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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 おすすめ4選

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こんにちは、
ともやんです。

 

僕の好きなミステリー、森雅裕著「モーツァルトは子守唄を歌わない」の中で、ハイドンの偲ぶ会で遭遇し、立ち話になったサリエリとベートーヴェンの会話。>>> モーツァルトは子守唄を歌わない

 

サリエリから、今度のどんな曲を発表するのか?と聞かれ、
ベートーヴェンが、ピアノ協奏曲だと応えると、
「また、がしゃがしゃ弾きまくるやつですか」
と返され、ムッとする場面があります。

 

ベートーヴェンの曲は、うるさく、分かりやすく、新しいという表現が似合います。
この時、サリエリに茶化されたのは、ピアノ協奏曲第5番”皇帝”のことです。

その第5番”皇帝”に比べれば、むしろ慎ましやかで滋味あふれる曲が第4番です。

 

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名曲 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番

 

ピアノ協奏曲第4番は、1805年から6年に掛けて作曲され、1807年3月にパトロンの1人であるロプコヴィッツ公邸でベートーヴェンの独奏で演奏されました。

そして公的には、翌1808年12月22日にアン・デア・ウィーン劇場で同じくベートーヴェンの独奏で初演されました。

 

特筆すべきは、同日に交響曲第5番”運命”と第6番”田園”も初演されたのです。

また、後年の研究で明らかになったのは、ピアノ協奏曲第4番と第5交響曲が、同時進行で作曲されたようです。

 

だから両曲とも同音連打する基礎動機から始まっているのです。

俗に”運命”と呼ばれる第5交響曲は、ダダダダーンで始まり、ピアノ協奏曲は、ピアノソロで、ターン、タタタ、タタタ、ターンと始まります。共にいきない主題から始まります。

 

会った瞬間に、「好きです!」と告白された様なもので唖然としている間にどんどん展開していくのです。

これがベートーヴェンの新しいところです。

 

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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 4選

 

さておすすめCDはたくさんありますが、僕が選んだ4つを紹介します。

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
Piano Concerto No. 4 in G Major, Op. 58

 

1.(20:50) I. Allegro moderato
2.(06:10) II. Andante con moto
3.(10:35) III. Rondo: Vivace
total(37:35)

 

クラウディオ・アラウ – Claudio Arrau (ピアノ)
シュターツカペレ・ドレスデン – Dresden Staatskapelle
コリン・デイヴィス – Colin Davis (指揮)

https://amzn.to/37EgyFC

 

一番滋味あふれる演奏で、巨匠クラウディオ・アラウ(1903-1991)が、1984年81歳との時録音。深い味わいを持った演奏で、デイヴィスの伴奏も最高。個人的には一番好きなCDです。

 

【CD】 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番・第5番≪皇帝≫ クラウディオ・アラウ

 

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
1ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
Piano Concerto No. 4 in G Major, Op. 58

 

1.(16:10) I. Allegro moderato
2.(04:20) II. Andante con moto
3.(08:41) III. Rondo: Vivace
total(29:11)

 

エリック・ルー – Eric Lu (ピアノ)
ハレ管弦楽団 – Halle Orchestra
エドワード・ガードナー – Edward Gardner (指揮)
録音: 15 September 2018, Leeds Town Hall

https://amzn.to/3aN3yzk

 

1997年生まれの中国系アメリカ人の俊英エリック・ルーが、2018年に開催されたリーズ国際ピアノ・コンクールでの優勝でした時のライブ録音。

 

若干21歳にして正攻法で深い音楽性を感じさせる名演で将来の大器を伺わせます。

 

伴奏の指揮が凄いなと思ったら、E・ガードナーは、1974年生まれのイギリス人指揮者で来年2021年からロンドンフィルの首席指揮者なるという凄い人でした。

 

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リーズ国際ピアノ・コンクール2018優勝記念アルバム エリック・ルー 、 エドワード・ガードナー

 

2018年リーズ国際ピアノ・コンクール優勝者エリック・ルーの深い音楽性のショパン

1997年生まれの若きピアニスト、エリック・ルー。6歳でピアノをはじめカーティス音楽院に入学、ジョナサン・ビスらに師事、ダン・タイ・ソンからも指導を受け、17歳の時にショパン国際コンクールで第4位を獲得。そして彼の名を一躍高めたのは2018年に開催されたリーズ国際ピアノ・コンクールでの優勝でした。この時の優勝記念アルバムでは、ショパンのピアノ・ソナタ第2番とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を聴くことができますが、繊細な響きを駆使しつつ、深い音楽性を感じさせるユニークな表現は他の若手奏者と一線を画するものでした。
今回のアルバムは、ショパンの『24の前奏曲』をメインにブラームスの間奏曲 Op.117-1、シューマンの『主題と変奏』 WoO24という、彼の特徴ともいえる「内面の声」をじっくり聴かせる選曲になっています。メインの『24の前奏曲』は冒頭から重々しい響きに彩られており、多くのピアニストが軽やかに弾き切る第1番を彼はじっくりと聴かせます。続く第2番では不協和音が生み出す音のねじれが不思議な雰囲気を生み出します。以降、ルーは各曲を丁寧に演奏、変幻自在な世界を見せてくれています。静かなブラームスで一息つき、続くシューマンの最晩年の作品『主題と変奏』でも、心の対話ともいえる演奏。22歳の若さでこの表現力を披露するルー。将来が楽しみな逸材です。
タワーレコードより

 

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
Piano Concerto No. 4 in G Major, Op. 58
1.(19:53) I. Allegro moderato
2.(05:24) II. Andante con moto
3.(10:29) III. Rondo: Vivace
total(35:46)
高橋礼恵 – Norie Takahashi (ピアノ)
ケルン室内管弦楽団 – Cologne Chamber Orchestra
ヘルムート・ミュラー=ブリュール – Helmut Muller-Bruhl (指揮)
録音: 26 May 2007, Kolner Philharmonie, Cologne, Germany

 

掘り出し物の名演です。

 

2012年に78歳で惜しまれて亡くなったH・ミュラー=ブリュールが、5人の若手中心のピアニストと録音したナクソスの企画。

1969年生まれの日本人ピアニスト高橋礼恵と組んだ、第4番は、遅めのテンポで正統派の演奏で、一番やすらぎと癒しを感じさせてくれた演奏です。

 

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
Piano Concerto No. 4 in G Major, Op. 58

 

1.(20:49) I. Allegro moderato
2.(05:46) II. Andante con moto
3.(11:06) III. Rondo: Vivace
total(37:41)

 

ダニエル・バレンボイム – Daniel Barenboim (ピアノ)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

https://amzn.to/311cug8

 

最後はこの人。ダニエル・バレンボイムが20代の時の名演です。
80歳を超えた巨匠クレンペラーの宇宙を感じさせる手のひらの上で、自在に才気を発した演奏です。でもいくら広いと言ってもクレンペラーの手のひらの上。
クレンペラーの数多い録音の中でも最高とのベートーヴェンだと思います。

 

 

『ダニエル・バレンボイム/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集』

まとめ

 

ピアノ協奏曲第4番は、次の第5番”皇帝”に比べ地味な曲ですが、極めて独創的な曲です。

 

今回は、ご紹介は出来ませんでしたが、往年の巨匠ピアニスト、ヴィリヘルム・バックハウスは、

「私はこの曲が大好きです。清らかな寂しさがなんともいえません」と言って、晩年には、モーツァルトの第27番K.525、ブラームスの第2番、そしてベートーヴェンの第4番を最も得意なレパートリーとして演奏していました。

 

第1楽章は、ピアノソロで始まる大胆な形式でわび、さびの境地を展開する音楽で、後期の名曲にもつながるものだと思います。

ぜひ、いろいろな名演、録音に接して頂きたいと思います。

 



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