こんにちは、
ともやんです。
新型コロナで翻弄された2020年もあと10日を切りました。
多分、新型コロナ禍は、2021年も続くでしょう。
クラシック音楽の世界でも、一時期は全くコンサートが開催されない状況でしたが、現在は予防に努め少しずつ再開しています。
過去、戦争などで壊滅的な打撃を受けながら、短期間で再開してきた音楽の世界も名に見えない敵には、かなり苦労しています。
しかし、こんな時期でも、いやだから音楽は必要です。
2020年は、ベートーヴェンの生誕250年。自分の250歳の誕生年にこんな状況になっているなんて、ベートーヴェンも草葉の陰で苦笑いでしょうか。
クルレンツィス プロフィール
タワーレコードの2020年年間TOP40を観ると、第1位は、映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズがウィーンフィルを指揮して自分の作品を指揮したCDが第一位でした。
まあこれは、普通のクラシック音楽ファンのみならず、多くの映画ファンも呼び込んだためと思います。
だから従来のクラシック音楽ファンのトップとしては、第2位にランクインされたのが、
ベートーヴェン:交響曲第5番 作品67「運命」 テオドール・クルレンツィス 、 ムジカエテルナ
です。
テオドール・クルレンツィスは、新進気鋭の若手かと思ったら、今年48歳でしっかりキャリアを積んできた音楽家です。
以下のCDジャーナルのプロフィールを添付します。
プロフィール
1972年2月24日生まれ、ギリシャ・アテネ出身の指揮者。露・サンクトペテルブルク音楽院でイリヤ・ムーシンに指揮法の薫陶を受ける。2004年にノヴォシビルスク国立歌劇場の音楽監督に就任。アンサンブル・ムジカエテルナ、ムジカエテルナ室内合唱団、テリトリア現代芸術フェスティヴァルを創設。2008年にパリ・オペラ座で成功を収め、2010年よりペルミ国立オペラ・バレエ劇場の芸術監督に就任。マドリードのレアル劇場での演奏も恒例。露・黄金のマスク演劇賞を2度受賞。2018年より南西ドイツ放送響の首席指揮者を務めるなど、世界的に活躍。2019年には初来日となるムジカエテルナの指揮者として来日。
2014/11/05 (2020/04/10更新) (CDジャーナル)
※クルレンツィスがキャリアを積んだノヴォシビルスクの秋
また、2019年の来日時に音楽ライターのインタビューを受けていて、そこでは次のように語っています。
ムジカエテルナの音楽は賛否両論があるが、自分たちは保守的だと思っている。なぜかというと作曲家が、何を求めているかを信念をもって突き詰めようとしているからだ。
音楽が商業的な世の中では、真実を突き止めようとする姿勢は却って奇異に映るかもしれない。
という意味の内容を語っています。
なるほど、この姿勢をずっと貫いて欲しいし、そんなクルレンツィスの音楽をもっと聴きたいと誰もが思うのでしょう。
とにかく、クルレンツィス&ムジカエテルナのベートーヴェン交響曲第5番”運命”は、衝撃的です。
ぜひ聴いてください。
クルレンツィス 運命
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67
1.(06:41) I. Allegro con brio
2.(08:39) II. Andante con moto
3.(04:40) III. Allegro –
4.(10:34) IV. Allegro
total(30:34)
ムジカ・エテルナ – Musica Aeterna
テオドール・クルレンツィス – Teodor Currentzis (指揮)
ベートーヴェン:交響曲第5番 作品67「運命」 テオドール・クルレンツィス 、 ムジカエテルナ
ベートーヴェンイヤーにふさわしい、最高最新の「運命」はこれだ!
今、世界で最も注目を集める指揮者・テオドール・クルレンツィスと、その手兵ムジカエテルナがベートーヴェンイヤーの2020年に放つ問題作にして最高の話題作。
クルレンツィスとムジカエテルナのベートーヴェン交響曲チクルスの第一弾は「運命」交響曲!
2019年の来日公演でのチャイコフスキー・プログラムで日本の聴衆を興奮のるつぼにたたきこんだこのコンビによるベートーヴェン、しかも「運命」と来ては期待せざるを得ないでしょう。もちろん、その期待をはるかに上回る出来になっていることは間違いありません。
ソニー・ミュージック
いつまでの19世紀生まれの巨匠の演奏ばかり聴いていても流れに取り残される。
そんな思いを痛感させる名演です。
ぜひ聴いてください。
クルレンツィス レクイエム
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このブログでも、昨年クルレンツィスのモーツァルトのレクイエムを取り上げています。合わせて読んで頂ければ幸いです。
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