こんにちは、
ともやんです。
ドイツの名指揮者ルドルフ・ケンペ(1910-1976)は、職人気質の指揮者でこういうタイプは、年齢を重ねる毎に味わいが増していきます。
しかし、病弱だったケンペは、65歳という円熟期を迎える前に亡くなってしまいました。本当に惜しいと思います。
ただ、ベートーヴェン、ブラームスの交響曲全集やリヒャルト・シュトラウスの管弦楽集など後世に残る名盤が残されているのが幸いです。
今日は、その中から隠れた名盤をご案内します。
ケンペ 名盤 ドヴォルザーク 交響曲第8番
ケンペのドヴォルザークというとベルリンフィルとチューリッヒ・トーンハレ管との第9番「新世界より」があります。しかし、第8番は珍しいようです。しかも1953年のヘッセン放送響のモノラルは、ある意味忘れられた名盤だったかもしれません。
しかし、たまたまナクソス・ミュージック・ライブラリーで聴いて、これは凄い演奏だと思ったのです。
クリスチャン・フェラスとのブラームスのヴァイオリン協奏曲は、堅実な引き締まった演奏で、安心して聴くことが出来ます。
そして、ドヴォルザーク。
この演奏が凄い!
堅固な構成力をベースに、第1楽章の展開部では、ベートーヴェンかブラームスを彷彿させる迫力にある追い込みと盛り上がり。第2楽章、第3楽章の憂いを含みながらの豊かな表情付け。そして終楽章の堅固にして颯爽として演奏。
まさに、掘り出しものの名演の名盤です。
ぜひ、聴いてください!
ケンペ&ヘッセン放送響 ドヴォルザーク&ブラームス
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77
Violin Concerto in D Major, Op. 77
1.(23:34) I. Allegro non troppo
2.(10:07) II. Adagio
3.(08:45) III. Allegro giocoso, ma non troppo vivace
total(42:26)
クリスチャン・フェラス – Christian Ferras (ヴァイオリン)
ヘッセン放送交響楽団 – Hessischen Radio Symphony Orchestra
ルドルフ・ケンペ – Rudolf Kempe (指揮)
録音: 09 December 1953, Frankfurt, Germany
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アントニン・ドヴォルザーク – Antonin Dvo?ak (1841-1904)
交響曲第8番 ト長調 Op. 88, B. 163
Symphony No. 8 in G Major, Op. 88, B. 163
4.(10:03) I. Allegro con brio
5.(10:38) II. Adagio
7.(06:44) III. Allegretto grazioso – Molto vivace
8.(08:34) IV. Allegro ma non troppo
total(35:59)
ヘッセン放送交響楽団 – Hessischen Radio Symphony Orchestra
ルドルフ・ケンペ – Rudolf Kempe (指揮)
録音: 02 March 1953, Frankfurt, Germany
ケンペ ドヴォルザーク交響曲第8番 ブラームスヴァイオリン協奏曲
ドヴォルザークの交響曲第8番は、1889年47歳の時の作品で、1890年にプラハにしてドヴォルザーク自身の指揮で初演されました。出版は1892年にロンドンの音楽出版社ノヴェロから出版されたので、「イギリス」交響曲とも呼ばれています。
伝統的な交響曲の形式にこだわらず、どっしりとした重量感には欠けますが、交響詩の傾向があり、スラヴ的な国民性とボヘミア的郷土色を反映しています。
個人的には、大好きな曲で、僕にとっては名曲「新世界より」以上に大切な曲です。
そのためこのブログでも、
という記事もアップしているくらいです。
これにぜひ、ケンペ指揮ヘッセン放送響のCDも加えたいです。
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