています。ミュンヘン・フィルは戦後1944年にできたバイエルン放送響に比べるとぐっと歴史が古く、1893年創設。ブルックナーの弟子のレーヴェやハウゼッガーといった歴史的大家が首席指揮者として師の音楽の普及に努め、特にブルックナーとマーラーの作品は関係が深く、マーラーが自身の指揮で交響曲第4番や第8番を初演、さらにその弟子のワルターが「大地の歌」を初演など、歴史に彩られたオーケストラです。近年の音楽監督には、ルドルフ・ケンペ、セルジウ・チェリビダッケ、ジェームズ・レヴァイン、クリスティアン・ティーレマン、ロリン・マゼールらが、そして2015年9月からは、ワレリー・ゲルギエフは就任し、その歴史を重んじながらも独自のプログラム組み上げ、話題を呼んでいます。
そのミュンヘン・フィルの歴史的名演奏のライヴが収録された、創立125周年にふさわしいボックスを限定盤として発売いたします。音楽監督に就任した指揮者以外にも関係の深かった、宇野功芳氏が絶賛したクナッパーツブッシュの超絶「英雄」をはじめ、フリッツ・リーガー、オイゲン・ヨッフム、ズービン・メータ、ホルスト・シュタイン、そしてギュンター・ヴァントらによる貴重な正規ライヴ音源なども収録されています。
これらの音源は、ミュンヘン・フィルとバイエルン放送の共同所有によるオリジナル・マスターテープより、新たなるマスタリングを行っています。様々なレーベルの録音やリマスターなどを務めるエンジニア、クリスティアン・シュタルケ氏がオリジナル・マスターテープからの96kHz/24bitリマスターを行い、さらに、最近ECMの監修の下でマスタリングを担当し、キース・ジャレットの諸作にかかわってきたエンジニア、クリストフ・スティッケル氏が最終マスタリングを担当し、ライヴの緊迫感ある演奏が甦っています。
他社から発売されている隣接権切れ音源も含まれておりますが、2018年現在における唯一の正規音源となります(CD8-9を除く)。今回のこのBOXの発売によって、2018年最新技術でのオリジナル・マスターテープに残された貴重な記録が再現されています。
ワーナーミュージック・ジャパン 発売・販売元 提供資料 (2018/07/31)
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