こんにちは、
ともやんです。
今日は、ティントナーが、モーツァルトの交響曲を振ったライブのご紹介です。
これは、まさに魂のライブと言うべき、端正にして克明なモーツァルトです。
至純の響きと言ってよい演奏です。
こんなに折り目正しく、しかもどのフレーズひとつ、どの音ひとつ、疎かにしない真摯な演奏は、なかなか聴けないと思います。
ウィーン生まれのゲオルグ・ティントナーは、ユダヤ系ということで、ナチスの迫害を受け、数奇な運命を辿った指揮者です。
以前、ティントナーのモーツァルトの演奏についてしたコメントもご紹介しておきます。
↓
モーツァルトの名盤 ティントナー カリスマ前のライブ名演
今日は、モーツァルトの交響曲演奏をご紹介します。
ティントナー モーツァルト交響曲集第31、35番&40番
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
交響曲第31番ニ長調 K.300a“パリ”
Ⅰ(08:00)Allegro assai
Ⅱ(05:26)Andantino
Ⅲ(04:05)Allegro
録音:1989年4月16日ライブ
交響曲第35番ニ長調 k.385“ハフナー”
Ⅰ(05:54)Allegro con spirito
Ⅱ(09:45)Andante
Ⅲ(03:00)Menuetto
Ⅳ(04:07)Presto
録音:1991年3月20日ライブ
交響曲第40番ト短調 K.550
Ⅰ(08:36)Allegro molto
Ⅱ(14:06)Andante
Ⅲ(04:33)Menuetto:Allegretto
Ⅳ(09:56)Finale:Allegro assai
録音:1994年2月1日
ゲオルグ・ティントナー指揮
シンフォニー・ノヴァ・スコシア
CBCカナダ放送の放送用のライブ録音。
モーツァルトの交響曲の録音は数あれど、ティントナーの演奏は、端正にして真摯な演奏で、オーケストラもそのティントナーのモーツァルトへの想いを忠実に再現しています。
第40番の終楽章では、弦を抑えて、木管を浮き立たせたりと演出も見られ、クレンペラーもやっている演出で、僕は好感を持ちます。
ティントナー・メモリアル・エディション
ナクソスの社運を掛けるかのようなブルックナーの交響曲全集の企画を託したのが、当時ほとんど無名の老指揮者ゲオルグ・ティントナーでした。
しかし、その録音が発表されるいなや、世界の音楽愛好家を驚愕させました。
まず、その演奏の素晴らしさ。
それが、全く無名の老指揮者が演奏している。
そしてそんな指揮者を発掘して一大企画を成し遂げたナクソスの評価もぐっと上げました。
僕もそうですが、ナクソスと言えば、廉価版レーベルというイメージでした。
ナクソスのティントナーへの使命
ナクソスレーベルの名をグッと挙げたティントナーに対して、ナクソスはティントナーがカナダCBCレコードに
残して名演を埋もれさせないことを使命として世に出しました。
その第一弾がこのCDです。
遅れてきた巨匠、そして悲劇的最期だったティントナーの偉大な芸術の全容を知るための貴重なシリーズです。
このブログでは、可能な限り紹介して行きます。
このモーツァルトの3曲は、小細工することなく自然に、大らかに、堂々と奏でています。
3曲とも魂のこもった至純の響きが素晴らしい演奏です。
まとめ
ティントナーの生涯の幕の閉じ方は衝撃的でしたが、自分の好きなこと信じることは続けることが大切、ということ教えてくれます。
たかが人生、されど人生。
自分が選んだ道を行くだけですね。
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