こんにちは、
ともやんです。
フレデリック・ショパンは、ポーランド出身のピアニストであり作曲家。
今から173年前の1849年10月17日パリにて死去。
今日が命日。
実は、ショパンの作品は、なかなか好きになれない、いや正確にいうと嫌いではないし、時々聴くが、好んで聴くことがないと言った方がいいかもしれない。
さて、苦手意識があってもクラシック音楽を楽しむ中で、ショパンを避けるというのはあまりにももったいない。
そこで今日、あるアルバムを聴いたことでショパンについて考えてみました。
ショパン ピアノの詩人
ピアノの詩人と呼ばれるショパン。積極的に聴かないながらも、素晴らしい演奏があると聴くようにしている。
例えば、ポーランド出身のピアニストが巷のショパン演奏に飽き足らず、自分でスポンサー探しから始めて、オーケストラを組織し行ったツアーと録音による、ピアノ協奏曲などは、大いに感動しました。
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ツィメルマン ショパン ピアノ協奏曲第1番&第2番
また、中国出身のフォー・ツォンの夜想曲集は愛聴盤でもあります。
ショパンの作品でもポピュラーの作品は、意外と聴いています。また夜想曲やワルツは好きです。協奏曲もそこそこ聴いています。
しかし、エチュード、マズルカとなるとどうも馴染めないのです。
そんななか、韓国出身のピアニスト、クン・ウー・パイクの夜想曲集を聴きました。
クン・ウー・パイク ショパン 夜想曲全集
音楽誌ぶらあぼの記事によると、クン・ウー・パイクは、1946年韓国生まれ。
82年以降パリを拠点に活躍する、アジア出身国際派ピアニストの先駆けであり、デッカやグラモフォン等でのCD録音も数多い、現役屈指の大家だそうです。
僕が、クン・ウー・パイクの名前を知ったのは、つい最近。2018年に録音したショパンの夜想曲全集を聴いてからです。
全く華麗でも煌びやかでもないショパンで、どちらかというと武骨な印象を受けました。でもそれがマイナスではなく、味わいがあり心に染み込むような演奏なのです。
ああ、こんな演奏は好きだ!とすぐに好感を持ちました。
ショパンというと鮮やかな技巧と華やかな表現で聴かされると、どうも反発してしまいます。
さすが、ベテランの味わいがあります。
しかし、50年以上のキャリアを持っているし、録音もそれなりにあるので、名前を全然知らなかったのには愕然としました。
これからも自分の知らない音楽家、知る人ぞ知るという大家を探し求めて行きたいと思います。
ショパン 夜想曲全集 クン・ウー・パイク
フレデリック・ショパン – Fryderyk Chopin (1810-1849)
The Complete Nocturnes
白建宇(クンウー・パイク) – Kun Woo Paik (ピアノ)
クン・ウー・パイクは2003年にショパンのピアノとオーケストラのための作品をDECCAに録音していますが、当盤は彼にとって初となるノクターンの全曲録音。
円熟の極みにあるパイクが60年以上にわたるキャリアの中で培い、向き合い続けた作品へのインティメートな情感が馥郁たる香りを放つ名演です。
昨年(2021年)の来日時は、この夜想曲集の中からピックアップされた12曲でプログラムが組まれ、聴衆ひとり一人の心に静かに語りかけるかのような演奏を聴かせてくれました。
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