メルマガ登録

内田光子&K.ザンデルリンク ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番”皇帝”

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
ともやんです。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番は、1811年11月28日にライプツィヒに於けるゲヴァントハウス演奏会に於いてフリードリヒ・シュナイダーの独奏による初めての公開初演が行われました。
いまからちょうど210年前のことですね。

そして翌1812年2月12日にはウィーンのケルントナートーア劇場に於いて同じくベートーヴェンの弟子の一人であるカール・チェルニーの独奏によるウィーン初演が行われています。

この辺のくだりは、森雅裕著『モーツァルトは子守唄を歌わない』に面白く書かれていて、探偵役のベートーヴェンに対してサリエリが、「またガシャガシャ弾く曲ですか」と皮肉って、ベートーヴェンがむかつく場面があっておもしろいです。

さて、内田光子とクルト・ザンデルリンクの共演に”皇帝”は、内田がどんな些細なパッセージも心を込めて弾いているのに深い感銘を受けます。

それは当時もっとも信頼する音楽家ザンデルリンクの好サポートを受けのことだと思います。

派手さはないですが、特に抑制して弾かれる部分にこそ、内田の魅力が詰まっていると感じた名演です。

スポンサーリンク

内田光子&K.ザンデルリンク ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番”皇帝”

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 「皇帝」 Op. 73
Piano Concerto No. 5 in E-Flat Major, Op. 73, “Emperor”

内田光子 – Mitsuko Uchida (ピアノ)
バイエルン放送交響楽団 – Bavarian Radio Symphony Orchestra
クルト・ザンデルリンク – Kurt Sanderling (指揮)

1.(20:59) I. Allegro
2.(08:21) II. Adagio un poco moto –
3.(10:33) III. Rondo: Allegro
total(39:53)

————————-

創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO 80
4.(11:13) 32 Variations in C Minor, WoO 80

内田光子 – Mitsuko Uchida (ピアノ)
録音:1998年11月

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」/32の変奏曲 WoO 80 (内田光子/バイエルン放送響/K. ザンデルリンク)

内田光子&ザンデルリングのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集が、お買い得なバジェット・セットとして嬉しい登場。2005年秋にはベートーヴェンのソナタ録音が発売予定と噂されている内田ですが、これはその先触れともいうべきリリースとなります。

“最後の巨匠”と賞され、90歳を迎えた2002年に惜しまれつつ引退したクルト・ザンデルリングに対する内田の敬愛はよく知られているところで、ザンデルリングの引退コンサートではモーツァルトのコンチェルトを共演、感動のあまり終演後に涙を浮かべたというエピソードにも、その深い強い心酔ぶりがうかがえます。

このベートーヴェン録音も、内田自身のたっての希望でザンデルリングとの共演が実現したもので、当時のインタビューで「ザンデルリングとでなければベートーヴェン録音はありえない」とまで語っていたほどに深く強い共感は、当盤に収められた演奏からも如実にうかがわれます。

そんな内田を見事に支えたザンデルリングの、まさに万全のサポートぶりも聴き逃せません。



スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました