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フリッツ・ブッシュ ハイドン交響曲第100番&第101番 歴史的名盤

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こんにちは、
ともやんです。

1970年中学1年生だった僕が初めて買ったクラシックのレコードが、フリッツ・ブッシュ指揮ウィーン交響楽団の演奏によるハイドンの交響曲第100番”軍隊”でした。

30センチLPレコードが高価で買えないため、17センチ・コンパクト盤でした。
ちなみにEP盤と言うのは、ドーナッツ盤とも呼ばれ、同じ直径が17センチですが、45回転のものをいうそうです。

僕が購入したのは、33回転で中央の穴もLPと同じ大きさでした。
45回転のEP盤に比べ収録時間が長いので、1960年から70年に掛けて普及していたそうです。

今日は、その懐かしい音源を聴いたのでレビューしたいと思います。

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ハイドンの”軍隊”とフリッツ・ブッシュと

小学生の頃からテレビのNHK交響楽団の放送を聴いてクラシック音楽に興味を思っていた僕は、中学生になって自らレコードを買ってみたくなりました。
しかし、当時のLPレコードは物価に比べかなり高価で、1枚2,500円から3,000円はしていたと思います。

とても中学生の小遣いでは買うことが難しかったです。
ただ当時は、17センチ盤が出ていて、30分以内の曲なら収録出来る容量を持ってました。
そこでまずこれを買ってみようと思いレコード店で買ったのが、ハイドンの交響曲第100番”軍隊”だったのです。
なんで、ハイドンの”軍隊”だったのか?
今となっては思い出せません。例えば有名どころでは、シューベルトの”未完成”なども良かったのかもしれません。

多分裏表で10数分以内という制限があるので、収録できる曲も限られていたのでしょう。
そして演奏がフリッツ・ブッシュ指揮ウィーン交響楽団。
ただ買う時は全く意識はしていませんでした。

この時の選択は今思うと良かったと思います。
選んだ作品が特にメジャーなものではなかったこと。演奏家もスター性はないが実力派だったこと。

この2つの点で聴く耳を養えたかもと思っています。

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フリッツ・ブッシュについて

フリッツ・ブッシュは、1890年3月13日生まれで、1951年9月14日に死去。
高齢になっても活躍する人が多い指揮者の中では、61年と言う短い生涯でした。

しかも40代から50代という充実した期間が、第二次大戦の戦況が厳しい時期と重なっていたのも、同時代と音楽家と同様ですが、短命だったことで録音はその知名度に比べ少ないようです。

キャリアを見るとケルン音楽院で指揮法を学び、1909年に指揮者としてデビュー。
アーヘン市立歌劇場、シュトゥットガルト歌劇場、ドレスデン歌劇場の音楽監督を歴任。しかしユダヤ系ではなかったもののナチスの台頭に不信感を持ち、ナチスが政権を握った1933年にブッシュはドイツを去りました。

なお、記録を調べると、ブッシュ自身は決して政治的な活動を積極的に行っていたわけではありませんが、自身が音楽監督を務めていたドレスデン歌劇場をある陰謀で解任させられたことも、ドイツを去る決心させた要因ではないかということです。

結局活躍の場を南米や北欧に求めました。またイギリスで開催されたグラインドボーン音楽祭では、1934年から39年まで素晴らしい活躍をしました。この時の模様は録音も残されています。

さて、上にも書きましたが、51年に亡くなったこともあり同時代の指揮者に比べ録音は少ないです。

ブッシュに関する記述では、あくまで想像として自らの録音を商業ベースに乗せることで名声を得ることを嫌っていたのでは、書かれています。

その根拠としてバイロイトやニューヨーク・フィルでトスカニーニの後任に就くことを断ったことを挙げられていました。
そこから名声よりも自分の音楽をやり抜こうとする姿勢が窺えます。

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フリッツ・ブッシュ ハイドン交響曲第100番&第101番他

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第101番 ニ長調 「時計」 Hob.I:101
Symphony No. 101 in D Major, Hob.I:101, “The Clock”

1.(08:10) I. Adagio – Presto
2.(06:44) II. Andante
3.(08:36) III. Menuett: Allegro
4.(04:25) IV. Finale: Vivace
total(27:55)

トーンキュンストラー管弦楽団 – Tonkunstler Orchestra
フリッツ・ブッシュ – Fritz Busch (指揮)
録音: 1950, Vienna, Austria

———————–

序曲 ニ長調 Hob.Ia:4
5.(03:55) Overture in D Major, Hob.Ia:4

ウィーン交響楽団 – Vienna Symphony Orchestra
フリッツ・ブッシュ – Fritz Busch (指揮)
録音: 1950, Vienna, Austria

———————–

トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe:1
Trumpet Concerto in E-Flat Major, Hob.VIIe:1

6.(06:16) I. Allegro
7.(03:50) II. Andante cantabile
8.(04:56) III. Finale: Allegro
total(15:02)

アドルフ・ホラー – Adolf Holler (トランペット)
ウィーン交響楽団 – Vienna Symphony Orchestra
フリッツ・ブッシュ – Fritz Busch (指揮)
録音: 1950, Vienna, Austria

———————–

交響曲第100番 ト長調 「軍隊」 Hob.I:100
Symphony No. 100 in G Major, Hob.I:100, “Military”

9.(06:47) I. Adagio – Allegro
10.(04:58) II. Allegretto
11.(05:01) III. Menuet: Moderato
12.(04:36) IV. Finale: Presto
total(21:22)

ウィーン交響楽団 – Vienna Symphony Orchestra
フリッツ・ブッシュ – Fritz Busch (指揮)
録音: 1950, Vienna, Austria

ハイドン:交響曲第100番、第101番/序曲 Hob.Ia:4/トランペット協奏曲 Hob.VIIe:1 (ホラー/ウィーン響/ブッシュ)(1950)

フリッツ・ブッシュのハイドンは端正な中に情熱的な意志の強さを感じさせる素晴らしい演奏です。ぜひ、聴いてみてください。1950年の録音なので音質も悪くないです。



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