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ロリン・マゼール ブルックナー交響曲全集より第1番

ブルックナー
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こんにちは、
ともやんです。

今度9月に川崎市のある合唱団が主催するコンサートでベートーヴェンの第九を歌うことにしました。

その合唱団のメンバーに加え、新たに主演する人を募ったのですが、以前その合唱団に所属していた関係で僕にも案内が届き、7年ぶりに第九を歌ってみることにしました。

その最初の練習が昨日ありました。

さて、3月6日は、ロリン・マゼールの誕生日ということでいくつか録音を聴きましたので、レビューしたいと思います。

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ロリン・マゼールについて

ロリン・マゼールは、1930年3月6日パリ近郊のヌィイーでアメリカ国籍を持つ両親の間に生まれました。

父親はロシアとオランダの血を引く家系で、母親ハンガリーとロシアとの混血でした。ただ一家はマゼールが生まれるとすぐにアメリカのピッツバーグに移住し、ロリン少年はそこで成長しました。

幼少時からヴァイオリンとピアノを学び才能を発揮し神童と騒がれ、いろんなオーケストラに招かれて指揮したりしていましたが、その時の写真を見たある音楽評論家は、だぼだぼの半袖シャツ、半ズボン姿で指揮する姿は微笑ましいが、何か得体に知れない不気味さも感じると記しています。

もしかしてその文章を書いた音楽評論家は、神童と騒がれながら消えて行った多くの人を想像したのかもしれません。

ただマゼールは師事した先生が偉い人だったので、単なる神童で終わることはありませんでした。もしかして両親や10歳を超えたロリン少年の中にも神童としてチヤホヤされていぜれ忘れられる存在にはなりたくない。そのためには人間としての幅を広げておきたいという考えがあったのかもしれません。

マゼール少年が師事した人は、ウラディミール・バカレーニコフと言う人で、ピッツバーグで音楽教育に従事し、ピッツバーグ響の準指揮者でもあったので、マゼール少年をよくリハーサルに連れて行ったそうです。

また、マゼールは、音楽を学びながらピッツバーグ大学に進学し、哲学と語学を学ぶなど、人間としての幅の広さと奥行きを持ったことは単なる神童で終わらなかったかもしれません。

そんなマゼールに一大転機が訪れたのはフルブライト留学試験に合格し、イタリアに留学することになってからです。1952年、マゼール22歳の時でした。

翌年にはローマで指揮者の代役を行い、その成功で注目を集めるようになり、イタリアでは若き人気指揮者として知名度が上がったのです。

そこに目を付けたのがドイツ・グラモフォン。1957年から62年に掛けてベルリン・フィルを多くの録音を残すことになります。

このまで引っ張って申し訳ないのですが、時代の録音に関しては改めて特集を組みたいと思います。

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マゼール 指揮者としての履歴書

上記、若き日のマゼールの録音は、現在CDなどでも入手が困難になってきています。しかし、フルトヴェングラーが亡くなってからまだ間がなく、カラヤンの治政もまだ進んでいないベルリン・フィルをドライブする指揮が痛快でもあります。

マゼールが正式ポストを得たのは、この後になります。
1965年-71年には、ベルリン・ドイツ・オペラ音楽総監督およびベルリン放送響(現ベルリン・ドイツ響)の首席指揮者。
巨匠ジョージ・セルの後任として72年から82年までクリーヴランド管の音楽監督。
82年から84年はウィーン国立歌劇場総監督、88年から90年は、フランス国立放送管の音楽監督と同年から96年までは地元ピッツバーグ響の音楽監督。
93年から2002年に掛けてバイエルン放送響、その後2002年から2009年までニューヨーク・フィルの音楽監督。

アルトゥーロ・トスカニーニ・フィル管の初代音楽監督として2004年から亡くなる2014年まで務めています。

また最近プーチン氏と親交があるということ辞任したゲルギエフが首席指揮者を務めていたミュンヘン・フィルの前任者でもあります。

今日紹介するブルックナーの交響曲第1番は、バイエルン放送響の音楽監督時代の録音です。

颯爽として鮮烈な印象を残してくれた若く日のベルリン・フィルとの録音とは別人とも思える恰幅に良い泰然として録音です。

ブルックナーの第1番は、00番、0番という試作を経てからの作品で完成度の高い曲です。
個人的にはブラームスの交響曲第1番と張る内容だと思います。

むしろブルックナーはシンプルなフレーズを織り交ぜたような曲で大好きです。

ただ、マゼールのスタイルは、中期以降の作品に合うようなので引き続き全集を聴きたいと思います。

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マゼール指揮バイエルン放送響 ブルックナー交響曲第1番

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第1番 ハ短調 WAB 101 (1877年リンツ稿・ノヴァーク版)
Symphony No. 1 in C Minor, WAB 101 (1877 Linz version, ed. L. Nowak)

1.(15:19) I. Allegro
2.(12:43) II. Adagio
3.(08:11) III. Scherzo: Schnell
4.(18:02) IV. Finale: Bewegt, feurig
total(54:15)

バイエルン放送交響楽団 – Bavarian Radio Symphony Orchestra
ロリン・マゼール – Lorin Maazel (指揮)
録音: 22-23 January 1999, Philharmonie im Gasteig, Munich, Germany

ブルックナー:交響曲全集(バイエルン放送響/マゼール)

過去に「限定自主制作盤」として一瞬だけ市場に出回ったマゼールのブルックナー全曲演奏会ツィクルスのCDです。2カ月という凝縮された時間の中で、オイゲン・ヨッフムから連なる伝統を踏襲し、その上で彼なりの解釈を加えたこの演奏は、バイエルン放送交響楽団の歴史の中でも、一際輝く記録となっております。
ナクソス・ジャパン



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