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テンシュテット 名盤 ベートーヴェン 交響曲第9番

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こんにちは、
ともやんです。

クラウス・テンシュテット(1926-1998)は、まさに魂の指揮者というイメージがあります。そのため気軽に聴けないという先入観が働き、著名な指揮者でしかも僕の好きなタイプであるにもかかわらす、そんなに多くの録音を聴いてきたわけではありません。

しかし、今日は、スロヴァキア出身の名ソプラノ、ルチア・ポップ(1939-1993)の命日ということで彼女の名唱と合わせて聴くことができる、テンシュテット指揮ロンドン・フィルによるベートーヴェンの第九を聴きました。

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ルチア・ポップの思い出

ルチア・ポップの思い出というほど、彼女の録音を聴いたわけではない。せいぜい、同じテンシュテットと共演したマーラーの交響曲第4番くらい。

ただ、長くクラシック音楽ファンをしていると名前と顔だけ知っている音楽家は多く、彼女のその中の一人で名前を聞けばすぐに顔も思い出す。

写真で見ると大柄な方が多い欧米の声楽家の中では、それほどでなくしかも顔立ちもチャーミングなのが印象深い。

1939年生まれというから戦後もしばらくたってカラヤンに見出されてモーツァルトの歌劇「魔笛」の夜の女王役でデビュー。

ちなみにカラヤンのお気に入りの女性音楽家をみると、ヴァイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムター、クラリネットのザビーネ・マイヤー、そしてルチア・ポップとチャーミング系がお気に入りなんだなと感じる。
逆にアルゲリッチのような、自己主張の強いタイプは苦手にしていたようで、彼女との共演は、僕の知る限るはない。

ルチア・ポップに話を戻すと、今日が彼女の命日と知ったが、1993年に亡くなっている。まだ54歳だった。声楽家は器楽奏者より体力が必要で、当然高齢になっても現役を続けるのは難しいかもしれない。それでも54歳は若すぎる。脳腫瘍だったそうだ。

しかもテンシュテットと共演した第九は、亡くなる約1年前。病のことは分かっていて、それを押しての出演だったかもしれない。
同じく、癌の治療をしながら指揮をするテンシュテットとの魂の共演とも言える。

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テンシュテット 名盤 ベートーヴェン第九 魂の名演

1992年3月テンシュテットは、ロンドン・フィルと来日した、いや「テンシュテット、無事日本に到着」というニュースまでは流れた。なぜならこの来日公演は、その前からテンシュテットの健康状態が心配されていたからだ。

多分最後の来日公演になるだろうと多くの人が思っていた。
そして日本に到着と報を受けて、これでテンシュテットの名演が聴かれると喜んだものつかの間、医師からの診断で指揮は不可能となり、彼は飛行機を降りることなく帰国してしまった。その時の残念な思いを評論家の平林氏が、音楽雑誌に書いていた。

つまり今日紹介する演奏は、来日公演のため日本に到着しながら降りることなく帰国を余儀なくされてから約7ヶ月後の演奏。

テンシュテットは、旧東ドイツの出身で70年代以降、西側に出てそのスケールの大きい、感動的な演奏で知られるようになった人。

83年からは、ロンドン・フィルの首席指揮者となり今後が期待されたが、85年に癌であることがわかり、彼は職務を全うすることができないと辞意を表明。

しかし、オーケストラ側から強く慰留され、結局、桂冠指揮者として留まることになった。これだけでも、オーケストラから信頼され愛されていた人だとわかる。

このCDのブックレットに書かれていることにテンシュテットの音楽への強い思いを感じる。

ある評論家が、テンシュテットのスタイルは、19世紀末のスタイル、つまり古楽器スタイルが主流となった現代では古臭いスタイルと言ったことに対して、1993年のインタビューでは、”I live now””This is today!”と言ったという。つまり自分の演奏は現代の音楽だ!という意味だと思う。

まさに癌の発症後、ひとつひとつの演奏に命を賭けたテンシュテットならではの言葉と受取った。

ぜひ、聴いてみてください。演奏が終わってからのロンドンの聴衆たちの興奮も収録されています。

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テンシュテット 名盤 ベートーヴェン 交響曲第9番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”

1.(16:53) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(09:23) II. Molto vivace
3.(18:40) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(26:51) IV. Finale: Presto – Allegro assai
total(71:47)

作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
ルチア・ポップ – Lucia Popp (ソプラノ)
アン・マレイ – Ann Murray (メゾ・ソプラノ)
アンソニー・ロルフ=ジョンソン – Anthony Rolfe-Johnson (テノール)
ルネ・パーペ – Rene Pape (バス)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団 – London Philharmonic Choir
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 – London Philharmonic Orchestra
クラウス・テンシュテット – Klaus Tennstedt (指揮)
録音: 8 October 1992, Royal Festival Hall, London

ベートーヴェン: 交響曲第9番 「合唱つき」 クラウス・テンシュテット ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

その感情の強さと建築的なセンスは
テンシュテットをマーラーやブルックナーの指揮者として有名にしたのは
マーラーやブルックナーの指揮者として有名になったが、この演奏でもその特徴がよく現れている。
この演奏は、その証拠となるものです。
ベートーヴェンの「合唱」交響曲の演奏(ロンドン・ロイヤル・フェスティヴァルでのコンサートの録音)。
1992年10月、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで行われたコンサートでの演奏です。

これは叙事詩的で、ロマンチックなベートーヴェン。
この曲は壮大でロマンティックなベートーヴェンである。
ピリオド楽器運動がもたらした急進的で影響力のある再考をほとんど無視している。

むしろロジャー・ノリントンなどが紹介したパンチの効いたベートーヴェンではなく
ロジャー・ノリントンなどが紹介し、その後、ラトルなどの指揮者でも
ラトルやアバド、ハイティンクといった指揮者たちにも受け継がれている。
テンシュテットの好みは、長いフレーズと、そのタイミングを計ることです。
長いフレーズ、確実にタイミングを合わせたクライマックス、壮大に描かれたジェスチャーを好む。
長いフレーズ、絶頂のタイミング、壮大なジェスチャーを好みます。
ドイツ・ロマン派の伝統をしっかりと受け継いでいる。

以上、ブックレットからの訳です。翻訳ソフト使用のため日本語がおかしいですがとりあえず意味は分かるとは思いますのでご了承ください。



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