こんにちは、
ともやんです。
アントン・ブルックナー(1824-1896)と言えば、00番から未完の9番まで含めて11曲の交響曲が有名で、しかも何度も改訂した作品も多いので、交響曲作家としてのイメージです。
その他では、多少の宗教曲や室内楽もあります。
そしてCD1枚に収まるほどの細やかなピアノ作品もあります。
今日は、白神典子さんの独奏で、ブルックナーのピアノ作品集を聴きました。
ブルックナーのピアノ作品集と白神典子さん
ブルックナーのピアノ独奏曲は、CDの商品紹介でも可憐な小品ばかりでシューベルトを思わせると書かれていますが、言われてみれば、そうだなと思わせるし、
もっとも演奏時間の長い交響曲第7番第2楽章のピアノ編曲版は、その深沈とした感じが晩年のブラームスの作品を連想させたりします。
ブルックナーの壮麗なシンフォニーを聴いた後に聴くと一種の清涼剤のような効果もあるかもしれません。
ピアニストの白神典子さんは、よみかたは「しがら ふみこ」で、1967年生まれですから、ベテランのピアニストです。
幼少の頃に家族でドイツに移住し、現地で音楽教育を受け、学生時代には数々のコンクールに入賞実績があり、そのままヨーロッパで活動を続けているそうです。
そのため日本での知名度は低いですが、ヨーロッパでは高い評価を得ていて、録音もそれなりにあります。
タワーレコード・オンラインショップでディスコグラフィをチェックするとモーツァルト、ベートーヴェン、ショパンの協奏曲の室内楽版を録音しています。
これを縁に白神さんのCDを聴いて行きたいと思います。
ブルックナー ピアノ作品集 白神典子
アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
1.ピアノ・ソナタ ト短調
(07:47) Piano Sonata in G Minor
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2.秋の夕べの静かな想い WAB 123
(04:02) Stille Betrachtung an einem Herbstabend, WAB 123
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3.シュタイアーマルクの人々 WAB 122
(01:48) Steiermarker, WAB 122
ランシエ・カドリール WAB 120
Lancier-Quadrille, WAB 120
4.(01:27) I. Lancier-Quadrille No. 1: “Eingang”
5.(01:51) II. Lancier-Quadrille No. 2
6.(03:20) III. Lancier-Quadrille No. 3
7.(04:10) IV Lancier-Quadrille No. 4
total(10:48)
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8.ピアノ小品 変ホ長調 WAB 119
(01:27) Klavierstuck in E-Flat Major, WAB 119
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9.幻想曲 ト長調 WAB 118
(05:31) Fantasie in G Major, WAB 118
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10.思い出 変イ長調 WAB 117
(05:08) Erinnerung in A-Flat Major, WAB 117
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11.交響曲第7番 ホ長調 WAB 107 – 第2楽章(ピアノ編)
(26:40) Symphony No. 7 in E Major, WAB 107: II. Adagio. Sehr feierlich und langsam
白神典子 – Fumiko Shiraga (ピアノ)
録音: 18, 20 July 2001, Friedrich-Ebert-Halle, Hamburg, Germany
交響曲史上最大の作曲家のひとり、アントン・ブルックナーにはちょうどCD1枚分のピアノ曲があるが、これまで交響曲の陰に隠れていた。彼のピアノ曲はソナタを除くといずれも小品で美しい旋律に富み、シューベルトを思わす可憐な美しさと親しみやすさに満ちている。
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