こんにちは、
ともやんです。
今年は、オイゲン・ヨッフム(1902-1987)の生誕120年にして没後35年。
そっか、ヨッフムが亡くなってもう35年か。
僕がクラシック音楽を聴き始めた1970年の時に、現役にばりばりやっていた指揮者たちは、ほとんどが鬼籍に入ってしまった。
カラヤン、ベーム、バーンスタイン、そして当時は若手と言われていたアバドやマゼール、カルロス・クライバーも。
そうだよな、あれから50年以上も経っている。
そんな僕がクラシック音楽に親しみだした頃、活躍して指揮者の中にオイゲン・ヨッフムがいた。
オイゲン・ヨッフムの魅力
オイゲン・ヨッフムの魅力ってなんだろう。
彼の演奏を聴くと何かハッピーになる。
同じベルリンフィルで、ベートーヴェンを演奏してもフルトヴェングラーの重く、暗く深刻ではない。もちろんフルトヴェングラーの魅力はそこなんだけど。
では、ヨッフムの演奏が楽天的かというとそうではない。
誠実に堅実、着実に音楽を作り出しているだけだ。
ただ、彼の音楽から聴こえてくるのは、ヨッフム自身が音楽が好きで、自ら楽しんでいる、音楽をする悦びに溢れている、それが伝わってくるのがいいのだ。
そしてヨッフムは、ブルックナーの大家だ。
50年代と70年から80年代に掛けて2回の全集を録音している。
そんなヨッフムの1938年の録音を聴いた。
時代は不穏な空気が漂い出した頃。ヨッフムはまだ30代だったが、すでに後年の風格が備わっている。
しかも充分、鑑賞に耐えられる音質が嬉しい。
ヨッフム ブルックナー交響曲第5番 1938
アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第5番 変ロ長調 WAB 105
Symphony No. 5 in B-Flat Major, WAB 105
1.(21:32) I. Introduction: Adagio – Allegro
2.(21:31) II. Adagio: Sehr langsam
3.(12:09) III. Scherzo – Trio: Molto vivace
4.(24:15) IV. Finale: Adagio – Allegro moderato
total(79:27)
ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団 – Hamburg Philharmonic State Orchestra
オイゲン・ヨッフム – Eugen Jochum (指揮)
録音:1938年
ブルックナー:交響曲第5番(ハンブルク国立フィル/ヨッフム)(1938)
ブルックナー 交響曲第5番
演奏団体:ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団
指揮:オイゲン・ヨッフム
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