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オーマンディ ショスタコーヴィチ 交響曲第4番

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こんにちは、
ともやんです。

3月12日は、名指揮者ユージン・オーマンディの命日です。
1899年11月18日、ハンガリーのブダペスト生まれ、1985年3月12日にフィラデルフィアで死去。85歳でした。

オーマンディは、亡くなるまで現役でしかも老け込むを知らなかった巨匠と入れています。
最後までリズムのしなやかさを失わず、極めて音楽的な演奏に終始したそうです。

今日はそんなオーマンディを偲んで彼のショスタコーヴィチを聴きました。

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ショスタコーヴィチ 交響曲第4番について

ショスタコーヴィチの交響曲第4番が、1935-36年に作曲され、レニングラード・フィルにより練習が行われていたが、そんな最中にショスタコーヴィチ自身が、スコアを撤回してしまい、発表することを止めてしまいました。

表向きは、自ら失敗作と断じたことですが、同曲作曲中に自身のオペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」が社会的なリアリズムに反する作品として批判を受けたため、この第4交響曲で再度批判されることを避けたのだと思われます。

その結果初演は作曲から25年経った1961年で、62年に出版されました。

オーマンディの録音が63年2月というで、出版からかなり早い時期に取り上げていて、実際このCDの解説には、西側では初めての録音と明記されています。

作品は3楽章形式ながら演奏時間は60分を超えます。
楽器の使い方が上手いショスタコーヴィチで、特に打楽器が有効的に使われています。
各楽章は弱音で終結するペシミスティックなものですが、楽章内では雄弁さを静寂さが交互に展開し、その鮮やかな展開に聴いていて心が奪われます。

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オーマンディについて

ユージン・オーマンディは、1899年ハンガリーのブダペスト生まれで5歳からヴァイオリンを始め楽才を示しました。7歳で最初の演奏会を開き、17歳で教授の資格を得たというから大したものです。
その後1921年アメリカに渡りましたが、悪徳興行師に騙され、途方に暮れながらも映画館や劇場のヴァイオリニストを務めながら次第にチャンスを物にして行きます。

その最大の物が、1931年にフィラデルフィア管弦楽団にトスカニーニの代役として登場し、大成功を博したことです。
この演奏会にはミネアポリス交響楽団の理事が、同楽団の指揮者探しで聴きに来ていたのです。

理事に気に入られたオーマンディは早速ミネアポリス響(現ミネソタ管弦楽団)の客演指揮者として招かれ、31年には音楽監督しての契約を取り交わしたのです。
悪徳興行師に騙され路頭に迷ってから10年、めげずに音楽活動を続けて来たオーマンディにようやく重要なポストに就くに至ったのです。

ミネアポリス響の5年間でオーマンディは徹底的にオーケストラを訓練し、全米でもトップクラスのオーケストラに育て上げました。

ミネアポリス響との5年間でオーマンディはは名声を高め36年にはストコフスキーが音楽監督を務めるフィラデルフィア管弦楽団の準指揮者に就任し、2年後にストコフスキーが退任すると昇格して音楽監督兼常任指揮者に就任したのです。

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オーマンディへの思い

オーマンディは、伴奏指揮やポピュラー音楽の録音も多いのとフィラデルフィア管の豪華な響きから、うわべだけの美しさとか深みがないとか言われることもあったようで、僕もそう思っていました。

しかし、そんな考えを覆してくれたのが、評論家・福島章恭氏の著書でです。
福島氏の著書『交響曲CD 絶対の名盤』で、オーマンディ&フィラデルフィア管が、ロシア公演でのベートーヴェン交響曲第7番をすすめています。

ここで氏はオーマンディの実力について次のようにコメントしています。

“「オーマンディ=外面的」という先入観を抱いている方に是非聴いて頂きたい演奏である。”

“それにしても、素晴らしい指揮である。第1楽章の序奏から第4楽章の大団円まで、その鳥肌が立つほどに完璧な演奏ぶりに「参った」と降伏するしかない。”

僕はこのCDを早速買いましたが、この録音を聴いてからオーマンディへの印象が変わりました。

また、フィラデルフィア管とのベートーヴェンの交響曲全集も現在愛聴盤です。

ショスタコーヴィチの交響曲第4番も出版の翌年に既に録音するなど進取の精神に富んだオーマンディの気概を感服しながら聴きたい端正にして色彩豊かな名演です。

オーマンディ ショスタコーヴィチ 交響曲第4番

ドミートリー・ショスタコーヴィチ – Dmitry Shostakovich (1906-1975)
交響曲第4番 ハ短調 Op. 43
Symphony No. 4 in C Minor, Op. 43

1.(25:10) I. Allegretto poco moderato – Presto
2.(09:08) II. Moderato con moto
3.(26:02) III. Largo – Allegro

フィラデルフィア管弦楽団 – Philadelphia Orchestra
ユージン・オーマンディ – Eugene Ormandy (指揮)
録音: 1963年2月17日

ショスタコーヴィチ: 交響曲集<完全生産限定盤> ユージン・オーマンディ 、 フィラデルフィア管弦楽団

20世紀最大の作曲家ショスタコーヴィチの作品は、ストコフスキーの時代からフィラデルフィア管弦楽団の重要なレパートリーであり、演奏会と録音の両面で積極的に取り上げてきました。

オーマンディもその伝統を受け継ぎ、西側でショスタコーヴィチ作品を強力にサポートし続けたのです。

当アルバムは、その足跡をコロンビアが誇った「360サウンド」による鮮明なステレオ録音で辿るもので、交響曲第1番の作曲者監修録音、チェロ協奏曲第1番の世界初録音、交響曲第4番の西側初録音を始め、オーマンディとフィラデルフィア管がコロンビアに残したショスタコーヴィチ演奏の真髄の記録です。
ソニー・ミュージック



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