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ボンガルツ ブルックナー 6番

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こんにちは、
ともやんです。

ハインツ・ボンガルツ?
初めて聞く名前です。

調べると1894年7月31日クレーフェルト生まれで1978年5月2日に83歳で亡くなっています。
クレーフェルトというとドイツの西部で、デュッセルドルフ、ケルン、エッセンに近いですが、戦後は旧東ドイツで活躍していたのと、録音も多くなかったようで日本では知られていなかったようです。

さて、そんな人のブルックナー交響曲第6番を聴きました。

ハインツ・ボンガルツ プロフィール

ハインツ・ボンガルツは、生地のクレーフェルトとケルン音楽院で学び、1921年からデュ―レンの市立劇場、23年からメンヒェングラードバッハ劇場、24~26年はベルリン・ブリュートナー管(ベルリン響)の各指揮者、31~33年はマイニンゲン劇場指揮者とゴータ市の音楽監督、カッセル歌劇場指揮者、37年~44年はザールブリュッケン劇場音楽監督を歴任。

そして47年にはドレスデン・フィルの首席指揮者に就任し、63年までの長期にわたる在任期間に同フィルの演奏水準を向上させたことでも評価される。旧東ドイツの重鎮らしい重厚な表現が持ち味。

さて、ボンガルツのプロフィールを見ていて不思議に思うことがあります。
第二次大戦末期まで、フランスとの国境近くのザールブリュッケン劇場で仕事をしていて、その3年後には、なんと旧東ドイツ領となるドレスデンで仕事を始め、しかも16年に渡ってドレスデン・フィルの首席指揮者という重責を担っているのです。

彼のプロフィールを見ているとずっと旧西ドイツ・エリアでの活動です。
それが第二次大戦を境に東ドイツ側に移っている。
これってなんでなのだろう?
と思ってしまいました。

これに関しては、特にわかりません。
もしかして音楽の世界ではそこまでシビアでなく西と東では交流があったのかもしれません。

また、46年から翌年までライプツィヒ音楽院で教鞭をとり、学生にはクルト・マズアがいました。

なお、演奏に関しては、曲紹介のあとにタワーレコードの解説を載せました。
メリハリの聴いた剛毅な演奏です。

ボンガルツよりも年下にも関わらずカペルマイスターだったコンヴィチュニーが急逝してから3年後の演奏ですが、けれん味のない剛毅な演奏は健在でした。

ボンガルツ ブルックナー 交響曲第6番

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第6番 イ長調 WAB 106 (ハース版)
Symphony No. 6 in A Major, WAB 106 (ed. R. Haas)

1.(17:25) I. Maestoso
2.(18:10) II. Adagio. Sehr feierlich
3.(08:24) III. Scherzo: Nicht schnell – Trio: Langsam
4.(14:32) IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell
total(58:31)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – Leipzig Gewandhaus Orchestra
ハインツ・ボンガルツ – Heinz Bongartz (指揮)
録音:1964年12月14-16日 Heilandkriche Leipzig

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パウル・デッサウ – Paul Dessau (1894-1979)
17.(14:39) 管弦楽曲第2番 「嵐の海」
Orchestermusik No. 2, “Meer der Sturme”

ライプツィヒ放送交響楽団 – Leipzig Radio Symphony Orchestra
ヘルベルト・ケーゲル – Herbert Kegel (指揮)
録音:1967年11月29日 Bethanienkirche, Leipzig

ブルックナー: 交響曲第6番、デッサウ: 管弦楽曲第2番「嵐の海」<タワーレコード限定>

ハインツ・ボンガルツ(1894.7.31-1978.5.2)の代表的録音として知られる1964年録音のブルックナー:交響曲第6番に加え、ドイツの作曲家であるパウル・デッサウ(1894.12.19-1979.6.28)が1967年に作曲した「嵐の海」のケーゲルによる同年の録音をカップリング。

いずれも世界初SACD化音源です。

ボンガルツは戦後、ドレスデン・フィルの音楽監督を1963年まで務め、マズアに後任を委ねる等、当時の旧東独の指揮者界に影響を与えた人物としても知られています。

録音はそれほど多くはなく、主にETERNAにいくつかの音源があるのみで西側での活動があまりないことから、確固たる評価が得にくい指揮者と言えるかも知れません。

その中でもこのブルックナーは知られざる名演として評価されている音源です。

「第6番」のステレオによる録音としては初期にあたるここでのボンガルツの解釈は、メリハリのある響きを根底として、オケは音量を落とさずはっきりと明快に鳴らしているのが特徴と言えます。

特に金管楽器が吹き切っている様は圧巻で、余裕あるテンポ感も含め、生き生きとした表情もあり大変魅力的です。

さらに当時LGOに首席奏者として在籍していたペーター・ダムと思われるホルンの1番の音色にも注目でしょう。



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