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ブルックナー交響曲第7番 知られざる名盤

ザンデルリンク クルト
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こんにちは。

ともやんです。

 

ブルックナーの交響曲第7番は、第4番”ロマンティック”と並んで、もっともポピュラーで、しかも親しみやすい曲です。

曲想がなだらかで、旋律美に溢れていています。

 

マニアックなブルックナーファンは、より難解な第5番、第8番、第9番こそブルックナーの真髄を見ることができるといいます。

しかし、僕はこの第7番が大好きで、僕の葬式には、第2楽章を流してくださいと思うくらいです。

 

ブルックナーの第7番というと往年のシューリヒト、ベーム、カラヤンそして朝比奈隆の録音を名盤に挙げる人は多いです。

そこで、僕は知られざる名盤をご案内したいと思います。

 




ザンデルリンク 87歳の入魂の名演

 

クルト・ザンデルリンク(1912-2011)は、2011年に98歳で亡くなったドイツの名指揮者です。

そのザンデルリンクの遺産とも言うべき、1999年に87歳の高齢でシュトゥットガルト放送交響楽団 と録音したブルックナーの交響曲第7番のCDを見つけました。

 

ザンデルリンクは、2002年に高齢を理由に引退されたと聞いていたので、引退の3年前と言えども精力的に活動されていたではないので、この時代の録音は貴重を思います。

 

演奏は、遅いテンポで落ち着き払った名工の至芸を見るような感じで、その妙技にずっと浸っていたいという欲求に駆られます。

 

テンポを動かさず、滔々の流れる大河のように静かに淡々と、しかし豊かに深く響く様は、朝比奈さんの晩年の録音も思い出します。

70年近い音楽活動に末に到達した境地というべき演奏だと思います。

 

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第7番 ホ長調 WAB 107 (1885年稿・ノヴァーク版)
Symphony No. 7 in E Major, WAB 107 (1885 version, ed. L. Nowak)

 

1.(21:44) I. Allegro moderato
2.(25:13) II. Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam
3.(10:32) III. Scherzo: Sehr schnell
4.(13:45) IV. Finale: Bewegt, doch nicht schnell
total(71:14)

 

シュトゥットガルト放送交響楽団 – Stuttgart Radio Symphony Orchestra
クルト・ザンデルリンク – Kurt Sanderling (指揮)
録音: 15-17 December 1999, Liederhalle Stuttgart, Germany

 

Bruckner: Symphony No.7 クルト・ザンデルリング 、 シュトゥットガルト放送交響楽団

 

ドイツの名指揮者ザンデルリンクが1999年にリーダーハレで行ったブルックナーの録音。全曲を通じて高揚感に溢れており、なかでも第2楽章ではザンデルリンクの持ち味とも言える美しい弦の響きが存分に発揮された、素晴らしい演奏が繰り広げられています。録音状態も良好です。SWR所蔵のオリジナル・テープを使用しています。

 

 



シモーネ・ヤング 旋律美が際立つ名演

 

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第7番 ホ長調 WAB 107 (1885年稿・ノヴァーク版)
Symphony No. 7 in E Major, WAB 107 (1885 version, ed. L. Nowak)

 

1.(21:38) I. Allegro moderato
2.(21:42) II. Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam
3.(10:24) III. Scherzo: Sehr schnell
4.(12:45) IV. Finale: Bewegt, doch nicht schnell
total(66:29)

 

ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団 – Hamburg Philharmonic Orchestra
シモーネ・ヤング – Simone Young (指揮)

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【SACDハイブリッド】 Bruckner: Symphony No.7 (1885 Version, Ed. L.Nowak) シモーネ・ヤング 、 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団

 

2014-2015年のシーズンで、ついにブルックナー(1824-1896)の交響曲全曲ツィクルスが完成となるシモーネ・ヤングとハンブルク・フィル。この第7番でも完璧な音楽を聴かせています。ブルックナーの交響曲の中でも屈指の旋律美を持つ第7番こそ彼女の資質にぴったりなのではないでしょうか。冒頭の伸びやかでたっぷりとしたチェロの歌を聴いただけで、この演奏が類い稀なる名演であることがおわかりになるでしょう。第2楽章の壮麗さも筆舌に尽くしがたいものであり(もちろん打楽器は豪快に鳴り渡ります)スケルツォ、終楽章も万全。ブルックナーってやっぱり良い!と思える演奏です。

 



ボルトンの名盤 澄み切った新感覚のブルックナー

 

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第7番 ホ長調 WAB 107 (1885年稿・ノヴァーク版)
Symphony No. 7 in E Major, WAB 107 (1885 version, ed. L. Nowak)

 

1.(20:24) I. Allegro moderato
2.(22:04) II. Adagio: Sehr feierlich und sehr langsam
3.(09:09) III. Scherzo: Sehr schnell
4.(12:31) IV. Finale: Bewegt, doch nicht schnell
total(64:08)

 

ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 – Salzburg Mozarteum Orchestra
アイヴォー・ボルトン – Ivor Bolton (指揮)
録音: 7 February 2006, Large Hall, Festspielhaus Salzburg, Austria

※個人的には一番好きな演奏です。

 

【CD】 Bruckner:Symphony No.7:Ivor Bolton(cond)/Mozarteum Orchestra of Salzburg アイヴォー・ボルトン 、 カメラータ・ザルツブルク

 

アイヴォー・ボルトン、ブルックナー・チクルス第2弾は傑作「第7番」!
伝統を誇るザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団によるモーツァルトの交響曲のレコーディング・シリーズ「ザルツブルクからのモーツァルト」と並行する形で始動したブルックナー・チクルス「第5番」に続く第2弾となるアルバムで、2004年のシーズンから首席指揮者に就任したアイヴォー・ボルトンとのブルックナー第7。彼らが最も得意とするモーツァルトに続いてのブルックナー・チクルスというのは意表をついた形だが、これは新首席指揮者に就任したボルトンが意欲的かつ野心的に、定期公演で始めたチクルスのパートリーである。バロック演奏の経験(フライブルク・バロック・オーケストラなどにも客演指揮している)を生かしてピリオド楽器演奏の成果を採り入れ、非常に清澄明晰で引き締まった現代的な演奏で高く評価されているボルトンが、モーツァルテウム管の機能性と編成を生かし新しい視点で捉え解釈したブルックナー演奏とその成果である。

 

 



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