こんにちは、
ともやんです。
9月30日は、指揮者飯守泰次郎さんの誕生日です。
1940年9月30日生まれですから、今日で82歳。
ご尊名は以前より存じているが、さて聴いたことがあるか?となると今日ご紹介する「ワーグナーの夕べ」くらいしか聴いていない。
飯守泰次郎という日本におけるワーグナー指揮者の第一人者という印象だが、ディスコグラフィを見ると、ブルックナーの交響曲、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキーの交響曲全集を残しているのでぜひ聴いてみたいと思う。
飯守泰次郎 プロフィール
飯守の経歴を辿ってみることにしよう。
1940年(昭和15年)9月30日に旧満州の新京生まれ。
桐朋学園短期大学指揮科卒業、齋藤秀雄に師事し、アメリカ留学中にミトロプーロス国際指揮者コンクールに入賞し、その後カラヤン国際指揮者コンクールでも入賞している。
70年以降は、バイロイト音楽祭で音楽助手を務め、マンハイムなどドイツの各歌劇場で研鑽を積んだ。
日本国内では、1972年から1976年まで読売日本交響楽団指揮者、1993年から1998年まで、名古屋フィルハーモニー交響楽団常任指揮者。
1997年より東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者となり、2012年4月から桂冠名誉指揮者に就任。
2001年より関西フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、2011年より桂冠名誉指揮者。2018年より仙台フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者。
現在、同い年の小林研一郎と共に重鎮指揮者として活動を続けています。
飯守泰次郎 ワーグナー演奏
2000年から4年間、『ニーベルイングの指環』全4部作、’04年『ローエングリン』、’05年『パルジファル』、’08年『トリスタンとイゾルデ』を東京シティ・フィルとセミ・セミ・ステージ形式で上演。’21年には自身の傘寿80歳を祝って『ニーベリングの指環』ハイライト演奏も行っています。
ワーグナー演奏から経験から、重厚壮大な音作りと微細な表情の変化に富む表現、劇的な構築で盛り上げるなどファンの心を捉えています。
そんな泰次郎さんの演奏で、ぜひ、ブルックナー、ベートーヴェン、ブラームスを聴いてみたいと思っています。
飯守泰次郎 ワーグナーの夕べ
リヒャルト・ワーグナー – Richard Wagner (1813-1883)
1.(11:47) 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
2.(06:30) 歌劇「ローエングリン」より「エルザの大聖堂への行列」
3.(18:25) 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲と愛の死」
4.(06:51) 歌劇「タンホイザー」より「入場の行進曲(祝祭行進曲)」
5.(08:05) 楽劇「ジークフリート」より「森のささやき」
6.(09:33) 楽劇「神々のたそがれ」より「葬送行進曲」
7.(10:20) 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
東京佼成ウインドオーケストラ
飯守泰次郎
録音:2018年10月定期演奏会でのライブ
バイロイト音楽祭元総監督・ヴォルフガング・ワーグナーをして”飯守泰次郎こそドイツ語でKapellmeister(名指揮者)と呼ぶにふさわしく、そこにはマエストロと言う言葉以上に大きな尊敬の念が込められている”と言わしめた飯守泰次郎。
2016年10月にも新国立劇場オペラ芸術監督として『ワルキューレ』に取り組むなど、常にワーグナーと対峙し続ける飯守による、日本有数の吹奏楽団である東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)との2013年10月の定期演奏会のライヴ録音、待望のCD化
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飯守泰次郎 注目盤
ブルックナー 交響曲選集 第3・4・6・7番 飯守泰次郎 東京シティフィルハーモニック管弦楽団
1999年発売の《ロマンティック》以来、フォンテックは飯守の名演奏をCD化してまいりました。今回の《ブルックナー 交響曲選集》は、音楽評論家のヒューエル・タークイ氏が「伝統的に必要とされる温かみを維持しながら、同時に大胆なほど独創的でもある」と激賞した《第4番》を含む4作品を収録しています。
飯守のブルックナー、まさに感動の軌跡です。
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つなぐ ドヴォルザーク:新世界より 飯守泰次郎 仙台フィルハーモニー管弦楽団
1973年の創設以来、仙台・東北という地域に密着した活動を通し、<真のローカリティ>を常に世界へ発信する仙台フィル。2011年3月の東日本大震災の影響で、フル編成での活動は数ヶ月にわたり休止したものの、地震発生より2週間後には楽団員の半数で復興コンサートをスタート。音楽を届けながら絆をつなぐ活動は、多くの被災者の心を慰めました。
復興が進みつつある現在、<ひとりでも多くの人々の心を音楽の力でつなげたい>という思いを実現すべく、2019年夏、三陸からプロジェクト<ゴーイング・ホーム(家路)>がスタートします。常任指揮者 飯守泰次郎の真摯なタクトのもと、自筆楽譜を採用した共感溢れる「新世界」。仙台フィルは、プロジェクトとともに未来へ進みます。
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ベートーヴェン 交響曲全集 / 飯守泰次郎, 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
新ベーレンライター版に基づく日本初の全集
2002年リリースの飯守/シティ・フィルによる、国内初の新ベーレンライター版に基づいた日本初のベートーヴェン全集(FOCD9160/4)がBlu-SpecCDで再発売。現代楽器での演奏ですが、オーケストラをベートヴェンの時代に合わせて小規模に抑え、対向配置を採用するなど、古楽の方法論も視野に入れた、軽やかで透明感のあるベートーヴェンです。
研究の成果を単に反映させただけではなく、じっくりと吟味され、あくまでも自然で躍動感のある演奏は、奇抜さとは無縁で、しなやかさを湛えています。<巨匠たちの時代>の演奏を離れ、“ベートーヴェンの意志”に肉迫します。2001年 第32回サントリー音楽賞受賞に激賞され、贈賞理由の筆頭に挙げられた名演です。
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